投稿日:2021.11.05
17回目のさいきょう祭で、今年度の6年生が挑戦したミュージカルの演目は「太陽のうた」。子どもたちが冒険を通して、仲間と共に絆を深め成長する物語です。
思春期の入口に差し掛かった生徒たちが抱える複雑な思いを、このミュージカルに重ね合わせて表現して欲しいと思い、この台本を選びました。
練習を始めたのは1学期の末のこと。まずは歌の練習から始めました。要となる歌では、やはりしっかり言葉を聞かせることが必要になります。コロナの心配をし、暑さの中でマスクを着けた状態での練習は本当に大変でしたが、子ども達はよくがんばっていました。
2学期に入り、少しずつ通し練習が増えてきました。歌とセリフを合わせる、動きも合わせる、さらに表現をつける・・・。生徒たちはミュージカルの奥深さと難しさを強く感じたことと思います。また、練習の取り組みに関しては、友だち同士また個人の中でも多くの葛藤があることが見て取れました。この葛藤は、ミュージカルの中で役を演じるためには避けては通れない大切なことでもあります。
いろんな人がいる。
いろんな考えがある。
それらを表現する方法がたくさんある。
それらを受け止める人がたくさんいる。
そして、世の中は滞ることなく廻っている。
ミュージカルを通して、私が生徒たちに気付いてほしかったことです。
「太陽のうた」は、保護者の皆様をはじめ、多くの方々が支えてくださったミュージカルです。紆余曲折を経た6年生の表現は、大きな感動を多くの人に与えてくれました。
いただいた拍手の大きさを忘れることなく、今回の経験が生徒たちの生活における様々な面で生かされるよう願います。
6学年 音楽担当
投稿日:2021.10.29
1年生にとって初めての「さいきょう祭」。本番まで、いよいよ秒読み段階です。
思えば入学した4月当初から、感染症対策を講じた様式での学校生活を余儀なくされてきた子ども達。必要以上にお友達と近づかない、給食は黙って食べるなど、「我慢を強いているな...」と思う場面が多々ありました。
それでも、毎朝元気に登校し、「今日はどんなことを勉強をするのだろう?」という好奇心とやる気に満ち溢れ、元気に手を振りながら笑顔で下校していく姿に、こちらが励まされることもしばしばでした。
2学期に入ると、1年生の新たな挑戦が始まりました。漢字の学習、鉄棒・わたり棒、iPad、さらに「さいきょう祭」に向け、日々の練習が続きました。
子どもたちの毎日は、新たなことへの挑戦、すなわち"冒険"の連続のようなものです。
「何が起こるか予想のつかない未来だけれど、勇気をもって挑戦し、自分で道を切り開いていってほしい。」
演目名『ぼくらのぼうけんものがたり~あしたへ~』には、教師達のそんな願いが込められています。
練習を始めてまもなく、子ども達は演目で歌う4つの歌が大好きになりました。教室からは、毎朝、元気な歌声が響いてきます。保護者の方が心をこめ、工夫を凝らして作って下さった手作りの旗が集まり始めると、次第にみんなの気持ちも高まっていきました。どの旗も本当に素敵で、舞台に並べられた様子を見ると、保護者の方々の想いが、子ども達と共にそこにあるように感じられます。
校内リハーサルは、初めてマスクをはずして臨みました。口を大きく開けて、真剣な表情で歌う子ども達。練習で頑張っていることはわかっていましたが、ここまでしっかり口を開けているとは! その一生懸命さに心を打たれました。
終わった後は、「あ~、緊張した。」「楽しかった!」「きのう練習したところがちゃんとできた。」と興奮気味でした。その後、今度は会場でのリハーサルがありました。「すごく広かった。」「学校でやった時はみんなの声が大きいと思ったけど、舞台の上ではあまり大きくなかった。」と、会場の大きさに圧倒された様子でした。それでも、その表情は生き生きとして、舞台を楽しんでいる様子も伺えました。
今も、本番の舞台をより良いものにしようと練習を重ねています。疲れてしまうこともあるはず なのに、一人も弱音を吐くことなく取り組む。そんな姿を見ていると、本当にたくましくなったなと感じます。
もうすぐ本番です。子ども達がどんなチャレンジを見せてくれるか、ワクワクしています。
どうかこの舞台が終わってしまっても、これからの人生の中で「チャレンジ!」し続ける勇気が、子ども達の中に、ずっと育っていきますように。
1学年担当
(写真は校内練習の様子から)
投稿日:2021.10.28
いよいよ今週末、さいきょう祭が行われます。
この日を目指して練習を重ねてきた才教生全員が、ステージ上で輝く瞬間が今から楽しみです!
