投稿日:2021.07.09
『しちせき』
これは何を表すかご存知でしょうか?
漢字で『七夕』、五節句のひとつを指します。
今は「たなばた」という読み方 ―布を作るときに使う手動の機織り機(はたおりき)が由来となっている― が馴染み深いですね。
6月末日、5年1組の学級の時間を使い、私から、『しちせき』について話をしました。
まず、「節句」とは中国の春秋戦国時代ごろに発生した思想の陰陽五行説に由来していること。中国の書では、『彦星』は『牽牛(けんぎゅう)』、『織姫』は『織女(しょくじょ)』と称されていること。こういった話をした後、七夕飾りをつくり、一人ひとりの願いを短冊にしたためました。完成した飾りと短冊は写真にあるように教室掲示しましたが、ここに書かれた願いごとが、私を大きく驚かせました。
飾りと短冊作りを教育活動の一環ととらえていた私は、生徒たちに、「自分の願いごとを書く際は、よく考えよう。」という声掛けをしました。小学校高学年とはいえ、みんなは10~11歳。それでも自分の願いごとが中心かなと思っていました。
しかし......
『5-1がもっといいクラスになるように』
『笑いが絶えないクラスになるように』
『みんなが元気で健康にいられますように』
このような短冊が多数でした。
今までの担任経験上、願いごとを書いてもらうと、自分自身がどうなりたいか、自分がどうしたいかという内容が多かったのですが、今回のようにここまでクラスの向上や他者を思いやる内容ばかりというのはあまり経験がなく、思いがけず嬉しい驚きだったのです。
Ⅰ期生からⅡ期生に上がって3カ月。みんなは周囲のことに配慮ができるように成長してきているんだな...としみじみ実感する一幕でした。
5年1組担任
※集合写真はマスクを外し短時間で撮影