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才教ダイアリー

「先輩から後輩へ」

投稿日:2022.05.24

 5月に入ってから、才教学園は体育祭へ向けての練習が本格的になりました。私が受け持つ3年生は、4年生とともに10本の棒を引き合う「棒引き」と、全校で行う「応援合戦」、そして「短距離走」に取り組みます。
 棒引きは例年3、4年生が行っている競技です。個人の足の速さや力の強さだけではなく、ペアの息があっていることや引くときの体勢も重要で、練習は欠かせないもの。しかし、やみくもに引き合うだけの練習を重ねる子ども達ではありません。ミーティングを開いて、よかったところやもっと上手にできる方法を出し合っては次の練習につなげるということを繰り返し、次第に強くなっていきます。


 今年も4年生のリーダーを中心にミーティングが行われました。このミーティングに私も参加しているのですが、ここで話されている内容はどこかで聞いたことのある話・・・。
 よく思い返してみると、それは、昨年私が担当していた4年生が、当時3年生だった今の4年生に伝えていた内容と多く重なっているのです。つまり、今の4年生は、一年前に先輩から教わったことをよく聞いて理解し、大切だと感じたことをしっかり覚えていて、後輩にも伝えているのでした。


 今週は本番に向けて応援練習が熱を帯びています。中でも、9年生が後輩に向けて、丁寧に根気強く応援の仕方を教えてくれています。3年生の中には、すでに応援団にあこがれて、キラキラした目でその姿を追いかける子がいます。
 先輩たちが思いを込めて熱心に伝えてくれていることを後輩たちが受け継ぎ、来年へとつなげていく。それが次の学年、次の学年へとつながり、長い時間をかけて、体育祭らしさ、才教学園らしさが作られていくように感じます。
 日頃は学級や学年での活動が多い学校生活ですが、先輩や後輩との関わりの中でしか学べないことがたくさんあります。体育祭を通して、子どもたちはぐんぐんと成長を重ねています。


3年1組担任

9年生から応援の仕方を教わっています