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才教ダイアリー

6年生、研鑽と修養の旅

投稿日:2022.07.05

 才教学園では、小学校課程最高学年である6学年の大きな行事に「研修旅行」があります。東北の福島・宮城、そして栃木県の日光へ、今年度は6月末から7月の初めにかけて、2泊3日の行程です。
 「旅行」といっても、中心にあるのは「研修」。タイトルにもある通り、「研鑽」と「修養」を意味します。つまり、学問を深く究めること、そして、品性を磨き人格を高めることが、才教学園の研修旅行の目的です。今年度の6学年は「報恩謝徳」という目標を掲げ、あらゆるもの・ことへの感謝を意識して旅行に臨みました。


 研修は福島県から始まります。1日目は、野口英世記念館、鶴ヶ城、日新館に赴きました。初めて知ること、実物を見られること、実際に体験できることに終始前向きな生徒たち。そのような生徒の姿を見て、私もわくわくが止まりません。学習における「実体験」の大切さを改めて実感した初日となりました。
 2日目は宮城県で震災の学習を行いました。この研修旅行における、大きなテーマの一つです。前日の雰囲気とは変わり、子どもたちの表情は終始真剣でした。この学年の子どもたちが生まれた年に起こった東日本大震災。いまだ消えぬその爪痕から、子どもたちは防災への意識を高めることができました。「これは学年で取り組んでいるSTEAM学習へしっかりとつなげていきたい」と、私も気持ちを新たにしました。
 最終日は北関東まで下り、日光東照宮を見学しました。江戸時代に思いを馳せながら、建造物の美しさや、歴史を感じることができました。事前学習で知った、三猿、眠り猫、陽明門や薬師寺の鳴竜に子どもたちも感動していました。


 研修旅行中は、感謝の言葉があらゆる場面で聞こえました。感謝の気持ちを抱き、それを伝えるということは、学校生活や家庭生活でも忘れずにいてほしいと思います。この研修旅行を立派に成し遂げた6学年の生徒たちが、学びをいかし、さらに成長していく姿に、大いに期待しています。


6年2組担任

雄大な鶴ヶ城

會津藩校 日新館:昔は「門を通る」ときの決まりもあったそう。

日光東照宮の社号標前で。奥には石鳥居も見えます。