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才教ダイアリー2019

見えたリーダーの姿

投稿日:2019.11.29


 先日、4年生の長野県フェスティバルがありました。グループごとに県内の市町村の特徴を調べて発表します。


「来てくれた人を楽しませる」ことを目標に準備をしてきました。その中で、「伝えたいことがあるのに、分かりやすく文章にして伝えることが難しい」という課題がありました。発表までには、課題を乗り越えるための多くの作業がありましたが、最終的には「自分たちが楽しんでやれば、来てくれた人も楽しんでくれる」という思いで発表のときを迎えました。自分たちで考え作り上げることができた長野県フェスティバルでは、大きな達成感があったようです。


 


本番の様子は、というと・・・自信を持って、堂々と発表していました。聞いてくれる人たちは入れ替え制なので、何回か発表を繰り返すにつれて4年生からはアドリブが出たり、アクションを加えてみたりと、発表をよりよいものにしようとする姿が見られました。1時間があっという間に過ぎ、戻ってきた子どもの顔にはやり切ったという表情がありました。


 


 長野県フェスティバルを終えて、発表を見に来てくれた3年生からは、感謝と憧れの言葉が多く書かれた手紙が届きました。


「楽しかったです。さすが4年生だなと思いました。」


「ユーモアのある発表で、来年もあんな発表がしたいです。」


「来年は、4年生みたいに堂々と楽しく発表をしたいです。」


 


 4年生はⅠ期のリーダーとして、下級生のお手本となれることを学年目標としています。その中で今回、下級生が4年生の姿を見て憧れる存在になれたことがうれしく思います。この経験を踏まえて、日常生活でも下級生が憧れるリーダーに近づいて欲しいと思います。


 


 3学期には個人でのプレゼンテーションを行います。市町村の良さが伝わる発表を生徒たちが自分なりに考えて作り上げることができるよう、担任として支援していきます。


4年生のみんな、今回の長野県フェスティバル本当に一生懸命取り組みましたね。


楽しい時間をありがとう!


 


4年3組担任


走り高跳びは「団体戦」でした

投稿日:2019.11.26


 4年生の2学期の体育では「走り高跳び」を行いました。走り高跳びは、助走から片脚踏み切りで高くジャンプし、跳び越えられたバーの高さを競う種目です。跳び方としては、はさみ跳びや背面跳び、ベリーロールなど、いくつかの種類があります。今年度から本格的に走り高跳びを始めた4年生ははさみ跳びを行いました。授業では助走の仕方や踏み切り方、脚の振り上げ方などの基本的な動作をもとにバーを跳び越える練習をしてきました。


 しかし、跳び方は理解しているけれど、実践すると上手く跳べず…。はじめのうちはほとんどの生徒が思うような助走ができなかったり、左右どちらの足を踏み切り脚・振り上げ脚にするかで混乱して上手くバーを跳び越えられなかったりしました。しばらくすると、コツをつかんで跳べるようになった人にアドバイスをもらったり、見よう見まねで跳んでみたりしていました。それでも4年生は苦戦しながら何度も挑戦していました。


 


 そのうち、ある生徒が体育館の隅に置いてあるカラーコーンを見つけ、「先生、あのカラーコーンを使ってもいいですか?」「走り高跳びの練習に使いたいんです!」と言ってきました。カラーコーンの使用許可を出したとたん、周りの生徒達と一緒にコーンを使った練習が始まりました。


生徒達を見ていると… 1、2と声を出しながら跳ぶ、両足で跳ぶなど、色々と実験していました。なぜかライダーキック(!)まで……。少し遠回りかもしれませんが、生徒達は工夫して練習をしていました。


自分達で考え出した練習をもとに実際にバーを使ってみると、見事に跳ぶことができました。まさかあのライダーキックが?とも思いましたが、何事も試してみることは大切です。その授業からカラーコーンを使う生徒が増えていき、体をうまく使える生徒が増えて、最終的には4年生全員がバーを跳べるようになりました。


本来走り高跳びは個人種目なので一人で黙々と取り組みますが、今回の4年生の走り高跳びはまるで団体戦のようでした。


 


