投稿日:2025.02.21
4年生の理科は、「雨水」に始まり、「蒸発」「温度による体積の変化」など、水に関する学習が圧倒的に多く、3学期にも「水のすがたと温度」について学習します。
『水を温めると、温度や様子はどうなるか?』という問いに対し、
「どんどん温度が上がって、100℃になったら、それ以上は上がらないと思う」
「100℃で沸騰する、と本で読んだことがある」
「ずっと温め続ければ、100℃より上がる」など、思い思いの予想が出されます。
また、「温めると体積が大きくなることを勉強したので、温めた後は水の量が増えていると思う」と誰かが予想すると、
「湯気が出てくるので、体積は減る」
「家で鍋でお湯を沸かしたとき、泡が出てくるのを見たことがある」など、これについても意見が出されました。
自分の体験から予想を立てる子、本で読んだ知識のある子、今まで学校で学んだことを根拠に考えを深める子など、さまざまです。予想が多岐にわたるほど実験のしがいがあるので、私は、なるべく多くの意見が集まるまで待ちます。
実際に実験すると、どの班でも97℃位で沸騰し、その後は何分熱しても温度が上がらないことや、沸騰させた後は水量が減ったことがわかりました。
『では、沸騰したときに出る湯気や泡の正体は?』と聞いてみると、
湯気=水、お湯、空気、水蒸気
泡=水蒸気、水、水の中の空気
このように見事に予想が分かれ、実験でその「正体」を突き止めることにしました。
◇水を沸騰させて、泡の正体を突き止める実験
実験の結果、温められた水は、水蒸気になったり、湯気になったり、また水蒸気になったりと、温度によって次々とすがたを変えることがわかりました。
このことを図に表しながら、みんなで確認していたときのこと。
Aくんが、「やっぱり、理科っておもしろいなあ!」とうれしそうに言ったのです。
私も、とてもうれしくなりました。
そして、子どもたちがそんなふうに思える瞬間をたくさん持てるようにしたいと、改めて思いました。
次の課題は、『水を冷やすと、水の温度や様子はどうなるか』。
水を凍らせる実験は進め方が難しいのですが、みんながんばって取り組みました。そして、温めたときとは違い、水全体が完全に凍った後も冷やし続ければ、さらに温度が下がっていくことがわかったのでした。
◇水を冷やして凍らせる実験
実験には、班のメンバーの協力が欠かせません。時には仲間同士ぶつかるのも、実際に友達との関わりを通して体験できるからこそ。コロナ禍の頃には、叶わなかったことです。友達と様々な意見を出し合い、関わりあって学習できることの幸せを改めて感じました。
私たちの身近に存在し私たちの命をつなぐ大切な「水」について、社会科でも別の側面から学んでいる4年生。
これからも、「おもしろい!」「もっと知りたい!」という気持ちを多方面に枝分かれさせながら、生きる力につなげていってほしいと思います。
4年理科担当
学習内容を分かりやすくまとめた生徒のノート