1. ホーム
  2. 才教ダイアリー
  3. 2021年度
  4. 新春百人一首大会

才教ダイアリー

新春百人一首大会

投稿日:2022.02.01

 まだお正月の雰囲気が漂っていた1月6日と7日、8学年の国語の授業で「新春百人一首大会」を開催しました。必要以上に大きな声を出さないなどコロナの感染防止に努めながら、教室は即席の大会会場に。
 普段、授業でグループ活動をするときには、教員が座席で区切ったり無作為に決めたりすることが多かったのですが、今回は百人一首で競うチーム分けを子どもたち自身でしてもらうことにしました。才教学園には「競技かるた部」があり、クラスにもその部活に所属している生徒がちらほら...。全チームが同じくらいの力量になるように、かるた部の部員やかるた経験者の人数を工夫するなど、「自分たちが楽しむために考える」という姿勢が見られ、嬉しかったです。


 いよいよかるた勝負!...といきたいところですが、はやる気持ちを抑え、まずは少しの学習タイム。国語便覧を開いて、和歌を覚えるのに精を出す8年生です。 勝負前とあって焦っているのか、「こんなに覚えられない!」という声。一方で、「この歌、しっかり覚えてるよ。これが読まれたときは僕が取る!」、「『む』から始まる歌は一首しかないから、絶対取ろう。」などと、チームの作戦会議よろしく時間がするすると流れていきます。


 やはり競技ともなると、本領発揮で大活躍のかるた部の部員たち。そうではない生徒たちも、一人ひとりが「絶対に1枚は取ろう」という意気込みで、読み手の声に耳を傾けます。上の句が読み上げられるときのピリッとした雰囲気と、札を取った後の無邪気な喜びが交錯する、とても緩急のある活動でした。体育祭でも真剣勝負を見せてくれた彼らですが、百人一首大会でも勝負にこだわる姿に「才教生らしさ」が顔をのぞかせていました。


 今回の活動の目的を、子どもたちが百人一首を楽しみながら日本文化に触れる機会に...と考えていた私。しかし、8年生はそれを大いに上回る取り組みを見せてくれました。まだまだ伸び盛りの中学生が、いろいろな活動を通じて見せてくれる人間性と成長を見逃さないようにすることが、私の目標であり、使命であると感じています。


8学年国語科担当


※この授業が行われていた時期は、現在のようなコロナの状況ではありませんでした...。

クラス内百人一首大会に臨む8年生

別のクラスでも真剣な取り組みが見られました