1. ホーム
  2. 才教ダイアリー
  3. 2022年度
  4. 自分たちの生活を、自分たちで創る

才教ダイアリー

自分たちの生活を、自分たちで創る

投稿日:2022.06.14

 4年生になり、子どもたちはⅠ期のリーダーという立場になりました。そこで、今年は「自分たちの生活を自分たちで創る」をテーマに、自分たちで決めたことへの責任感を育てようと考えました。責任はリーダーにとって、とても必要なことだからです。特に、クラスでの問題を自分たちで話し合い、みんなで実行することに重点を当てました。その最近の活動3つを紹介します。


1 みんなで目標を達成して、ごほうび会を開こう
 この活動は、2年前(現在の6年生)でも行いました。目標のビー玉がビンいっぱいになったら、自分たちで会の企画・運営をします。やりたいものが分かれたり、やってみたらうまくいかなかったり、ということがたくさん起こります。「勝ち負けのゲームばかりでは、みんなが楽しめないかもしれない」とか、「自分もゲームマスターに挑戦してみたい」など、全員が自分の考えをしっかりと発表しました。
 今年の1回目は、6月第3金曜日に「人狼ゲーム」「お笑い」に決まりました。(お笑いをやりたい人は、係に申し込んでエントリーが必要)
 ...金曜日、どのような会になるのでしょうか。


2 友だちが困っている・・・何とかしてあげよう
 「学校が終わってから予定があり、さっと教室を出られるようにしたいけれど、下校準備と帰りの会で騒いだりふざけたりする人がいて遅くなってしまう」・・・先日、このようなことで困っている子がいると分かりました。子どもたちの間でも何とかしてあげたい、と話し合いをしました。
 「帰りの会の開始時間を決める」という意見が多く、では掃除が終わってから何分あれば帰りの会が始められるか考えました。10分後がいいということになり、6月の途中から始めましたが、そろそろ守れない子が出始めています。
 冒頭に書きましたが、担任としては子どもたちに責任を持って欲しいので、決まりを守って時間通りに始めることを絶対としています。それでも不都合が生じたときは、改めて子どもたちに投げかけたいと思います。


3 授業開始時間を守れない
 先日のこと。13:25から午後の授業が始まるにも関わらず、教室で遊んでいる子、おしゃべりをしている子、外遊びから帰らない子が多く見られました。担任の『喝!!』は当然です。
 「時間が守れないなら休み時間は必要ないのでは」という私の発言を基に、ここでも話し合いをしました。同調意見も出ましたが、ほとんどは「休み時間は気持ちを切り替えるために必要」「休み時間があった方が授業に集中できると思う」などの意見でした。
 話し合いで決まったことは2つ。授業開始3分前には教室にいること、1分前には席について準備をすること、です。「もしできなかったら?」と尋ねると、子どもたちは「3回失敗したら、休み時間はなし!」と強い決意を見せてきました。今、授業の時間が近づくと、「3分前だよ」「早くしよう!」「カウントされちゃうよ!」などの声が聞こえてきます。


 大人から見ると小さなことでも、子どもたちにとっては一つひとつが自分たちの生活を創る経験になります。それを一年間積み上げ、責任感を持ってⅡ期に上がって欲しい、『みんなで決めたことは、協力して、全力で守っていく!』という経験にして欲しい...と、私は静かに見守っています。


4年1組 担任

みんなの頑張りで増えるビー玉と「ごほうび会」企画書

4年1組のルール