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才教ダイアリー

投稿日:2021.03.16

才教の学び舎は、自ら品格と見識を磨き、気高い志を育む道場と心得よ。



各教室に掲げられている「才教の心得」の最後に前述の一文である。





穏やかで、柔らかな春の空気が徐々に感じられ、空や風景も春色に染まり始めた3月。9年生にとって中学校生活、最後の月を迎えた。


私が9年生の担任となり、間もなく一年が経とうとしている。今年度は新型コロナウイルスの影響により臨時休校となってしまったこともあり、例年と比べて登校日数も少ない。学校行事が中止になったり、縮小になったりと学校教育活動も制限される中ではあったが、辛いときや悲しいとき、嬉しいときや楽しいとき等、彼らと共に過ごしてきた。


1年間。響きだけでは長いように思われる。しかし、「光陰矢のごとし」。彼らとの1年間は、まさにこの諺につきる。


さいきょう祭、ミニ体育祭、修学旅行等の学校行事や生徒会活動、授業等、この才教学園でしか学べない様々なことを経験した彼ら。それらは決して小さくない壁でもあった。それを乗り越える毎に、心身共に大きく逞しく成長していった。そして、彼らがこの学舎で得たもの。





貪欲さ  謙虚さ  知力


礼節   思いやり 誠実さ


凡事徹底 全力   挑戦


自立  愛  感謝  誇り






挙げればきりがない。





一人ひとり得たものは、自らの力となり、可能性を知ることとなる。そして、可能性は自らの役割に気づき、使命感を抱くようになる。抱いた使命感は、やがて夢へと思いを馳せる。これら一連の繰り返しが徐々に志を高めていくのだ。


彼らが抱いている使命感。それは「世のため、人のために尽くす高い志を持った真のエリートとなること」だ。そのためにも常に品格と見識を磨き、気高い志を育む、才教学園とはそんな場所である。気高い志を育むためには、決して楽しいことや楽なことばかりではない。たくさんの苦しいことや辛いことも経験する。自らを鍛錬し続ける場所。それが才教学園であり、まさに道場といっても過言ではない。






明日は卒業の日だ。彼らは気高い志を持ち、この学び舎を巣立つ。





まばゆい春の日差しの中、彼らは新たな扉を開こうとしている。扉の向こうには、きっと夢へと続く輝かしい道が続いていることであろう。



92組担任