
投稿日:2026.02.13
1月29日、第5学年のプレゼンテーションコンテスト予選会が開催されました。
学年のプレゼンテーマは『未来の車』。社会科の学習や宿泊研修、STEAM学習など、『車』を学ぶためにさまざまなアプローチをしてきた生徒たちにとって、「学びの集大成」であると言えます。
『プレゼンテーションコンテスト』という学校行事にこうして参戦するのは5年生からですが、生徒たちは入学以降、「発表」や「提案」というかたちでたくさんの経験を積んできています。いわば、今回のプレゼンテーションコンテストは、これまでの成果...経験や表現力を発揮する場なのです。
私が担任を務める5年生のプレゼンを見ていて気づいたのは、実に「子どもらしい」発想から未来の車が提案されていたことです。年齢を重ねても安全に運転できる車や、強固な蜘蛛の糸から発想を得た車などなど、凝り固まった(かもしれない)大人の頭では中々思いつかないような、斬新で素敵なアイデアがたくさんありました。
また、今年度の5年生の傾向として、例年になく多くのAI技術を活用したということが挙げられます。画像生成をはじめ、発表の構成をAIに相談したり、スライドのレイアウトについて聞いてみたり...大人があれこれ言わなくても、子どもたちは自然とAI技術を使いこなすようになってきています。
そうして新しい技術を使えるようになったとはいっても、5年生が提案してくれた発想の数々は、発展目覚ましいAIでも生み出せないものだと、私は思っています。
実際のところ、AIにプロンプト(※1)を打ち込めば、アイデアを整理したり、可視化したりはしてくれますが、そのスタート段階にある「プロンプトを考える」のは、我々人間です。
「AIを使うな」という時代は、とうに終わったのかもしれません。が、なんでも安易にAIに任せてしまうのはとても危険なこと。先に触れたように、子どもの自由な発想力を損なってしまう可能性もはらんでいるという点で、私はやはり、すべてをAIに委ねることはできないと考えています。
だから、大切なのは塩梅。ポジティブな面<具現化のサポートや見やすい資料作りに役立つとか>とネガティブな面<誤情報やフィルターバブル(※2)、確証バイアス(※3)といったリスクとか>、両方があることを理解して、楽しく適切にAIを使えたら、頼りがいのある存在になりますよね。
今回のプレゼン準備に取り組んできた生徒たちを見て、「AIを正しく扱うモラルと技術」を学校生活の中ではぐくめるよう、我々も指導法を考えていく必要があるのだろうな、と思いを巡らせています。
5学年主任
※1 プロンプト 生成AIに指示を出すための質問や命令文のこと。具体的で明確に伝えると、文章や画像の出力精度は高いとされる。より良い結果を得られるかどうかは、使い手の能力に左右される、とも...。
※2 フィルターバブル 自分が見たい<とされる>情報しか見えなくなってしまう状態 2)
※3 確証バイアス 先入観の影響により、自らに都合のいい情報に触れると真実だと信じてしまうこと 2)
1)Sky株式会社 プロンプトとは何?定義や種類、使い方や文例を解説
www.skygroup.jp/media/article/4191/(参照2026-2-9)
2)総務省 上手にネットと付き合おう 安心・安全なインターネット利用ガイド
www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/trouble/case/case03_more03.html (参照2026-2-9)