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才教ダイアリー

パッと光る豆電球 「電気の世界」の始まり

投稿日:2021.02.02

3年生の理科で「電気を通すもの通さないもの」という単元があります。この単元では、身の回りのものが「電気を通すもの」か「電気を通さないもの」かを、前の単元で学んだ「電気回路」を使って調べます。 


これまでに学んだ知識を生かして、物事を比べて分けてみること。これは、3年生の理科において大事な学習ポイントのひとつです。


 


電気の単元は、今後も学習する機会があります。4年生になれば、直列回路と並列回路について学ぶことになりますが、おそらくこの辺りが『理科が得意で大好き』『複雑になってくるから苦手だな』という分かれ道となるのかもしれません。


もちろん、私たち教員は、理科という教科を学ぶ子ども達が、興味を持ち、目を輝かせられるような授業を展開しよう!とさまざまな工夫を考えながら授業を進めています。その甲斐もあってか、才教の子どもたちは、自分の周囲で起こること、また自然現象などについても大いに興味を持って、日々の学習に取り組んでいます。


実験をすると決まれば、これから調べていくことを明確にし、「どんなことが起こるだろうか。○○になるんじゃないか?」とあれこれと予想を立てます。結果が明らかになるまで待ちきれない様子の子ども達。やがて得られた結果を考察するのですが、年間を通して見ていると、子どもたちの説明する力や理解力の伸びに本当に驚かされます。例えば①どのような過程を経て ②なぜそうなったのかといったことを、きちんと順序だてて伝えられるようになってきたのです。


 


さて、写真は、電気回路の実験キットを組み立てて作った「テスター」を使い、自分の持ち物などが電気を通すか通さないかを調べている場面です。ほとんどは紙やプラスチックなど電気を通さないものが多いのですが、たまに鉄やアルミニウム、銅などの金属に触れたときには、回路に電流が流れ、回路の途中にある豆電球がパッと点灯します。同時に、子どもたちの顔もパッと明るくなり、「先生、点きました!」の声が上がります。そんな表情を見ると、私は子どもたちの「電気の世界」がここから始まったということを実感します。


これからも、子どもたちの興味が明るく大きく広がっていくような授業、子ども達の心をぎゅっと掴むような授業を組み立てて実践していきたいと思います。




3学年 理科担当