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才教ダイアリー

「ありがとう」の気持ちを伝える

投稿日:2021.03.09


『残りわずかとなった小学校課程、皆さんは誰に対して「ありがとう」の気持ちを伝えますか?』


このようなテーマで道徳の授業を行いました。使用した教材は道徳の教科書に掲載されている、「ありがとうの気持ちを伝える」という読み物です。


冒頭、同じ6年生が書いた作品「いつもありがとう」と「私を変えた震災体験」の2つを読み、それぞれの作者がどのような思いで、そして誰に対して「ありがとう」を伝えたいのかと言うことをクラスで共有しました。その後、誰にどのような感謝の気持ちを伝えたいのかということを一人ひとり書きました。


 


以下は62組の生徒がワークシートに書いたコメントです。(一部修正し抜粋してあります)


 


・お父さんとお母さんに「ありがとう」を伝えたいです。私は「ごめんなさい」と「ありがとう」の言葉が、思っていても伝えられず、言おうと思っていても恥ずかしくて声が出なくなってしまいます。


・○○さんに。保育園にいた時は話すことが少なかったけれど、同じに学校になり、1年生の頃から私とたくさん話をしたり一緒に遊んでくれたりしてくれて、今まで「ありがとう」という気持ちを伝えたい。


 


思っていても口に出すということは気恥ずかしさもあり、なかなかできないことです。私も普段、感謝の気持ちを口に出しているか、伝えているか、ということを改めて考える機会になりました。


 


また、「これまで、自分を支えてくれている人たちの気持ちに、どんなふうに応えようとしてきましたか。またこれからどんなふうに応えていこうと思いますか。」という問に対しては、


 


・家族が支えてくれたので、家族にこれからもっと成長をして、立派な大人になって応えようと思います。先生方にも勉強を教えてくださったので、しっかりと応えていきたいと思います。


・今まではなかなか家族には感謝が伝えられなかった。ぼく(読み物の登場人物)のように、勇気を出して言うことも不可能ではなかったが、失敗することが怖く、なかなか言えなかった。これからは気持ちで表すことを続けるだけでも良いのではないかと思った。


 


最後に1年間の道徳の学習を振り返り、まとめをしました。4月と今の自分とを比べてみると、変わることができた自分や、できることになったことが増えた自分に気づくことができました。コロナ禍で人と人との交流が少なくなり、気持ちも表す場面も少なかった1年間でした。しかしその分、家族との時間が増え、家族の有難さを感じ、友達と会える嬉しさを改めて実感することができたと思います。そのようなことを振り返る意味でも、改めて道徳教育の大切さを実感しました。


 


時を同じくして、書写の授業で「感謝」という字を書きました。私が担当の授業ではなく、偶然なのですが、今回の道徳の授業と繋がっているようで、心が温まりました。


 


6年2組担任