私個人としては11回目のさいきょう祭。
過去10回、様々な演目を生徒とともに作り、そして数多くの演目を見てきました。
今年の6年生のさいきょう祭は、ミュージカル「太陽のうた」です。
数曲を挟みながらのミュージカルへの挑戦は初めてになります。
台本を元に、9月半ばから本格的な練習を始めました。
楽器の演奏をする生徒は夏期休業中から練習を重ねて素晴らしい演奏ができる状態でした。
また、舞台で使用する道具を作った大道具・小道具係、素敵な衣装を仕立て上げた衣装係、歌の振り付けを考え、演技の練習を進めた演出係の仕事も立派に行うことができました。
まさに6年生による手作りのミュージカルが、ステージ上で披露されます。
自分たちでこれまで主体となって活動して得たものは、すでにたくさんあると思います。
しかし、本番のステージで自分の殻を破り、全力を出し切った後に得られるものは一層特別だと思います。
「目標に向かってやり抜く力」
「みんなと協力してつくり上げる力」
「最後まで諦めずによりよいものを追い求める力」
「自分に力を貸してくれたことへの感謝」
・・・挙げたらきりがありません。
みんながキッセイ文化ホールのステージで得られるものは何でしょうか。
本番まであと3日。
さあ、みんなのステージが始まります!!
6年生担当
写真は現地リハーサルの様子
投稿日:2021.10.27
キュートロボの製作
技術科にエネルギーの変換という単元があります。今年は9年生が1つのモータを動力にして動物の動きを表現する学習に取り組みました。基本的な動きをマスターした生徒は、「こんな動物を再現してみたいな」「動きをシュミレーションしてみました」とさらにステップアップさせ学習を進めました。今、本校で推進しているSTEAM教育の一端を見る思いでした。
思い描いた動物の形を作り上げた生徒が、スイッチを入れても思うように動かずに困っていました。ここで3年間養ってきた技術の力が発揮されます。仲間が集まり、取り付けのビスの位置を変え、足の長さを変え再挑戦しました。
今度はうまく動きました。仲間が集まり議論を繰り返す姿を見て、9年生のコミュニケーション力、クラスの雰囲気の良さを垣間見ることができました。
授業終了になっても夢中で製作に取り組む生徒。中には授業時間の関係で授業作品から外しておいた作品に取り組み、見事に完成させた生徒。「ここに才教の9年生あり!」といった感じでした。
この教材を通して、たくさんの生徒が技術の魅力にひきこまれたのではないかと思っています。教科として技術科は今年で卒業の9年生ですが、いろいろな形で技術に携わってほしいと願っています。すばらしい姿を見せてくれた9年生に感謝です。
技術科 9年生担当
投稿日:2021.10.22
2学期になってから、2年生の体育でキックベースの授業を行いました。(例年、キックベースは3年生から取り組んでいるものです。)
キックベースは、ボールを「投げる・転がす・捕る・蹴る」、それに「走る」といった多様な動きを伴うもので、仲間と共に体全体を動かすことの楽しさや喜び、難しさをも経験することができます。今年度から導入したSTEAM教育との関連も含め、体育科では、2年生にもこのような経験を味わってもらいたいと思い、簡易的なルールのもとで挑戦することにしました。
始めのうちは、基本的な動きの練習や少しずつルールを覚えることを繰り返し、チーム発表後からはリーダーを中心とした練習に移行していきました。
試合の様子はiPadで撮影し、後でその動画を見ながらワークシートで振り返りをしました。すると、自分のチームの守備や攻撃での良い点や、何が不足しているのかという改善点を見つけたり、相手チームの特徴を見つけたりするなど、2年生なりに自分たちの試合を分析できるようになりました。また、ボールを遠くに飛ばす人や強く蹴られたボールを見事キャッチした人の様子を見て、自然と「ナイスプレー!」「こういう風にやってみたい!」という言葉が飛び交い、いつの間にかチームの目標まで決まる熱の入りようです。
振り返り後の練習や試合では、ワークシートを使わなくても自分達だけで話し合う中で「ナイスプレーだったよ!」「惜しかったね。」「ああいうときは、もっとこうしてみるといいかもね。」とお互いに認め合う姿も多くみられ、チームスポーツの特性である「協調性」も自然と身についてきました。また、「作戦を考える」ことや、新たな問題に直面した時(作戦が失敗した時)には、その「問題を解決する」力も着実に育っています。
