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才教ダイアリー

チームで戦う楽しさを ~卓球部より~

投稿日:2022.06.24

 本校卓球部には21名(うち中学生14名)が所属。5年生から入部できることが本校における部活動の魅力のひとつでもあり、少数精鋭ながら目標をもって一生懸命活動しています。
 先日、9年生(中学3年生)にとって集大成となる中信大会(松本会場)に参加しました。活動期間の長短はあれども、これまでの頑張りを発揮する大会です。団体戦と個人戦があり、ここ数年は両方ともエントリーしてきました。今年は、9年生の「団体戦をしたい!」という想いが仲間を増やし、部員数が団体戦登録人数ギリギリの男女6人ずつ集まりました。コロナ対策に日々の体調管理、5月末に行われた体育祭後の厳しい日程といった困難を乗り越えながら、大会当日を迎えました。


 私が卓球部の顧問になってからはまだ2ヶ月ですが、部員たちが卓球に真摯に取り組む姿勢から毎日刺激をもらっています。学生時代に卓球に取り組み、個人スポーツと考えられがちな卓球の世界で、団体戦の楽しさを味わった私自身の経験から、個人はもちろん、何とか「団体戦を体験してほしい」という思いがあります。
 その理由の一つは「試合経験を積める」こと。ここには、大きな価値があると思っています。人数の多い中学校では、3年生しか試合に出ることができないことも多いでしょう。しかし、本校は7年生(中学1年)も試合に参加します。上級生相手の真剣勝負、試合の雰囲気といったものは、練習では感じとれない経験となります。しかも、団体戦はリーグ戦。午前中に4試合が組まれ、男子は9年生の活躍で午後の決勝リーグへと進み、最大8試合に臨みました。女子も「先輩を午後の試合に連れていきたい!」と、一致団結し必死に戦いましたが、予選リーグでの敗退となり、悔し涙を流す下級生の姿がありました。
 7・8年生が多い卓球部にとって、貴重な学びの場となったこの経験は、きっと秋以降の大会につながる。私は、そう信じています。


 ここで、この大会を最後に引退した9年生からの言葉を。
「卓球は、技術はもちろん、メンタルも大事なスポーツ」
「練習のときから、頭を使って、考えて卓球をやってほしい」
「(大会で4試合を戦い)ゲーム体力が足りないと分かった」


 練習でできていたことが、試合ではなかなかできないこと。メンタルが崩れてしまうと自分の技術が発揮できないこと。考えて卓球をすることで実際の相手に立ち向かうことができること。大会に参加してゲーム体力や雰囲気を肌感覚で身につけていくこと・・・。
 自ら学び経験したことが、勝つことだけではなく、自分たち自身の人生の財産となることを信じて、今後も部員たちと卓球を楽しみ、練習に励みます。


卓球部顧問