
投稿日:2024.06.07
去る5月26日に19回目の体育祭が行われた。
私がこの学校に着任して18回目の体育祭となったが、心に刻まれるものがあった。
勝負は白組が劣勢で、中盤戦まではとても勝ち目にならないほどの惨敗ぶりだった。
白組担当の私も、半ば優勝は諦めていたのが正直なところだった。
結果発表において一瞬耳を疑ったが、結果は白組の優勝となった。
勝負を半分諦めていた自分が恥ずかしかった。
勝負には勝ち負けがあるのは当たり前。
才教の体育祭は勝つことを目指して、全力で突き進むことを目標にしている。
その結果、生まれるものはなにか?
勝って歓喜の涙を流し、負けて悔し涙を流す。
それぞれの子ども達の心の揺らぎがとても大切なものであり、目的となる。
最後まで諦めなかった白組も、負けて悔し涙を流した赤組も、最高のプレゼントを体育祭を通して得られたのではないかと思う。
こんな経験を通してみんなが成長していくことが、才教学園に通う意義となるであろう。
2年生も最初の入場行進から立派だった。
思わず目頭が熱くなるほどの行進だった。
玉入れでは全力で戦い、赤組も白組もキャプテンを中心に作戦を立て、1年生をリードしてがんばった。
玉入れで勝った赤組の歓喜の姿、負けた白組の子どもの涙がとても尊く感じられた。
普段の生活では味わうことのできない、貴重な経験となったに違いない。
このように一つひとつの行事を通して、子ども達は成長していく。
そのためにも全力で真剣に取り組んでいき、その結果がどうであろうとも、その過程を通して行事を自分の糧にすることが、才教学園が大切にしていることなのである。
次はさいきょう祭が控えている。
そこでは、どんな「プレゼント」を皆がつかみ取っていくのか、今から楽しみである。
そのためにもしっかり前に向かって進んでいこう。
きっと君たちにとって、一生の宝物が待っているはずだ。

2年3組担任