4年生 体育担当


おもてなしの心

投稿日:2019.11.22

 本校では年に2回、「作法教室」を行っています。


講師の先生をお招きし、クラスごとに授業を行います。


 


作法教室では、講師の先生のお話を聞くだけはなく、子どもたちが自らお茶を点てます。「亭主(お客さんを接待する人)」、「半東(亭主が点てたお茶を運ぶ人)」、「正客(お茶をいただくお客さん)」の3役に分かれ、お茶席での役割も学びます。


茶室での歩き方、立ち方や座り方も丁寧に教わります。正座をするので、中には足がしびれてしまう子も…。しかし、そこは踏ん張りどころです。


 


1年生は、何もかもが初めての経験。わくわくしたり、ドキドキした気持ちでいっぱいのようです。1回目の授業のときは、先生に点てていただいたお茶を飲み、お茶とはどんなものなのかを知ります。初めて飲むお抹茶は少し苦いと感じる子もいますが、みんなで飲むと、不思議とおいしいようです。友人とお茶を飲むのは、つい楽しくなってしまいますが、作法教室で大切なのは心を落ち着かせること。お茶の味を感じながら、静かに、ゆっくりといただきます。


 


2回目の授業のときは、自分たちでお茶を点てます。目標は、きめ細やかでふっくらした泡を点てることですが、茶せんを使ってお茶を点てるのは想像以上に難しいものです。泡が立たなかったり、泡が大きくなってしまったり。苦労しながらも、一生懸命取り組んでいます。


 


作法教室を通じて身に付けることができるのは「おもてなしの心」。


相手に対し最善を尽くすこと。自分を下げ、思いつく限りの丁寧な対応をします。


言い換えれば、「相手を思いやる」ということ。これは、普段の生活にもつながっていくのではないでしょうか。


家族や友人、身の周りの人を思いやること。困っている人や悲しんでいる人がいたら進んで手を差し伸べる。そうすれば、さらに笑顔があふれる学校になるのではないでしょうか。


作法教室で習った周囲の人への思いやり、おもてなしの心を忘れずに元気に過ごしていってほしいです。


 


養護教諭

一生懸命やることの大切さを学ぶ

投稿日:2019.11.19


2年生がさいきょう祭で演じたのは「ブレーメンの音楽隊」。


一人ひとりが堂々とセリフを言いながら演じること、じっと動かないのも演技の一つとすること、みんなでリアクションを揃えることなど様々な挑戦を取り入れた演目にしました。派手さはないものの、個の成長とチームワークを得る機会になりました。


 


2年生の出番は2番目でした。大きな鏡に向かって自分の表情を確かめながら、セリフを言ったり、歌を歌ったりしてリハーサルをしました。最後に円陣を組んで、気合を入れてステージへ!


 


音楽が始まり、2年生の演目がスタート。一人ひとり練習でやってきたことをステージ上で十分に発揮し、順調に劇を進めていきました。前半は、大きな声ではっきりとセリフを言うこととセリフに対するリアクションをとることを頑張りました。後半は、合奏と歌です。合奏は鍵盤ハーモニカの二重奏を中心に、いくつか楽器を加えて、音の重なりを楽しめるようにしました。そして、劇の最後は「幸せのリズム」を歌いました。舞台上にいる2年生と観客が一つになって、手拍子を合わせて幸せのリズムを刻むことができ、素敵なステージのフィナーレを飾りました。


 


舞台上の様子を間近で見ていて感じたのは、今できることを一生懸命にやりぬこうと奮闘する姿の素晴らしさです。さいきょう祭後、全員に一生懸命やりきったか聞いたところ、全員笑顔で応えてくれました。「やりきったぞ!」という素敵な笑顔でした。


 


今後の学校生活でも、何事にも前向きに一生懸命取り組めるように頑張りましょう!


