投稿日:2015.10.26
小学2年生の体育の授業でドッジボールをしていた時でした。郵便局員の方がいつものように荷物を配達しに来ていました。
しかし、その郵便局員の方は駐輪場や体育倉庫、校庭のフェンスを行ったり来たりしていました。どう見ても何かを探している様子でした。ちょうどその時、子どもの投げたボールが郵便局員の方の近くまで転がっていきました。ボールを拾いに向かった子と一緒に郵便局員の方の近くに行き、話を聞いてみると、伝票が風で飛ばされてしまったとのことです。ボールを拾い、子ども達がいる場所に戻ると、
「先生、あの人どうしたんですか?」
「大切な紙を落としてしまって探しているんだって。みんなどうする?」
すると、一人の子が「みんなで探してみようよ!」と言うと、勢いよく周りの子達が探し始めました。
「先生!ありました!」見てみると、...スーパーのレシート。
「先生!きっとこれですよ!」今度はスポーツショップ名が記載されているラベル。
"大切な紙"としか言っていないので、色々見つけて拾ってきてくれるわけです。
郵便局員の方も笑っていましたが、紙の大きさと色を伝えるとすぐにまた探し始めました。
困っている人がいると、どうしたのかと聞き、すぐに何とかしてあげようとする子ども達。結局、この時間に伝票を見つけることができませんでしたが、郵便局員の方は授業中にもかかわらず色々探してくれてありがたかったと言っていました。
その後、探していた伝票が見つかり、下校の時に見つかったことを子ども達に伝えると、「見つかってよかったですね。」と、にこにこしながら笑顔で帰っていきました。
これからも目の前で困っている人がいたら、いつでも手を差し伸べられる人になってくれることを期待しています。
小学校2年生 体育担当
投稿日:2015.10.22
10月13日(火)に、小学校5年生の理科の授業で、奈良井川の観察に行ってきました。学校のすぐそばを流れている奈良井川ですが、実際に川辺まで降りたことのある児童は少なかったようで、みんなとても楽しそうにしていました。
今回は、川の流れの様子や、川原の石の様子など、現在学習している単元に沿った観察を行いました。どの子も真剣にメモを取ったり、川の流れの様子をスケッチしていたりしていました。
観察だけでなく、簡単な実験も行いました。
「いいかい?今からこの草の枝を川に投げ込むけど、川の真ん中とはしっことどちらが速く流れるだろう。」
みんなは「真ん中!」と答えます。
「本当かな?じゃあ試してみよう!」
川のはじに草の枝を投げ込むと、枝はゆらゆらと流れていきますが、あまり遠くまでは流れていきません。
「速く流れないですね...。では、真ん中ならどうかな?」
川の真ん中めがけて投げ込むと、枝はあっという間に流されて見えなくなってしまいました。子どもたちからは、「おー!」「速ーい!!」と歓声が上がりました。流れが速いということは、予め授業で習っていましたが、流れが予想外に速かったことと学習した事が本当であったことに子どもたちは驚いていました。こうした感動や驚き、発見こそが理科の醍醐味なのです。
観察の合間には、周りの自然の様子を観察したり、川に石を投げてみたりと、普段はできないような遊びをして楽しみました。
時間は移動時間も含めて2時間と短かったですが、色々な体験ができたので、とても充実した時間になりました。来年度以降も機会があれば子どもたちを校外学習へ連れていければと思っています。
理科 担当
投稿日:2015.10.14
技術科の授業前の生徒との会話
S:先生この接合部分のズレなんとかりませんか。気に入りません。
T:そうだね。ベルトサンダーで修正してみようか。
S:分かりました。角をピタッと合わせます。
S:くぎの案内穴がちょっと不安です。もう一度確認してもいいですか。
T:差し金と万能定規で確認してみよう。
S:シンキングキューブ(1年生の木材の教材)の角の部分の曲線がうまく出せません。
見本や友だちのようになめらかにならなくて困っています。
T:ベルトサンダーでもう一度挑戦してみようか。
授業の前の休み時間は子どもたちから製作に関する悩みや、こんなことをしてみたい等の作品に対するこだわりが出てきます。
また授業中では、「こんなことがまさか自分にできるとは・・・。」「先生、寸法まちがえたけど、修正しました。」「のこぎりうまく使えました。」「こんなプログラムはどうでしょうか。」こんな声を聞くと、生徒のものづくりに対する関心の高さが感じられる瞬間でもあります。
今、技術科では1年生は木材加工(シンキングキューブ、CD入れ) 2年生は木材加工(シンキングラック 5コースより選択) 3年生はプログラムによる計測・制御(計測・制御のプログラム作り)と生物育成でリーフレタスの養液栽培に挑戦中です。
