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才教ダイアリー

「地域を知ること」から身につくものは

投稿日:2024.07.29

 1学期が終わりました。3年生は、社会・理科・書写・総合的な学習の時間・速読と新教科の学習が始まる学年でもあります。初めての教科をいかに意欲的に一生懸命学べるものにしていくか、教員として日々教材研究をしています。


 「総合的な学習の時間」の授業で、「私の住む所はこんな所」という学習を行いました。社会科で学校周辺や松本市の学習を進めていますが、総合学習での目的は2つあります。
 1つ目は、「自分の住んでいる地域に関心をもつこと」。3年生の住まいは、北は安曇野市、南は茅野市までと広範囲にわたります。自分の地元を知ることは多くの関心を引き出し、「友達はどんなところに住んでいるのかな。行ってみたいな」と興味も湧くでしょう。こうしたことは、今後の学習(4年生での「長野県フェスティバル」が集大成)に深く関わっていくはずです。ここ数年、3・4年生の担任をしてきた私は、このつながりを大事にしたいと考えています。
 2つ目は、「人前で発表する力を育てること」。2年前の才教ダイアリーでも触れましたが、本校でiPadが導入されて早3年、現在受け持つ3年生は入学時から当たり前のように機器に触れている世代です。5年生から参加するプレゼンテーションコンテストを見据え、デジタル化された発表力も積極的に身につけてほしいと思います。


 学習内容をまとめ、それを体現する場として、発表会を行いました。自分の住んでいる場所(市町村単位)の写真を撮り、それをスライドにして2~3分程度のスピーチを行う形式です。テーマは、「家の周りの様子」、「自分の好きな(または思い出の)場所やもの」、「自慢できるところ」。時間数にして5時間でしたが、準備から発表まで、とてもスムーズに進みました。私が想定していたよりもずっと、3年生はiPadの操作に慣れていたからです。発表内容を「スピーカーノート」に箇条書きできる生徒も多く、これからは文字入力も発展的に使えそうです。
 発表会では、一人ひとりの写真についてのエピソードに思わずクスっとしたり、自慢できる場所だという思いが伝わってきたり、それぞれの良さや魅力が発揮されていました。こうして人前で発信することで経験値が上がり、21世紀型スキルの1つであるクリエイティビティが育っていくと感じています。


3学年主任・3年1組担任