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才教ダイアリー

「見られる」という意識

投稿日:2020.12.14

先日、生徒会選挙が行われました。8年生から過去最多となる7人が立候補し、みんなで切磋琢磨しながら選挙活動に取り組んでいたのですが、候補者と推薦責任者の頑張りは学年全体に良い影響を与えてくれました。


 今までは、私が「生徒会の三役に選ばれるかどうかは、日頃の生活の様子で決まることもある」と話をしても、どこか他人事のように聞いていた生徒たち。しかし、自分の友人が才教学園の生徒会長になることを志向して日々の生活から精一杯取り組んでいる様子を近くで見ていて、何かを感じ取ったようです。


 


以前より明るく大きな声で挨拶をするようになった子。清掃に今まで以上に集中して取り組むようになった子。自分に与えられた役割以上のことをして、さらにそっと誰かのサポートに回る子など、生徒たちの日常は随分と変化しました。


 その変化、つまり彼らを変えた一番の要因は、「見られる」ことに意識が向くようになったことだと思います。先輩たちの後を追うばかりだった頃と比べ、現在、自分たちが学校でどのような立場にいるのかを自覚するようになったことが、成長の発端となったのです。


 8年生は元気のよい生徒が多く、時として少し幼く見えることもあります。2学期が終わりに近づき生徒会の引き継ぎが迫ってくると、私は正直、この生徒たちが本当に学校を背負っていけるだろうかと何度も不安に駆られました。しかし、昨今の様子を見て、「立場を理解し成長してきたこの生徒たちなら、きっと大丈夫。やってくれるだろう!」と安心しています。


 


 そして今、新たな会長、副会長らが選出され、各委員会でも委員長をはじめとした役員が決まりました。委員会ごとに行われた引き継ぎ会では、9年生の手際の良さやチームワークを目の当たりにして圧倒されていた8年生ですが、いよいよ8年生主導の生徒会が動き出します。


 


およそ1年後、後輩にいろいろなことを託すときが来たら、今の自分たちと同じ思いを後輩たちが抱いてくれるようになっているといい。


来年度のことを思うにはまだ早すぎですが、そんなことを考えながら、8年生の活躍を楽しみに過ごしていきたいと思います。


 


8学年主任