体育の授業では、得意なこと・苦手なこと、できること・できないことが分かれてしまいがちです。取り組みがついつい消極的になると、せっかくチャンスがあっても活躍できずに授業が終わってしまうこともあります。しかし、このキックベースを通し、運動が苦手でも仲間と共に活動をしていく中で、「チームに貢献したい」「活躍したい」という思いが大きく強くなりました。結果、全員が積極的に動き、よく話し合い、お互いにアイデアを出し合い、どの場面でも誰かが活躍することができた、と言える授業になりました。
体育の授業ではこれからも、技能を高めるだけではなく、仲間とだからこそ学べる力をつけていけるような挑戦をしてきたいと思います。
2年生体育担当
用具の準備→体操→作戦会議
試合中の2年生
振り返りのワークシート
投稿日:2021.10.19
本来ならば、4月に予定されていたオーストラリアへの修学旅行。コロナ禍のため海外への渡航は困難になり、行き先は国内に変更になりました。その後も感染状況の悪化に伴い延期の繰り返し... 一時はどうなるかと心配でしたが、日程の短縮、旅行先を県内へとさらに変更し、10月6日から3日間の修学旅行が実施されました。
「例年通りオーストラリアに行っていたら、今のこのような感謝の気持ちを自分が持つことはなかったかもしれない。この旅行に携わってくれたすべての人に感謝したい。」
「これからの人生において、きっとオーストラリアに行く機会はあるはず。その時に、今回の旅行の経験を生かして、現地の人に長野県の良さを語れるようになりたい。」
出発前日に行われた結団式では、多くの生徒から感謝の気持ちや、貪欲に学びたいという気持ちが込められた決意発表を聞くことができました。
出発の日の朝。指定された集合場所には、大きな荷物を持った9年生の姿がありました。誰ひとりしゃべることなく静かに待っている、その落ち着いた様子はさすがの一言でした。
1日目に訪れた象山記念館、真田宝物館では、資料に添えられた説明を熱心に読み、ときには写真も撮りました。松代藩文武学校では、当時の学び舎を散策したり、銃や大砲の稽古体験を楽しんだり、岩松院で葛飾北斎の天井絵に圧倒されつつ、説明いただくことにしっかりと耳を傾け、とても充実した時間を過ごしました。
2日目の高橋まゆみ人形館でも、スタッフの方のお話を聞いた後に、一つ一つの作品を食い入るように鑑賞しました。その後、熱心に質問したり、作業工程の紹介動画を真剣に見たり・・・生徒たちのこのような姿を見て、スタッフの方がとても感心されていました。平成生まれの子どもたちが、作品を通して昭和の時代に興味を持ち、何だか懐かしいような、心がほっこりするような想いを抱いてくれたことは、昭和生まれの私としても嬉しい限りです。
最終日、戸隠神社では美しい杉並木を散策したのですが、奥社までの道のりは途中からなかなか険しく、お互いに声を掛け合い、励ましあい、全員で無事到着。疲れはありましたが、厳かな気持ちで奥社でのお参りができました。
3日間かけて訪れた場所はどこも素晴らしいものでした。その中でも生徒たちが一番心を打たれ、感動したのは、『春蘭の宿 さかえや』さんで過ごした時間ではないでしょうか。旅館の随所に感じることができる心遣い、洗練されたお料理、そして従業員の方のきめ細やかな気配りと素敵な笑顔。心地よい空間で本物のおもてなしに触れた貴重な時間でした。
夕方の勉強会では、社長である湯本さんと従業員の方から、なぜ私たちが旅館でこんなに心地よく過ごせるのか、その答えのヒントとなる根底にある考え方や姿勢、具体的な取り組みについてお話しいただきました。生徒たちは背筋を伸ばし、一文一句聞き逃すまいと聞く姿は真剣そのものでしたし、『さかえや』のみなさんの言葉が生徒たちの心に染みわたっていくのを、私もその場で感じました。
最終日の朝、生徒一人ひとりにいただいた湯本さんからのお手紙と、従業員の皆さん全員からのお見送りは、何物にも代えがたい心温まるプレゼントでした。
修学旅行を通して、9年生の「素直に学ぼうとする姿」が随所に見られたことが本当に素晴らしかったと思います。「こんにちは」「こんばんは」と気持ちのよい挨拶で道ゆく人たちを笑顔にしていたことも、さすが才教生だと誇らしく感じました。
