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才教ダイアリー

「繋がり」

投稿日:2022.01.11

 私が担任をしている9年1組は、とても明るく元気なクラスです。にぎやかすぎて、時に騒がしくなってしまうこともありますが、一人ひとりがお互いを思い合い、行事などの「いざ」というときには団結して、圧倒的なパワーを見せてくれます。


 そんな彼らと過ごせる日々も残り約2ヶ月となりました。



 3学期になって私立高校の入試が始まり、それぞれの進路が決まっていく段階です。受験勉強はもちろん、出願準備や面接練習で今までより慌ただしい毎日。やることが多いと周りが見え辛くなってしまうのか、どうしても自分のことだけに注意が向きがちになります。大人である私も、入試関連の書類作成や迫りくる様々な期限のことで手一杯になり、「余裕を失っているな」と思い直すことが多くなっています。


 そんな切羽詰まりかけの私とは一味違う生徒たち。みんなが、いいところをたくさん持ち合わせています。


 翌日に入試を控える子がいれば、「先生、みんなでエールを送りましょう!」と提案する子が出てくるのです。その提案を受け入れ、帰りの会で時間を割き、みんなでエールを送ります。応援された側はもちろん、応援した側も勇気づけられるような時間となり、クラスが笑顔で満たされます。


 また、昨年12月をもって8年生に引き継いだ生徒会。8年生は、試行錯誤しながらも本当によく頑張っています。そんな後輩達は、9年生にアドバイスを求めたり、分からないことを昼休みや放課後に聞きに来たりしています。かくいう9年生は、隙間時間を使って勉強したり、友人と束の間の休息を楽しんでいたりしますが、8年生が訪れれば、勉強の手や友人との話は一旦ストップ。「後輩のためならば」と、惜しむことなく時間を作って対応にあたっています。そんな姿を見ると、私自身も「もっと頑張ろう!」という気持ちになります。



 新型コロナウイルスの影響もあり、人と人との繋がりが希薄になりつつある昨今。才教学園では、そんな状況を微塵も感じさせない温かい心の繋がりがたくさん見られます。子ども達の姿に励まされたり勇気づけられたりすることが多く、「教師」という職業は本当に幸せだなと、そう実感します。


 みんなと過ごすことのできる日々を大切にしながら、最高の笑顔で卒業式を迎えることができるように私は全力でサポートしていきます!



9年1組担任


写真撮影時のみマスクを外しています

明るく元気・・・普段のクラスの様子

10月末、さいきょう祭終演後の集合写真

4月初旬、青いネクタイで臨んだ進級式