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才教ダイアリー

小さくても頼もしい「先輩」

投稿日:2020.10.06


 今年、1年生と2年生の遠足の目的地は、アルプス公園(松本市蟻ヶ崎)でした。「アルプス公園に行って遊んだことがあるよ!」という声を生徒たちからたくさん聞きましたが、そのほとんどが「ファミリーゾーン」と称される場所へのお出かけです。


しかし、今回は少々チャレンジを伴う「遠足」とし、公園北側からのコースを選びました。上級生である2年生は、1年生をリードして歩きます。


「今年は、ぼくたち、私たちが1年生を連れて行くんだ!もし1年生が『疲れた』とか言うことがあれば、『あともう少しだから頑張ろうよ』と励ましてあげるんだ!」


昨年、自分たちが今の3年生と一緒に活動したときの経験からでしょう、2年生はこのような気持ちで遠足に臨みました。


 


まず1年生と2年生でペアを作り、お互いに自己紹介。ちょっぴり緊張しながらも、自分たちから名乗っていた2年生です。


天気は遠足日和とはならず、雨が降ったり止んだりの状況でしたが、みんな元気に歩き始めました。事前にどのようなルートを歩くのか学習していた2年生は、先輩としてしっかりと1年生をリードしていました。


ルート最大の難所である「養老坂」。ここは急な坂道になっていて、まず2年生が先行して坂を登り、その後に1年生がついていくことにしていました。坂を上り始めて間もなく雨足が強まり、「これは結構きつい!」「まだこの先は長いのかな…」と、そんな言葉が出始めました。すると、すかさず「弱音は吐かない!」と友達から叱咤激励の声。


「ここは滑るから気をつけて!」


「足元をよく見ながらだよ。」


声を掛け合って登りつつ、「1年生は大丈夫かな。ついてこれるかな…」と、1年生を気遣う言葉も聞かれ、先輩としての自覚があることを感じました。やがて全員が無事に登り切り、約7kmの道のりを制覇しました。


おいしいお弁当でお腹を満たした後は、「小鳥と小動物の森」を散策し、短時間でしたが「子ども冒険広場」でも遊ぶことができました。最後に1年生と2年生でお礼を言い合い、帰りのバスに乗車しました。


 


帰校後、子どもたちに感想を聞いてみたところ、「養老坂は大変だったけれど、楽しかった」という内容が多数を占めました。大変なことを乗り越えたときの充実感を感じられたようです。他には「1年生と仲良くなれて嬉しかった。」「1年生を励ますことができた。」子も多く、そこには、1年生のことを思って声を掛けることのできた自信と先輩としての頼もしさが感じられました。


 


2年1組担任