決して自分本位で楽しむのではなく、周りの人への配慮も忘れず楽しむ。そういったことが自然とできるようになった9年生が、以前より随分大人びて見えました。そんな成長を間近に感じることができ、私にとっても一生の思い出に残る楽しい旅行となりました。
学年付き・9学年担当
象山記念館
戸隠神社 奥社参道
旅館『さかえや』で一日の振り返り
投稿日:2021.10.13
学年が上がり、中学校課程では「衣服の補修」を学びます。小学校の復習(ボタン付け)に加え、スナップ付け、裾上げやほつれた裾を補修するためのまつり縫い等を実習で扱いました。
裁縫実習や消費生活の学習を行った9年生のレポートにも、様々な感想が綴られていました。
◆お父さんの洋服のボタンが取れたので、私がボタンを付けました。そうしたらすごく喜んでくれて、自分にできることで家族の喜ぶ顔を見ることができ、私自身もとてもうれしかったです。
◆制服のボタンやスカートのホックが取れそうになっていたのを、自分で直しました。授業で縫ったときよりも上達し、上手に仕上げられてよかったです。
◆今までは、ほしいと思った物をすぐ購入していたけれど、授業を機に必要なもの(Needs)と、ほしいもの(Wants)に分けて購入順位を考え、それが本当に必要なものかをしっかり検討してから買い物をするようになりました。おかげで、無駄遣いがなくなりました。
上記のように「衣服を自分ができる技術で手直しした」という生徒は、このほかにも数人いました。家庭科で学んだことをすぐに取り入れて、日常生活で実践してくれていることが分かり、とても嬉しいです。
『生活力』とは、知識を得ると共に生活の自立ができるようにし、創造的に生活を営んでいく力を育てていくことだと思います。
生徒のやる気に充ち溢れた姿は、とても素晴らしいです。
生徒が自らの生活をしっかり見つめながら、生活力を高め自立していけるように授業を進めていきたいと思います。
家庭科担当
「自分・生活力・自立」①
「自分・生活力・自立」②
刺繍入りオリジナルタグ(8年・ミニトートバッグ)
投稿日:2021.10.13
家庭科担当
家庭科の学習は、小学校5年生からスタートします。「自分・生活力・自立」を大切にして学習をしています。毎日の生活について改めて考え、自分自身を見つめ直し、よりよい生活を考えながら自分らしく生きていく力を養う「はじめの一歩」です。
1学期、5年生は、家族の一員として自分にできる家庭の仕事を考え実践したり、もの選び方・買い方、食品消費の期限、3R(5R)、整理整頓、掃除の仕方などの学習をしました。
現在は、名前入りキーホルダーを手縫いで製作しています。本返し縫い・半返し縫い等の練習をし、バックステッチでの名前刺繍、ボタン付けなどを施し仕上げに向かっています。
基礎縫いの練習時は苦戦していましたが、キーホルダーの製作過程に入ると、みんな上達しスムーズに進められるようになってきました。生徒の上達のスピードと成長には、私もとても驚いています。
すでに作品を提出した生徒のレポートには、次のような記述がありました。
◆名前の刺繍は、カタカナの微妙な曲がり加減をきれいに表せました。苦手だった玉結び・玉どめも克服できました。チェーンを付けるのが非常に難しそうに見えましたが、先生の説明をしっかり聞いてきれいに付けられました。私はどちらかというと手先が不器用で、針に糸を通す時は糸通し器の助けを借りていましたが、何度もやるうちに手で通せるようになりました。手縫いでこんなに素晴らしいものができるということが分かりました。
◆かがり縫いで、縫い目が等間隔でそろうように工夫しました。糸の間隔や玉どめ等をやっていて思ったことは、気をつけるポイントが意外と多かったことです。もっと上達できるようにがんばりたい。
◆自分で納得いくキーホルダーを作ることができてよかった。
◆とてもやりがいがあり、難しいところも楽しんで製作できた。
「自分・生活力・自立」①
「自分・生活力・自立」②
名前入りキーホルダー(5年)
エプロンのポケットへの刺繍やアップリケ(6年)
投稿日:2021.10.08
4年生の理科に「とじこめた空気と水」という単元があります。このほど、空気や水の性質を学ぼうと、筒状の容器(ピストン)に空気や水を閉じ込めて押すという実験を行いました。
