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才教ダイアリー

2年3組、クラスのため学校のために「ゴミ拾い」

投稿日:2021.09.17

 コロナの影響を受け、たくさんの学校行事が延期もしくは中止になっています。2年生が生活科で行っていた廃品でおもちゃを作って売る『さいきょう商店街』も延期となりました。夏休みに何個も商品を作り、さいきょう商店街でそれを売ることを楽しみにしていた子ども達は、本当に残念そうです。しかし、自分のためでなく周りの大事な人に感染させないために、みんなで我慢の時だと思って感染予防に努め、その中でも楽しいことを見つけながら過ごしています。



 少し前のこと、私が学級活動の時間に「さいきょう商店街が延期になったのは残念だけれど、みんなでできる"何かいいこと"を見つけませんか。この1時間の中でクラスのためにできること、学校のためにできることはないですか。」と聞くと、子ども達から良い意見がたくさん出ました。


「けがをした人を助ける。」


「落ちているものを拾ってあげる。」


「ゴミ拾いをする。」



 よい意見が出たので、ゴミ拾いをすることになりました。その時点で授業の残り時間は20分ほどになっていましたが、できる範囲でゴミ拾いをしました。


 校舎の周りを歩くと、どこから飛んできたのかわからないようなものが落ちていました。わずかな時間でしたが、たくさんのゴミを拾うことができました。図らずもいろいろなものに触れてしまったので、しっかり手洗いと消毒をして教室に戻りました。


 その日の掃除は、みんないつもより更に真剣に取り組んでいました。



 その後、子ども達に感想を聞いてみました。


「どうしてゴミを捨てるのかを知りたくなりました。」


「どうせ捨てるならゴミ箱に入れればいいと思いました。」


「捨てた人ではなく他の人が拾うことになるから、とても迷惑だと思いました。」


「ゴミが川に入ると魚が困るから捨てない方がいいし、道路とかに落ちていると歩くのに邪魔になるし、何もいいことがないと思いました。」



 みだりにゴミを捨ててはいけないことは誰でもわかっていますが、「どうして平気で捨てるのか理解できない」というような発言もあって、嬉しい驚きでした。自分の不利益だけでなく環境のことも考え、果ては魚やカメやクジラのことを心配する子ども達のやさしさに感心しました。


 最後に、私から、こうしたゴミが増えないようにするには、みんなが捨てないこと、周りの人にゴミを捨てないよう発信し続けることが大切だと話をしました。



 子どもたちには、学校でも社会に出ても、人のことを考えずゴミを捨てるような自分本位な人間にならないように、周りの人の気持ちや行動を考えられる人になってほしいです。



2年3組担任

草の多いところにもさっと分け入る

フェンス際も、ゴミがないか丁寧に見ていました