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才教ダイアリー

自分たちで「生活を創る」

投稿日:2020.07.14


 今年の4年生の目標は、『自分で考え、自分で判断、自分でどんどん行動しよう!』です。だれかの決定を待つのではなく、自分で「どうするのか、どうしたいのか」を考え、みんなで話し合い、行動できるようになって欲しいと願っています。


 私は、そこにもう一つ、『自分たちの生活を自分たちで創る』という意識を持たせ、そのような生活を経験させたいと考えました。


 特に今年は、コロナの影響で例年できていたことができない、という場面が多くなっています。しかし、「できないから、と諦めたりやめたりするのではなく、今だからこそ知恵とアイデアを出し合って、最高に楽しい生活にしよう」と、子どもたちに話し、生活の様々なこと、細かいことなどを、できるだけ子どもたちが話し合いで決めるようにしました。


 


昨年は自分たちの頑張りをビー玉に置き換え、日々の目標を達成したときをゴール(ビー玉をビンにためていく)として喜びを分かち合ってきました。しかし、最後のゴールを目前に休校が決定し、悔いが残りました。


進級当初、「もう一回やりたい!」という子どもたちの声があり、4年生になった今年も続けることになりました。そこで早速、ビー玉につながる目標を子どもたちの話し合いで決めました。(3年生のときは、その都度担任が決めていました。)


 最初の目標が「下級生の手本となること」「無言清掃・気づき清掃」に決まり、6月下旬にめでたく1回目のゴールを迎えました。その記念に「ごほうび会」をすることになり、内容を話し合いました。


 いろいろな意見が出され、最終的に多数決で「教室しりとり」をすることになったのですが…。


「他の少数意見は無視していいんですか。」


「記念に折鶴を作ろう、という意見はなしにしていいんですか。」


生徒の中から生まれた疑問に加え、途中で勝手に意見を言う、友だちの話を最後まで聞かない、といった状況になってしまったのです。


そのような中、ある子が「もう一度、話し合おう!」と声を上げ、再度話し合いが始まりました。そこで、「教室しりとり」以外のことは次回以降に順番でやること、折り鶴は初回ゴール記念にみんなで作ることが決定しました。


その「ごほうび会」は…スムーズとはいかなくとも、子どもたちの力だけで執り行うことができました。


 


 小さなことに対して子どもたちが真剣に考え話し合うこと。その過程が、とても大切だと思ったできごとです。


 そして「生活を創る」ことについていえば、コロナのことや梅雨空のせいで思うように遊べない中、不要になった箱や段ボールなどで遊ぶものを作りました。知恵を絞り、生活を楽しくしようという子どもたちの気持ちが伝わってくる力作ばかりです。


 こんなときだからこそできる、みんなでアイデアを出し合い生活を創るという経験。これから、もっともっと楽しく、素晴らしい経験ができるように考えていきたいと思います。


4年1組担任


目標達成記念の折り鶴(1本目)