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才教ダイアリー

「イントロ美術史」

投稿日:2024.10.25

 本校の美術科の授業には、他校にはない「イントロ美術史」というコーナーがあります。およそ月に一度、授業のはじめ15分ほどで行う美術史の教養講座で、独自のカリキュラムです。対象は5~9年生。教師がモニター画像を見せながら、古今東西の芸術家や有名作品を、エピソードを交えて紹介します。
 ピックアップする芸術家(作品)は、教科書に作品が載る有名作家はもちろん、知る人ぞ知る郷土ゆかりの画家まで多岐に渡ります。この3年半の間に、芸術家26名・国宝2点を取り上げました。教材との関りや話題性などを基準に、西洋→日本→長野県の順で選んでいます。
 西洋美術は、アートを語る上での基礎基本として。日本美術は、自分の国の文化に誇りを持ってもらうために。長野県の美術は、郷土への愛着を深めてくれることを期待しての選定です。
イントロ美術史のコーナーで生徒に配られるプリント資料。 - コピー.jpg
◇「イントロ美術史」で生徒に配られる資料


授業で使用した資料は美術室前の廊下でいつでも読めます。 - コピー.JPG
◇授業で使用した資料は美術室前の廊下でいつでも読める


 期末テストには、イントロ美術史で扱った内容を必ず出題します。そのため、中学校課程の生徒には、ここで得た知識がかなり定着しているはずです。機会があれば、本校の中学生と芸術を話題に会話をしてみてください。大人でも知らないことを知っていて、みなさんは驚くかもしれません。

 ますますグローバル化が進む昨今。本校を巣立つ生徒たちも、将来、海外留学したり、社会人となって外国人と働いたりする機会が訪れるでしょう。
 ほとんどの外国人は、自国の文化に誇りをもち、美術や芸術といった分野の教養を身につけた人も大勢います。そういう人とのコミュニケーションが必要となった場合には、「イントロ美術史」で得た知識が役立つはずです。

 でも、私の一番の願いは、芸術家のユニークな生きざまや興味深いエピソードに触れて、生徒が生き方のヒントを見つけたり、人類の歩みとともにある美術の歴史に興味をもってくれたりすることです。将来は、芸術に親しむ楽しさを知る、心ゆたかな人に育ってくれるよう期待しています。

 世界に、日本に、そして長野に、まだまだ多くの語られるべき芸術家がいて、その生涯があります。子どもたちの美術の世界を広げるイントロ美術史は、これからも続きます。今後、どんな芸術家や作品が紹介されるか・・・どうぞご期待ください。


美術科担当


<生徒の感想より>(抜粋)
・[ピカソ] 作風の変化がよくわかった。でも私には絵の見方はわからない。(5年生)
・[西郷孤月] 日本を代表する作家になれたのに早く亡くなって残念です。(6年生)
・[モネ] 色の見え方に着目し、前例のない絵画を追究し続けたのはすごい。(7年生)
・[山本鼎] 今の図工・美術の基礎を作ってくれたことがすばらしいと思った。(8年生)
・[運慶] 作品の細部にこだわる大切さを知った。快慶についても知りたい。(9年生)
美術室の壁には紹介した芸術家のパネルが掲示されています。 - コピー.JPG
◇紹介した芸術家のパネルが掲示される美術室の壁