教科書や資料を見せるだけでこの教科の醍醐味を伝えることはできないと考えています。この教科の最大の武器は実習を通しての興味・関心の高まりです。本校の生徒はものづくりが男女問わず大好きです。そして、その製作にはこだわりがあります。このこだわりに応えられるように、一つの材料に焦点をあて、その材料のよさを十分に味わい、じっくりと製作ができる展開が求められます。
授業前の生徒の声がさらに増えるように、実践的・体験的な学習活動を仕組んでいきます。将来ロボコンにも挑戦させたいと思います。
技術科 担当
投稿日:2015.10.08
図工の授業は、いろいろな物を作ったり、絵を描いたりと子ども達も楽しんで授業を行っています。
ただ、夢中になって作っていると、床に物を捨てないようにしていても、紙きれや版画のインクなどで、どうしても教室が汚れてしまいますので、授業の最後に、簡単に掃除をして終わりにします。最近は、「片付けをしましょう。」と言ったら、早く片付けが終わった児童から、進んでほうきや雑巾を持って掃除を始める子どもが増えてきました。廊下の流しが汚れてしまった場合は、流しや、廊下もきれいにします。掃除の時間のように、雑巾を持った子どもが、一生懸命掃除をしてきれいにします。
図工の時間ではないですが、放課後に、流しの前で、小学1年生が4~5人で雑巾を持って、水で濡れた床を一生懸命拭いていました。
先生に言われたからでなく、自ら掃除をしていました。1年生で、掃除の時間でもなく、汚れているから注意されたわけでもなく、休み時間を使って掃除をしている姿が、立派で頼もしく見えました。
また、朝礼前に、小学3年生の子どもがモップを持って廊下を掃除している姿を見かけました。自主的に学校をきれいにしてから勉強をしようという心掛けが素晴らしいです。
図工で良い作品を作るのも大事ですが、自分で使ったところは自分できれいにするという当たり前のことを当たり前にやることも大事な事です。きれいにしようという輪が全校に広がってほしいと思います。
図工担当
投稿日:2015.10.01
9月30日(水)に、全校で英語劇鑑賞がありました。小学1年生から3年生まではThe
tale of Susie Squirrel、小学4年生から6年生まではThe
Princess and Soldier、中学生はHonestyを、それぞれ鑑賞しました。
才教学園では、小学1年生から毎日EE(Everyday English)で英語に触れ、今年度から小学5年から英語を通年の授業とし、習熟度別指導を取り入れています。さらに、今年度10月半ばから、中学生1年、2年でAll Englishの授業を取り入れるなどして英語教育に力を入れています。
それぞれ劇自体は約50分、すべて英語で行われます。生徒一人一人が、役者さんに目を向け、持てる英語の力を使い、内容を理解しようとしている姿、また、劇中ときおり役者さんからの問いかけに一生懸命答える姿に、たくましさを感じました。
英語劇が終わり、子ども達からの質問の時間になりました。日々の授業で培った英語の力を発揮するチャンス!私は少し心配なまなざしで子どもたちを見つめていました。しかし、子ども達は私の心配をよそに、どんどん質問していました。
中学生からは、「なぜ役者になろうと思いましたか」といった人生の先輩の夢から学ぼうとする質問や「劇をする中で一番大切なことは何ですか」「劇をする中で何を学ぶことができますか」といった舞台の世界を学ぼうとする質問がありました。
小学6年生A君の「演劇では、自分を捨てて、その役になりきることが大切だということを学びました。」という感想がありました。
文化、言葉の壁を越え、積極的に学ぶ子どもたちの姿勢に、私自身も多くを学びました。
子どもたちは今、10月31日のさいきょう祭に向けて練習の真っただ中。今回の英語劇から学んだことを活かし、最高のパフォーマンスをしてくれるだろうと確信した瞬間でした。
英語劇 担当
投稿日:2015.09.26
速読は4月末からスタートして、5カ月ほどが過ぎました。
速読はどの学年でも、楽しみな授業のようです。
担当の教師が何も言わなくても、授業の始まる前に、全員がそろい、ファイルやパソコンの準備が整います。
中学3年生がトレーニングに取り組んだ時のことです。
このたしざん(25+25)は、左右のドッツの数をきちんと数えるとともに、正確に記憶していないとたし算できないという、少しやっかいなものです。
多くの中3生が「難しい~。」「右がいくつか忘れてしまった!」と手を焼く中、Aくんは順調に得点を上げていました。
「おっ、すごいね~。ダントツの高得点だね!」思わず声をかけました。
ところが、「でも・・・・」とAくんは浮かない表情です。
訳を聞いてみると、Aくんは、自分の問題の解き方を教えてくれました。
