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才教ダイアリー

疑問から学ぶ

投稿日:2021.07.21

小さくても元気いっぱいの1年生。
せいかつの授業であさがおを育てました。
種の観察をすると、いろいろな発言が聞こえました。
「小さくてスイカみたいだね。」
「どんな花がさくのかな。」



種まきをして、水やりをして「まだ芽が出ない!」と大騒ぎ。
それはそうです。
だって、みんなが騒いでいたのは、種まきの翌日ですから。
みんなをなだめたあの日が懐かしいです。



騒動の"タネ"にもなったあさがおの種は、蒔いてから1週間ほどで芽を出しました。
「芽が出てる!」と、これはこれでまた大騒ぎ。
自分たちのあさがおの成長を楽しみにしていたことがよくわかりました。



芽が出てからの成長はあっという間で、ふたば、本葉、つるの観察などやることが目白押しでした。
ある日、本葉の観察をしていると、
「本葉のかたちがみんな違うね。」
という声が上がりました。



ふむふむ...
よく見てみると、あさがおの本葉には、ハートのようなかたちやギザギザが多いものもあるではないですか。
「同じあさがおなのに、本葉のかたちが違うのはなぜだろう?」
と私が質問してみると、次のような答えが返ってきました。
「花の色がそれぞれで違うからだと思います。」
色々な予想を立てながら、あさがおの観察は続きます。



7月の第3週、待ちわびた花が咲き始めました。
「きれい!」「かわいい!」
みんなが、キラキラした目であさがおを愛でていたとき。


「本葉のかたちでは、花の色は決まっていないんだね。」



予想は外れましたが、みんなは残念がるでもなく、新しい疑問が生まれました。
「じゃあ、花の色はどうやって決まるのかな。」



ふむふむ・・・
調べてみると、次のような記述が見つかりました。
"伸びたつるが濃い赤色だと、赤紫や青などの濃い色の花が咲き、
逆につるの色が薄いと淡い色の花が咲く。"
このことを伝えると、実際に確認したくなるものです。
では早速、見に行こう!
「本当だ!確かにそのとおりだ!!」



疑問から予想を立て、観察し、それが外れても別の原因を探る。
まさに研究者のような観察ができました。
ふと出た疑問の結論を考えたり、実物に触れながら学んだりすることは、これからも大事にしていきたいと思います。



花はその後、たたき染めをして、しおりになりました。
夏休みに入っても、みんなの家できれいな花を咲かせるでしょう。
長いものでは10月ごろまで花を楽しめるそうですよ。
さて、本当にそんなに咲くのかな...?



1年1組担任

よく見るあさがおの本葉

少しかたちの違うものもありました

たたきぞめで花の色とかたちを写しとりました