 


2年1組担任


読書の秋

投稿日:2019.11.15


外も肌寒くなった11月。読書旬間のシーズンとなりました。


さいきょう祭が終わってから、図書室にはふたつの変化が現れています。


ひとつは、演目に関する本を借りに来る生徒たちの姿が増えたことです。日によって来室する人数が多かったり少なかったりすることはありましたが、貸し出した本の記録を見ると、9年生の演目『ミュージカル名曲集』にあった「オペラ座の怪人」の英語版小説、8年生のミュージカルの題材「実写 版美女と野獣」のほか、「ブレーメンの音楽隊」を読む先生がいたり、ブックトークで紹介したメアリー・ポピンズの本を借りていったりしたことがわかります。やはり、今年のさいきょう祭の影響が色濃く出ているなと感じました。


一方、今までさいきょう祭の練習に励んでいたせいか、貸出ができなかったり返却日を少し過ぎてしまっていたりという子も続々と図書室にやって来ます。本をたくさん借りて読もうという子、おまけのブックカバー目当てにやってくる子などの対応にあたるため、私や図書委員も多忙を極める日々ですが、模試や定期テストを終えて一段落…といった様子も見られます。


秋の読書旬間中は、カウンターでの手続きをする人、ブックカバーを渡す人など図書委員が一年で一番忙しくなる時期です。生徒がより一層本に親しめるように、日頃から蔵書の点検や整理を進め魅力ある図書室づくりに努めたいと思います。


図書室司書


 

自分たちで考え、実行することの大切さ

投稿日:2019.11.12


 さいきょう祭が終わって早くも約2週間が経過しました。すっかりさいきょう祭の余韻も抜け、子ども達は来たる明日の期末テストに向けて、真剣に学習に取り組んでいます。今年のさいきょう祭は、どの学年の演目も非常にクオリティが高く、本当に素晴らしい一日だったと思います。


さて、この記事をお読みの方は、5年生の「組曲『動物の謝肉祭より』」もご覧いただきましたでしょうか…?


 


5年生にとって、Ⅱ期生として初めて参加するさいきょう祭となります。今年は、「自分たちで」をテーマに演目づくりや練習に励んできました。


9月の初め、5年生は、さいきょう祭における学年の統括長、大道具係長や係員を決めました。また、ハード面を整えるという意味では、教員のほうから各パートリーダーを務めてほしい生徒にその旨を打診しました。


驚くことに、組織が立ち上がり、主要な生徒が集まって話し合いを行った翌日から、パート練習が始まりました。これについては、教員側から「練習しなさい!」と求めたわけではありません。この早い段階から自分たちで練習を始めた学年を、私は他に知りません。


すると教員側でも、「自分たちの舞台を、自分たちで創ってほしい」という願いがどんどん強くなっていきます。曲のイメージや演出などを学年のなかで話し合わせてみたり、問題点を共有する機会を作ってみたりしました。


 その結果、さいきょう祭当日に至るまで、演目に関してはほぼ『自分たちで』創り上げることができました。


 


 5年生といえば、ある程度の成長を迎え、自我も芽生え始める学年です。この成長段階だからこそできることかもしれませんが、『自分たちで考えて実行すること』を大人が尊重してあげると、子ども達は、こちらの期待以上の活躍と成長を遂げてくれることを、今回のさいきょう祭から学びました。


学校という舞台の上では、その主役は、どこまでいっても「子ども」です。そして、行事は主役が「活躍し成長」する機会だと、私は思います。


 


5年1組担任


教室での話し合い

本番前の楽屋にて

演奏終了後、みんな揃って

限界のふたを外す

投稿日:2019.11.08


 今年も才教学園の最大行事「さいきょう祭」が幕を閉じました。第Ⅰ期最後のステージ。4年生は合唱と合奏でした。本格的な合唱、合奏に挑戦したのは初めてで、それを達成するには様々な難しさがありました。  




 


合奏では2曲に挑戦しました。1曲目は、アップテンポの曲で鍵盤ハーモニカの速い指回しに苦労していました。またそこに色々な楽器が合わさると、メロディーを大切に演奏するのは難しかった様です。2曲目はリコーダー奏です。とても綺麗な音色が響く曲です。しかし、この曲は難易度が高く、指使いも難しいため、何度も練習を重ねてきました。


合唱では4曲を歌い、二部合唱の曲に挑戦しました。まずは、音取りからスタートです。各パートではしっかり歌えていても二部のパートを合わせると、どうしても音を見失ってしまう。その繰り返しでした。そこに振り付けも入り、更に覚えることが増えていきました。