「右と左それぞれの一番下の段のドッツだけを足し合わせます。その足し合わせた答えが一桁目にあるものを五択の中から選びます。
このやり方だと、右左それぞれのドッツの数を全部数える手間を省くことができ、たしざんも一桁のたし算で済むので、より高得点が狙えます。」
Aくんは、より速く答えを選ぶ工夫をしたものの、結果として本来計算しなくてはならない手間を省いたことが、不本意だったそうです。
「よしっ!原点に返って頑張ってみようか。」と呼びかけた時はもう、真剣な表情でトレーニングを始めていました。
ややこしいとわかっていても、近道をせず頑張ろうという潔さを感じました。
向上心を持ち、ひたむきに歩みを進める大切さを再確認した出来事でした。
速読 担当
たしざん(25+25)
速読授業の様子
投稿日:2015.09.24
小学校1年生の生活科で、カイコの観察をしました。
最初のうちは「見るのもこわい」という子が少なからずいます。そういう子には、無理強いはしません。
ただ、一年生の廊下の隅に置いて、毎日見られるようにしておきます。
すると、
「きのうより、大きくなってる!」
「どうしてずっと上を見ているのかな?」
カイコのコーナーにはいつも子ども達が集まり、気づいたことや疑問に思ったことなどを、口々に言い合う姿が見られます。
次第に親しみの気持ちが生まれたのか、授業で観察記録を書く頃には、嫌がる子は一人もいませんでした。
「触ってもいいですよ。」と声をかけると、
喜んで手に乗せる子、自分は触れないけれど、友達の様子をニコニコしながら見ている子。そのうち、「やっぱり、触ってみようかな・・・。」という子が一人、また一人。
触った瞬間の反応は様々ですが、最終的には皆笑顔になり、「・・・かわいい!」という言葉もあちらこちらから聞こえてきました。
Aさんは、「もう一回書きたいです!」と勢い込んでもう一度記録用紙をもらいに来ました。実際に触れることで、書きたい気持ちが更に増したのでしょう。
その後も「まゆ」「カイコガ」と観察を続けましたが、子ども達が一生懸命書いた記録からは、いずれも生き物に対する驚きや愛着・真剣さが伝わってきました。
たくさんのまゆを見て、「幼虫たちは、どこへ行ったんですか?」と質問したBくん。
コロンコロンと動くまゆを目の当たりにして、その中に、カイコがいることを感じたでしょう。
自分の指に掴まったカイコガの感触を、「タコの吸盤みたい!」と表現したCさん。
その感触が、「生命」への実感となったでしょう。
情報が溢れる今だからこそ、なるべく自分の五感を使って感じてほしい。そう願いながら、日々、子供たちと向き合っています。
小1生活科担当
投稿日:2015.09.16
現在、中学3年生の体育ではプレルボールを行っています。
プレルボールとは、バレーボールとテニスを合わせたような競技で、ボールを繋ぐチームワークと各チームの戦略が重要になってきます。
初回の授業では、ルールに慣れることで精一杯で戦略を考える余裕もありませんでしたが、授業を重ねるごとに技術も上達していき、各チームが様々な戦略を練り始めました。
相手のフォーメーションの隙間を狙おうとするチームや、コートのギリギリを狙ってアタックをしようとするチームなど、各チームでよく話し合い、それぞれに合った戦略ができあがってきました。
先日、中学2年生と合同でプレルボールのリーグ戦を行いました。
上級生である以上、絶対に後輩には勝ちたいところです。
しかし、男子はその気負いが裏目に出たのか、いつもしないようなミスを連発してしまいます。
それもそのはず。みんな緊張からか雰囲気も暗く、声も出ずにいるのです。
せっかく考えた戦略も実行できません。2試合が終わって2年生に2敗をしてしまいました。
次のチームの試合の時です。試合が終わった3年生が集まり、懸命に応援をしています。
「もっと声出そうぜ!」「負けてもいいから楽しくやろう!」と。
それを受けて楽になったのか、そのチームは楽しそうにプレーをし、見事に勝つことができました。
自分たちのしたいプレーをしっかりとして。
女子は、3年生が意地を見せて全勝。
しかし、試合中には2年生のチームに向かってアドバイスを送ったり、2年生のプレーを讃えたりと、勝つことが目的ではなく、後輩と一緒に成長していこうという姿勢が見られました。
それは立派な最上級生の姿でした。
勝つことは嬉しいものですが、そこだけではなく、その運動を通して何を身につけられるのか、目標の自分に近づけるかどうかが大切なことであると思います。
学習カードに「みんなで楽しくプレーをする」と書いたチームが多い3年生。楽しめば声も出るし、自然と体も動きます。その目標を見失うことなく、これからの試合に取り組んで欲しいと思います。
中学3年A組 担任
投稿日:2015.09.08
才教学園の中学2年といえば?
