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才教ダイアリー

9年生が見せるさりげない思いやり

投稿日:2021.01.14

毎日20分間の清掃の時間。担任、教員も生徒たちとともに静かに掃除に臨みます。今年度、私の担当場所は9年生が清掃する「北昇降口」になり、掃除の主な手順は「すのこを上げてコンクリート床の掃き掃除をする。すのこを元に戻して、表面の雑巾がけをする」という作業の繰り返しです。

しかし、昇降口という場所柄、ここは人の往来が激しく、清掃と1年生の下校が重なる曜日が週4回あります。そこで9年生は、1年生が通る時間には清掃をひとまず中断し、「どうぞ」「さようなら」と微笑みながら見送っています。9年生と比べると、まだ体も小さくかわいらしい1年生。9年生は、その一行の姿がなくなったことを確認して、掃除を再開するのです。このときの移動に伴って、靴底に着いた砂が落ちたとしても、あるいは雪や雨水で再度濡れてしまっても、そんなことを少しも厭わずに清掃を続ける9年生の姿が幾度となく見られます。

校内で偶然の巡り合わせなのかもしれませんが、その年の差8歳。中学3年である9年生が小学1年生のために掃除をするシチュエーション、なんとも素敵です。

 

1年生が昇降口を使うのはほんの数分ですが、このようにさりげなく、他人を思いやった振る舞いをほぼ毎日のように当たり前にできる9年生を、私は立派だと思います。何かをさりげなく行うということは、大人でも難しいものです。「これが9年間の積み重ねなのかなぁ」と思いながら、私は目を細めて眺めつつ、一緒に掃除に励んでいます。

 昨年の11月をもって生徒会を後輩に託し、表立って活躍する機会は無くなった9年生ですが、このような「かっこいい先輩らしさ」を、卒業するまで後輩たちにいつでもたくさん見せてあげてほしいなぁと、そう期待せずにはいられません。

 

 昔のこの学年の担任