空気で満たされたピストンは押し込むことができましたが、筒が水で満たされている場合はピストンを押し込んでも少しも体積が変化しません。
「閉じ込めた空気と水を押すと、それぞれどうなるか。また、それはなぜだろう?」
このように質問を投げかけると、生徒たちはしばらく考え込んでいました。
実験と同じようなことは、どこかでやってみたことはあるのでしょうが、質問の答えになるように説明する言葉がうまく見つからないようです。
当たり前のように身近に起きることについて「根拠を持って説明を」と言われたら、それに応えることは中々難しいこともありますね。でも、この説明する力、というのはとても重要なスキルです。
生徒たちは、日常の中でなにか空気の詰まったものが変形するという現象を、生徒たちは何度となく経験しているはずです。確かに、柔らかいゴムボールなどは手で握るとその通りに変形し、中の空気まで押しつぶされていると認識できますし、ボール内の空気が自分の手を押し戻してくるような手応えを感じることもできます。
さて、生徒たちは、空気と水、両者の性質に気づけたでしょうか。
私が小さなヒントを出してみると、生徒たちから次のような発言が出てきました。
―空気も水も形がない
―空気は目に見えないけれど、水は目に見える
―空気は気体で、水は液体
難しい言葉ではなくても、今までの経験や理科の知識をうまくつなげて表現(説明)でき、空気と水の共通点・相違点を探し出せました。
たくさんの発言を手掛かりに、意見は次第にまとまっていき、しかも、「ボールの中は大体空気が入っているけど、水を入れたことはないなぁ」とか、「使う入れ物が同じだと比べられるね」など、条件を統一して比較しようというところまで意見が熟してきました。
「ペットボトルで比べられるんじゃない?」
「ペットボトルの中身が全部空気だとベコベコへこむけど、水でいっぱいにしたら全然へこまなかったときがあったよ。」
「じゃあ今度実際にやってみようよ。」
私は、生徒の経験や知識から意見がまとまり、これからにつながるような考えまで飛び出したことに嬉しくなりました。
自分一人では解くことが難しい問題でも、仲間との学習や意見の積み重ねから、科学的なものの見方や実験の方法にまで考えを深めることができた4年生。これからもともに根気強く考え、学んでいきましょう。
4学年理科担当
まずは空を閉じ込めたピストンを押し込んでみました
気づいたことを書き込みます
透明で見づらいですが、こちらは水入りのピストン
投稿日:2021.10.05
そして、「子どもたちの疑問の解消」はどうなったかというと・・・
開館時間中に来られない人が閉館中でも本を返却できるように、「ブックポスト」が設置されていること。
目の不自由な人も読める、点字の本や音声図書があること。
松本市内に生まれた人であれば、生まれたときから図書カードを作れるということ。
本は1人10冊まで借りられること。
1日に1000人近くの人が図書館を利用していること。
こんなにたくさんのことが分かりました。
それに、見学後の子どもたちは、児童書コーナーの本棚は子どもが利用しやすいよう低いつくりであること、館内には点字ブロックがあることなどにも思い至りました。
「みんなが利用できる場所であれるように」
図書館は、この思いが目に見えてわかる場所でした。
松本市内にある11の図書館には、合わせて120万冊の図書があり、そのうち58万冊が中央図書館に所蔵されているそうです。
地域についての調べものをする人も多く、山岳文庫やお城文庫など、『歴史ある岳都・松本』ならではのコーナーも設置されていました。
最後に紙芝居の読み聞かせをしていただきました。
「今度、お父さんと一緒に図書館に行って、本や紙芝居を借りてみたいです。」
「これからは、図書館を正しく使いたいです。」
「中央図書館のことを、友だちに教えてあげたいです。」
「図書館のことを、もっと教えてほしいです。」
本や図書館への興味がますます広がった子もいるようです。
百聞は一見に如かず。
どんなに便利な世の中になっても、やはり、本物に触れ、自分の目で確かめるという経験は大切にしていきたいですね。
2年1組担任
自分の目で確かめるということ②
山岳文庫とお城文庫
見学の最後、紙芝居の読み聞かせ
図書館銘板前での1枚