真っ先に思い浮かぶのが、「さいきょう祭でのミュージカル」です。
才教学園では、三大イベントとして体育祭、さいきょう祭、プレゼンテーションコンテストがあります。
今年のさいきょう祭は、10月31日に行われます。
昨年は、先輩たちが『ライオンキング』を熱演し、多くの人の心を動かしました。
その先輩たちの姿に感銘を受け、今年ミュージカルに挑戦する中学2年はというと、
なかなかモチベーションが上がらない
演奏でミスが目立つ
台詞がうろ覚え
歌の歌詞を完璧に覚えていない
本来であれば、夏休み明けから通し練習を本格的に進めていくところですが・・・まだまだ完成には程遠い状況です。
本気で取り組めない者、ダラダラしてしまう者、ミスをしても笑ってごまかす者、誰もが人任せで、誰かがやってくれるだろうと思っています。
そんな状況を知っていたので、試しに生徒たちを褒めてみました。
「ハーモニーとかも出来上がってきて、なかなかじゃない。声も最初に比べると出るようになっていたね」と。
すると、生徒は皆が首をかしげるのです。生徒たちも内心では、「これでは間に合わない」「まずい」「できるかどうか心配だ」と感じている様子です。
さいきょう祭まで2か月を切り、帰りの会や練習の場など様々な場面で、全体に話したり、個別に話したりと、私たち教員も様々な切り口で思いを伝えてきました。
その後、生徒たちはどうなったのでしょう。
以下は、生徒たちの想いです。
「今日、放課後、演出係4人で集まった。
演出係となって張り切ってはいるが、腹をくくっていない私は、みんなに嫌われてもいいという覚悟をもたなければと感じた。これから先生の立場から見て、意見があればどんどんお願いします。
あと、しつこいくらいに質問するかもしれないので、宜しくお願いします。」
「私は今回楽器係のリーダーとアルトのパートリーダーを務めているので、色々と忙しいです。
毎朝7:30から楽器係の担当者のみのバンド練習をしています。昼休みは5F第1教室を借りてアルトの音取り、人数が少ない分しっかりと音を取らないといけません。放課後は何と言っても部活!!しっかりやるって本当に楽しいです。私にはクラスや学年を動かす力も勇気もないので、係やパート、そして部活など、単位は小さくても自分が長を務めるものは、しっかりと責任をもってやりたいです。」
「今日の練習は、本当に皆が頑張っていた。練習の雰囲気も良くなってきて、僕も負けないようにがんばらないといけないと思った。少し先が見えるようになったと思った」。
生徒たちの気持ちもだいぶ変化がみられ、責任感が一人一人に芽生え始めました。日々の態度にも少しずつ変化があります。まだまだ通し練習には程遠い状況ですが、さいきょう祭まで生徒たちを叱咤激励しながら、生徒たちの成長を見届けていきたいと思います。
中学校2年B組 担任
練習の合間にパチリ!!
投稿日:2015.09.06
中学2年生は、8月27日と28日に乗鞍に行ってきました。「乗鞍の魅力発見!」をテーマとしたプロジェクト学習の仕上げをするための現地調査です。多くの人に乗鞍へ訪れてもらうためにはどうしたら良いかを考え、11月に乗鞍の皆さんをお招きしての発表会で提案することになっています。
班ごとに、どのような人々に的を絞るか、何をメインにして集客を図るかを決めて、調べ学習を進めてきました。その集大成の現地調査です。
心配したお天気にも恵まれ、一度も雨に降られることなく全てのスケジュールをこなすことができました。その前後の雨天続きを思うと、奇跡的な天候でした。よほどこの一年間のみんなの行いが良かったのでしょう。
初日は主要なテーマごとに4コースに分かれて、郷土料理・温泉・滝・自然などを学習しました。そして、2日目は全員で剣ヶ峰を登頂しました。乗鞍の自然の素晴らしさはもちろんですが、お世話をしてくださったガイドさんの素晴らしい案内と解説、地元の方々の温かいおもてなしのお蔭で、「乗鞍って本当に素晴らしい所だな!」「乗鞍って楽しい!」と感じて帰ってくることができました。行くまでは特に思い入れのない様子だった子も、この2日間は本当に楽しかったらしく、乗鞍の印象が大きく変わったようです。
後は、大好きになった乗鞍を活性化するために、有益な提案ができれば最高の仕上げとなります。わざわざ来てくださる乗鞍の皆さんのお役に立てるように、みんなでもうひと踏ん張りです。この素晴らしかった2日間のような素晴らしい発表を目指して頑張ります!
2年A組担任 石本ゆう子
剣ヶ峰山頂にて
コマクサも咲いていました