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才教ダイアリー

生きる価値(2)

投稿日:2025.02.07

「先生、授業がすごく楽しかったです!」
「この黒板、消すのがもったいない!」
授業後、このように声をかけてもらうことがありました。
その楽しさも、めいっぱい埋まった黒板も、
みんなが夢中で授業を受け、一生懸命考えた時間と意見の結晶です。
子ども達の心に残る充実した時間になったことを感じて、嬉しくなりました。
授業板書 - コピー.jpg


さて、6年国語の教科書にはあと、「大切にしたい言葉」という単元が残っています。
中学生になろうとしているみんなが、これから先、
自分の近くに置いておきたい言葉はどんな言葉か、書いて紹介するという単元です。

授業準備をしながらこの一年間を振り返っていると、
ふっと校長先生の言葉が心に浮かびました。


私も引率した6月の研修旅行。
震災遺構の大川小学校を訪れたその日、校長先生は、
「生きていれば必ず、生きることが辛いと感じる時、どん底を味わう時が来る。
 その辛さに耐えきれず自ら命を絶つ人もいる。
 もしそんな気持ちになった時には、私の言葉を思い出してほしい」と言って、
子ども達にこんな言葉を伝えました。


あなたがただそこにいるというだけで、
ただそれだけで笑顔になる人が、この世に一人でもいるのなら、
あなたには生きる価値がある。


災害によって奪われる命がある一方、2024年の自殺者数は20,268人。
そのうち小中高生は527人と過去最高の人数だったという痛ましい報せもありました。

たった一言で救われる命があるかもしれません。
あなたの近くには、どんな言葉が置いてあるでしょうか。


6学年国語担当