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才教ダイアリー

楽しく、生きた英語力を

投稿日:2020.10.20


本年度から本校で取り入れたオンラインでの英会話プログラム「JPAL」。5年生は3週間に1回、6年生から9年生は週に1回、リモート形式で海外の先生と会話をしています。授業数はもう10回以上になり、教室は生徒たちの楽しそうな会話であふれています。


このプログラムの特徴の一つとして、先生は担任制のため、広く深い内容を話すことができます。「JPAL」の先生たちにはシラバス(学習の内容や進め方、授業計画のこと)や本校で使用している英語教材を渡し、生徒が今どの部分を学習しているかを随時把握していただいたうえで、オンライン授業を行っています。こうした着実な積み重ねができているレッスンではフリートークの時間も設けていて、そこでは自分の趣味や将来の夢について話したり、自分の好きな食べ物や自分のペットの写真を持ってきて見せたり、中には「折り紙をしましょう」と先生を誘って一緒に鶴を折ったりとトピックスは様々です。生徒の話をきっかけに、先生方は会話を大きく楽しく膨らませてくれます。


 


始まった頃は、先生の言うことを理解しきれず困っている様子も見られました。また、自分の言いたいことを英語でどのように伝えればよいか分からず、私に助けを求めてくることもありました。


しかし私は、それほど多く助け舟を出しません。それはなぜか。生徒には、「たとえ間違えても、何とか自分の力で伝える」ことに挑戦してほしいからです。


「先生、お願いします!」と声を掛けられることも回を重ねるにつれて少なくなり、今ではほぼありません。生徒たちは、ジェスチャーを交えたり、知っている単語を駆使したりと、ずいぶんたくましくなりました。どこかおじおじしていた最初のころに比べると、随分と『伝える力(会話力)』が伸びてきました。


 


苦労があったとしても、一歩踏み出して伝えようと努力すること、それこそがコミュニケーションの根幹をなすものだと私は思っています。それを乗り越えれば、他人に自分の思いを伝えることの楽しさ、「自分の言葉で伝えられた!」という喜びが生まれます。オンライン英会話を通して、通常の授業ではなかなか行うことができない話す力(スピーキング)を一層伸ばし、楽しく、生きた英語力を育成していきたいと思います。


  


英語科担当