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才教ダイアリー

『言葉』がもつもの

投稿日:2025.09.12

「先生、私、本当は、こういうことを言いたかったんです」
先日の授業参観が終わった直後、何人かの生徒が伝えに来ました。

「みんなの雰囲気がいつもと違って、言いたいことが言えなかった」
「緊張で、考えがまとまらなかった」

9月2日は、大勢の保護者の方に授業を参観いただきました。
「自分の良いところを見せたい」と張り切っていただけに、何とも言えないプレッシャーがあったようで、何人かの生徒たちから上のような声があがりました。
そのような経緯もあって、次時の授業を始めるときに、私はこう宣言したのです。
「今日は、リベンジをしよう!」

時間を少しさかのぼって・・・
国語で『星の花が降るころに』という作品を初めて読み終わった直後、ある生徒がこんなことを言いました。
「この作品って、結局何が言いたいの? よくわからない」
同じような感想を抱いた生徒は、決して少なくありませんでした。

そうして、"リベンジ授業"では、積極的に議論を重ねました。
「『色あせた花』という表現からも人物の関係が読み取れそう」
「じゃあ、○○って、こういうこと?」

教科書を片手に描写に着目し、自分たちなりの分析と考察をする。
そこで出てきた疑問に対して、分析と考察を繰り返す。
その次の授業でも同じことをして、最後は読後の感想をまとめました。
「先生、この作品って、こういうことを言いたかったんですね」
「言葉って、難しいですね」
はじめは「何が言いたいのかよく分からない...」と言っていた生徒は、読み深める中でこのようにつぶやきました。

読後の感想には、ほかにも次のようなことが綴られていました。
「みんなの意見を聞いて、考え方の幅が広がった気がした」
「単純な言葉にも深い意味があり、登場人物の考えや感情を読み取れると分かった」

普段、何気なく使っている言葉。でも、ちょっと立ち止まって考えてみると、表面上ではわからない、別の表現が隠れていることがあります。
心情描写や内容解釈だけでなく、「言葉」が持っている意味や価値にも気づいてほしい。
この単元だけにとどまらず、今後の授業や何気ない日常の中でも「言葉」に注目していってほしい。
私にとって、『星の花が降るころに』は、こんな思いを込めた授業になりました。


7学年国語担当