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才教ダイアリー

「軌跡」

投稿日:2021.10.02

 9年生にとって最後のさいきょう祭が迫ってきています。毎年、9年生の演目は、今までに培った技術や表現力を詰め込んだ総合的な演目になります。今年度のさいきょう祭は、昨年と同様に規模を縮小しての開催ということで、9年生の出演は学年の演目のみ(通常は全校合唱や中学生合唱があります)です。舞台に立つ回数は少なくなりましたが、その分一点集中で、一人一人が精一杯演目練習に励んでいます。


 今までは教師主導で行うことが多かった練習ですが、今回は生徒主体で行っています。練習の段取りや内容、演目のタイトル決めなど、それら全てを自分達で行うことは思った以上に大変だと実感を抱きつつ、その一方で大きなやりがいも感じているようです。



 さて、ここにきて私が感心しているのは、9年生が月1回のペース(多い時には2回)で実施されるテストや模試にも、全力で取り組んでいることです。


 言わずもがな、9年生は受験生ですから、勉強を頑張るのは当たり前です。しかし、受験勉強とは別にさいきょう祭に関すること、さらには生徒会における活動でも先頭に立ち、後輩を率いていかなければいけません。端から見てもやることが多いと感じますが、一切の弱音を吐かずに、何に対しても真摯に全力で取り組む姿は、後輩達にはもちろん、私を含む我々大人にも非常に良い影響を与えてくれているのです。



 そんな素晴らしい姿を見せてくれている彼らですが、かつてはいろいろな場面でメリハリをつけられず叱られたり、人の気持ちに寄り添えず自分中心で物事を考えてしまったり、指示されないといつまでも動くことができなかったりと、学年全体で苦労した時期がありました。


 それでも、9年生は才教学園での様々な経験を通して少しずつ成長し、そうした時期をも自らの糧として今の素晴らしい姿を作り上げてきました。そんな彼らを見ていると、中学校課程3年に渡って担任をしている私にとっては、実に感慨深いものがあります。




 最後のさいきょう祭。



 自分達で考えた演目のタイトルは、「軌跡」。



 才教学園で過ごし成長した姿を堂々と披露できるよう、本番に向けて今日も努力を積み上げます。



9学年主任

リーダーが指示を出し、さいきょう祭の練習が進む

日々の学習も、変わらずしっかりこなしている