 


迎えた本番・・。


緊張する気持ちを抑えながら、ステージの上では自信とやる気で満ち溢れ、楽しんで演奏できました。演奏が終わり部屋に帰ると、子ども達は清々しい顔でやりきった!という表情でした。


 


さいきょう祭が終わった後の道徳の授業で、谷 真海さんというスポーツ選手のお話を読みました。谷さんは20歳の時に骨肉腫という病気で右足のひざ下を切断しましたが、そこからたくさんの努力を重ね、数年後にはパラリンピックに出場した選手です。そんな谷さんは自身の経験を次のように言っています。


 


 私は記録とともに、大切なものを手にしました。それは「限界のふたを外す」ことです。「頑張ってもここまでだろう」とあきらめてしまわず、その限界のふたを外し、自分を強く信じてチャレンジする。それが自分自身を大きく成長させることに繋がる。


 


私は、この言葉を聞いて、さいきょう祭にも通じるものがあるなと感じました。


子ども達の感想には、「目標に向かって努力して、かなった時が一番うれしい。」「さいきょう祭でリコーダーを毎日持って帰って練習したら、楽しく吹けるようになった。」「できないことでもあきらめずにたくさん練習したらできるようになって、次につながっていくんだな。」などがありました。


歌が好きな人、そうでない人、楽器が得意な人、少し苦手な人…今回のさいきょう祭でも色々な生徒がいたのは事実です。しかし、個々の限界を決めず、出来なかったら友達に聞いてみたり、表情良く歌っている子を真似してみたりと様々な工夫を重ね、それぞれが悩みや困難を解決しながら、高みを目指していきました。その努力が、あの大舞台での演奏に繋がったのです。


 


 私はそんな彼らを間近で見ることができ、また寄り添うことができたことを大切にし、これからも彼らの成長をサポートしていきたいと思います。


 4年生、頑張ったね☆


 


4年2組担任


さいきょう祭が目指すもの

投稿日:2019.11.05


 今年は会場を松本市芸術館に移して行われたさいきょう祭。


 夏休みが明け、本格的に練習が始まって約2ヶ月間、より良いステージを目指して一人一人が力を尽くしました。その成果を芸術館という素晴らしい舞台で発揮できたことは、本当にありがたく貴重な経験となりました。


 


 早い演目では、昨年のさいきょう祭を終えて間もない2019年の年明けから、混声合唱「第九」の練習をスタート。今年で3年目の「第九」は、年々規模も大きくなり、成長し続けています。大曲に長期にわたって取り組む大変さもありますが、生徒たちは廊下でドイツ語の歌詞を口ずさむようになり、声を合わせて歌う気持ちよさを経験し、本番が近づくと真剣な表情でお腹の底から声を響かせて歌うようになります。会場でのリハーサル、本番のステージではさらに気持ちが引き締まり、表情良く歌う生徒の姿が輝きます。


 その姿を見た時、”このために私たちはやって来たのだ”という思いが湧きました。“こんなにも大変なことをやるべきなのだろうか”という迷いが、“これで良かったんだ”という確信に変わると同時に、生徒たちの無限の力を実感することができました。


 


 さいきょう祭の最後の演目、全校合唱は1年生から9年生が一緒に歌う、才教学園ならではのステージです。数年前から789年生の演出係が中心となって練習に取り組んでいます。演出係の発足は7月。夏休み明けから始まる低学年訪問練習に向け、低学年パートを先取り練習します。グループごとに各クラスを訪問するため、役割を分担し協力して進めます。限られた時間の中でうまく進められず苦戦したり、小さな生徒たちが楽しみに待ち、声をかけてくれたりと様々な経験をし、共に成長する機会になっています。


 また、混声四部のパート練習、伴奏合わせや振り付け練習等も行います。全体練習の前には、誰に言われることもなく楽器を整然と準備し、少ない時間の中で打ち合わせや各パートの進行を確認。全校生徒に向け、自信をもって歌いながら引っ張っていく演出係のメンバーは頼もしく、さいきょう祭を支える大きな力となっています。


