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才教ダイアリー

掃除のあとに輝く「流し」

投稿日:2021.11.17

 2年生の掃除分担場所のひとつに、「3階北廊下の流し」があります。いろいろな物を洗う流しは、汚れやすいところです。しかし、毎日子どもたちが掃除したあとは、ピカピカに輝いています。



 ある日、とても汚れていたときがありました。スポンジでこすったり、ぞうきんで拭いたりと一生けん命掃除したのですが、なかなかきれいになりません。掃除の終了時刻も近づいたので、私は「今日はここまでにして、また明日やろう。」と声を掛けました。


 すると、「最後までやります。」


 力強い返答と時間いっぱいまで掃除を続ける姿に、責任を持ってやりきろうとしていることが感じられました。


 最終的には、「鏡みたいになりました! とてもきれいになって気持ちがいいです。」と、達成感と満足感でいっぱいの表情を見せてくれました。



 別のある日。その日は、都合により掃除の開始が遅くなっていました。しかし、流しの担当の子どもたちは、このときも最後まで一生懸命に取り組みました。


 掃除後の反省会では、「始めるのが遅かったから、『まあ、だいたいにできればいいかな。』と初めは思いました。でも途中で『やっぱり頑張ろう。』と思い直して掃除をして、きれいになったので良かったです。」と話した子がいました。


 自分の気持ちを切り換えて、頑張る方へと気持ちを向けていける子ども達です。



 さらに別の日のこと。流しの水滴を隅々まできれいに拭き取った後に、他の場所を掃除していた子がバケツの水を捨てに来ました。


 「水を捨ててもいい?」と聞かれ、流し掃除の子は少し戸惑いの表情を見せましたが、「うん、いいよ。」と応えました。水捨てに来た子は、排水口の近くから静かに水を流しました。掃除が済んだ後で、なるべく水が飛ばないようにと、相手の気持ちを考えた行動に、私の心は温かくなりました。


 しかし、そうはいってもまた濡れてしまった流し。掃除を終えたばかりで少し残念そうな様子でしたが、すぐに黙々と流しを拭き直していました。流しとはどういう場所かを考え、文句も言わずに最後までやりきる姿に感心しました。


 流し掃除を通して、2年生の良い姿がたくさん見られています。



2学年担当