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才教ダイアリー

薬物乱用防止講座を通して

投稿日:2022.12.06

 学校薬剤師の髙田弘子先生をお招きして、5年生と7年生を対象に「薬物乱用防止講座」を開催しました。薬の種類や正しい使い方をはじめ、タバコやアルコールによる害、使用禁止薬物の怖さ、身近な飲み物に含まれるカフェインをの摂取がもたらす害などのお話を伺いました。


 5年生は薬の種類や使い方・副作用についてよく理解しており、髙田先生の問いかけに対して活発な発言が続きました。そして話を聞くべき場面では静かに、真剣に耳を傾ける姿はさすがでした。
 本来私たちの体には「自然治癒力」が備わっていて、薬はあくまで自然治癒力のサポート的な役割をするもの。まずは、「バランスのとれた食事」「適度な運動」「十分な睡眠」で自然治癒力を高めることが大切だと学びました。


 7年生では内容も5年生向けのそれより深いものとなり、薬物と言われる「覚せい剤」「大麻」「コカイン」「シンナー」などは、たった一度の使用でも「乱用」となること、名前を変えて売られていること、それらに手を染めると抜け出せなくなること、薬物やアルコール・タバコ・カフェインには依存症があることを学びました。
 髙田先生は、お知り合いのお子さんのお話をされました。当時大学生だったそのお子さんは、サークルの飲み会で周りから「一気飲み」をさせられた晩に急性アルコール中毒で命を落とされた、という悲しいお話でした。この話を聞いた7年生からは、「毎日アルコールを飲んでいるお父さんが心配」、「自分は将来一気飲みは絶対にしないし、もししていたる人がいたら止めさせる」、「タバコは絶対吸わない」など、自分の体や他者をも思いやる声があがりました。髙田先生から示された2枚の画像・・・非喫煙者のきれいな肺と、タールで真っ黒になった喫煙者の肺・・・を見て、積極的にタバコを吸おうと思った生徒はいないはずです。
 さらに、比較的身近にある「コーラ」や「お茶」、最近流行りの「エナジードリンク」などに含まれるカフェインの量に驚き、それにも害や依存症があとの話を、7年生は食い入るようにして聞いていました。


 生徒達には、この講座で学んだことを忘れず、正しい判断をして健康な体を守り続けて欲しいと願います。


養護教諭

9年生の授業から。飲酒は「10年早く脳をだめにする」との話。