 


 さいきょう祭の準備が進むにつれ、「第九」の伴奏を担当するメンバーが、より質の高い伴奏を目指し放課後集まるよう声を掛け合う姿や、自主練習を入念に行い全体練習に備える全校合唱の伴奏者の姿が自然に生まれていました。向上心を持って行動できることこそ、志を持つ才教生らしさであると改めて感じます。


 このような先輩たちの姿をみて、下級生がより高い意識をもってさいきょう祭に臨み、それが伝統になっていくと信じて、これからも精進し続けたいと思います。


 


 さいきょう祭担当



 

理科観察で見た子どもの成長

投稿日:2019.11.01


 5年生の理科では、台風の学習から水が流れることによる大地へのはたらきを学習しました。校庭にできた水の流れたあとを観察したり、砂場で実際に水を流して土のくずれる様子を観察したりしたあと、学校の東側を流れる田川の見学に行きました。


田川は昨年から今年にかけて護岸のための大きな工事が行われています。ちくま野橋近くに川原に下りる階段ができたので、そこを利用して河川敷まで下り、川の流れと周りの様子を観察し、スケッチもしました。


工事のための盛り土が川のはたらきで削られ、上流から運ばれてきた石はどれも角が取れています。また、流れが曲がっているところでペットボトルを流すと、内側と外側では流速に違いが生まれていること、内側には流されてきた石がたまっていることなどを確かめることができました。


川原にあるゴミを見つけてマイクロプラスチックの話をしたり、ときには服に付いたアメリカセンダングサを取り合ったり、法面を上るときに助け合ったりする5年生。どのような活動も声を掛け合って行っている姿を見ると、学習面だけではなく、いろいろな成長を感じます。


この観察のあと、台風による雨の影響で自分たちが歩いて回った場所が大きく削られてしまった様子を教室で見て、川の力、自然の持つ力の大きさに改めて驚かされました。


同時に、台風による被害を思い、一日も早い復旧、復興を願うばかりです。


 


5年 理科担当


 



 

アイディアを出し合い、工夫を凝らして...

投稿日:2019.10.29


 6年生の家庭科の授業、調理実習の集大成として『自由献立』に取り組みました。


普段の調理実習では、作るものや手順が決まっていますが、今回は「栄養バランスの良い献立」をテーマに、ご飯・みそ汁に合わせて、レシピ本を参考にしたり自分で考えたりしておかずを作ります。


話を聞いた子どもたちはまず大喜びで、


「何を作ってもいいんだー!!」「やったー!!」という声が聞こえました。


 


しかし、概要を伝えると、子どもたちのテンションは下がり始めました。


『自由献立』といっても「すべてのことが自由」ではなく、実習時間、予算、使える食材、調理方法などの制約など、様々なルールが存在します。


6年生までは生肉や生魚、生野菜などの生鮮食品を扱うことができません。また、ケーキやクッキーなどの本格的なお菓子やデザート作りが中心でもありません。


 


さて子どもたちはどうするかな…と、私は話し合いの成り行きを見守っていました。


 


苦戦するグループが多い中、ハンバーグを作りたいグループからこんな会話が聞こえてきました。


「肉が使えないなら、ハンバーグは無理だよね」


「おからを使えばひき肉を使わなくてもできるって聞いたことがあるよ」


「それいいね、調べてみようよ」


 


また、デザートとして旬のフルーツを選んだり、さつまいもやかぼちゃ、白玉粉や寒天を使ったものなら作れるだろうと、いろいろなアイディアを思いついたようです。


子どもたちはみんなで知恵を合わせて、様々なメニューを編み出していました。


実習当日は、それぞれちょっとした失敗があったものの、どのグループもおおむね満足のいく献立が完成しました。


 


制約にとらわれ、あきらめてしまうのは簡単です。


しかし、その中でもみんなで一緒に考えて、様々なアイディアを出し、彩り豊かな献立を作り上げた子どもたちは本当に素晴らしいと思いました。


今回は家庭科の調理実習でしたが、実生活の様々な場面でも、このように物事を工夫する力が活かされることを願います。


 


6年家庭科担当