1. ホーム
  2. 才教ダイアリー
  3. 2022年度
  4. みんなでつくる ということ

才教ダイアリー

みんなでつくる ということ

投稿日:2022.09.16

 今年の春と夏、校舎3階ホールの壁に大きな作品が展示されました。
春は「才教桜」と名付けた大きな桜の木。夏はしなる笹の木。Ⅰ期生のつくった作品たちが、大きな壁を覆いつくしていました。


220916 diary-1 才教桜.jpg


 春の桜には、花びらに上級生から下級生へ向けた激励のメッセージがいくつも書き込まれていました。木の周りの作品は、子どもたちが春に校舎を冒険したときに見つけた花や虫や乗り物などを描いて切り取ったものです。
 また、4年生は春らしい桜のリースを制作してくれました。数ある作品から自分のものを見つけ指さし、「あった!」と嬉しそうにはしゃぐ声が休み時間に聞こえてくると、春冷えした体がじんわりとあたたかくなっていった・・・そんなことを、今もはっきりと覚えています。


220916 diary-2 七夕全体.jpg
 夏の笹には、子どもたちが書いた短冊も一緒に飾りました。色とりどりの短冊に書かれたたくさんの願いごと。自分の将来への希望はもちろんですが、物々しい現代を憂い平和を願うものが多く見られ、子どもたちのやさしさに心が洗われました。


220916 diary-3 短冊 抜粋.jpg


 桜の花びら、笹の葉や七夕飾り、そして天の川は、4年生が主体的に手伝ってくれました。大きな作品なので、壁に貼る際も多くの先生方が手伝って下さり、とてもありがたかったです。
 作品が大きければ大きいほど展示は困難になっていきますが、その分、多くの人の力が集まって作り上げられた作品は本当に素晴らしいものとなります。みんなでひとつの作品をつくるということは、協力をするということであり、作品の質が増すということであり、今いる人たちでしか作り上げることのできない独自性を兼ね備えているということです。その時、その仲間たちとでしか味わえない作品の数々。ふと足を止めて眺めてくれる人を見かける度に、私は嬉しくなります。


 春と夏が終わり、秋と冬が今か今かと待ち構えていますが、3階ホールの壁が次はどんな作品で彩られるのか、とても楽しみです。


図工科担当