投稿日:2024.07.12
中学校に入学して初めて出会う教科が「技術科」です。
小学校の図画工作科の工作分野の流れを汲む教科で、授業は主に技術室で行われます。
本校に入学して数年、
「中学校課程に上がって初めてこの教室の存在を知った」という生徒もたくさんいます。
今年は、「ペン立て」という教材からスタートしました。
「両刃のこぎり」を使用して木材を切断します。
この時間は、教室がのこぎりの動く音だけになります。
生徒の目をみると、材料と「のこぎり」に集中しています。
技能の差はありますが、教材に向かう気持ちは全員ハイレベルです。
本校の生徒がもっている良さのひとつです。
「この良さを技術科でさらに伸ばしたい」
これが、技術の授業に携わる私の思いです。
技術科の授業は3年間で終了します。
のこぎりもかなづちも、今後の生活で使用しない可能性はあります。
でも、「何かあったとき」のことを考え、いろいろなアイデアと道具をつかって、懸命に考え、ピンチを切り抜けられる大人になってほしいと思うのです。
本校で行っているSTEAM教育も、最終の目的は「生きる力」、「生き抜く力」の育成です。
ですから、才教ならではの技術教育になれば、と計画を立てて実践しています。
さあ、今日も、技術室に集まっている生徒は目を輝かせながら作品に向かっていますよ。
試行錯誤の末にできあがった作品は、持ち帰ります。
ぜひご覧いただき、感想もお願いいたします。
技術科担当