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才教ダイアリー2023

生徒たちが挑む 星空プログラミングの冒険

投稿日:2023.11.24

興奮と探求心、個性溢れる星空がここで輝く!
7年生STEAM教育では、松本市教育文化センターのご指導のもと、プラネタリウムに自己制作のオリジナル作品を投影する「星空プログラミング」に取り組んでいます。
生徒たちは、その興奮と探求心で思い思いの世界をプログラムに込めています。


1. 初めてのステップ: 新しい世界へのドアが開く
星空プログラミングの世界はまるで未知の冒険。初めて触れるプログラミング言語、星座の謎、そして自分のアイディアをデジタルな宇宙空間に投影できる喜び。生徒たちはそれぞれの目標を抱き、目標に向かって前進しています。


2. プロジェクト進行中: 創造力の爆発と協力の輪
生徒たちはチームとしての連携を大切にし、プログラムに自分たちの個性を表現しています。星座絵や星座線を操り、プロジェクトに彩りを加える一方で、創造的なアイディアの共有や解決策の模索にも挑戦しています。


3. 最終プロジェクト発表: 誇りと感動の瞬間
発表上映は、12/13(水)に松本市教育文化センターにて上映予定です。生徒たちの成長と誇りの瞬間。オリジナルの星空プログラミング作品を自信を持って披露し、見てくださる保護者の方を感動の宇宙旅行へと誘います。その瞬間、生徒たちの目からは充実感と喜びがにじみ出ているでしょう。


4. 未来へのステップ: 星空の冒険は終わらない
このプロジェクトは、プログラミングのスキルを磨くだけでなく、宇宙への情熱を具現化する場でもあります。ここで得たスキルや経験は、生徒たちにとって新しい未来への扉を開くもの。星空の奇跡を手に入れ、プログラミングの力で夢を具現化する未来は無限大です。



生徒たちの星空プログラミングの旅路は、感動と学びの宝庫。彼らのクリエイティブな宇宙の冒険にご期待ください。
星空の奇跡が、あなたの心を魅了します!


7年2組担任

グループごとに相談しながら準備を進める7年生(8月)

想像から創造へ(10月)

成長を「いま」につなげる

投稿日:2023.11.22

 さいきょう祭が終わり、3週間がたちました。2学期が始まった頃からのことになりますが、より良い発表にしようとみんなで努力を積み重ねてきた結果、本番では、堂々とした姿で見事な舞台をつくりあげることができました。3年生の合唱とダンスに万雷の拍手をいただき、子どもたちは、やりきった達成感と満足感でいっぱいになったことでしょう。私も担任として、期待を超える発表をお見せすることができたと思っています。
 さて、このような大きな行事を終えたあとは、大人でも、気が抜けてしまったり、ふわふわした気持ちになったりするものです。さいきょう祭まで全力で駆け抜けてきた3年生。私は、「果たしてこの後、どんな雰囲気になるのだろう・・・」と、期待と不安が入り混じる気持ちで子どもたちの様子を見ていました。


 ところが、そんな心配は無用でした。子どもたちは、さいきょう祭で頑張ったことを見事に自分たちの成長の糧にし、「今」につなげています。その成長が、学校生活の中のちょっとした場面で見られます。例えば、自分たちで時計を見て、着席して授業の開始を待つこと。あいさつするときの気をつけの姿勢や声が揃っていること。準備や片付けのスピードが上がったこと。さいきょう祭を経て、明らかに力強く成長した点として、ここに挙げておきます。
 元々、他のどの学年にも負けない元気とエネルギーを持っていましたが、その子どもらしい無邪気さはそのまま残しつつ、少し凛とした雰囲気が感じられるようにもなりました。


 本番の舞台で素晴らしいものをつくりあげる。それはもちろん大切なことです。しかし、それがゴールになってはいけないのだと思います。大きな行事を乗り越えた今、子どもたちがどのように変わったのか。何を残すことができたのか。私は、それが大切だと思っています。


 子どもたちがさいきょう祭をきっかけに大きく成長し、今につなげることができたから、私は、胸を張って言えるのです。


「3年生のさいきょう祭は大成功だ」、と。


3年1組担任・3学年主任

音楽の授業「始めのあいさつ」

校外学習出発前。しっかり顔を上げて話を聞く3年生。

ぴっと背筋がのびた姿勢に◎!

小さな命を育てよう~才教学園のリーフレタス畑

投稿日:2023.11.14

 技術科に『生物栽培』という単元があります。電気分野や木材加工分野が中心の教科としてはやや異質の感がありますが、生徒の取り組みはとても意欲的です。本校では、養液栽培を取り入れた学習を進めました。栽培するものは「リーフレタス」です。第二理科室の西側にある棚は、観察や管理に適した場所となっていて、毎年この時期になるとリーフレタス畑に変身します。


~発芽してホッと~
 今年も、種まきは10月初旬に行いました。先にも触れた通り養液栽培であるため、土は使いません。土台となるものはスポンジです。そこに種をまいて、レタスが発芽するのを待ちます。「苗半作」といわれるくらい大事な実習であり、生徒も教師も芽が出るのかドキドキの1週間です。
 異常ともいえるほど安定しない気象が生徒の心配の種となっていて、たびたび、理科室の棚を覗きに来る生徒の姿が散見されました。更に、実習が「さいきょう祭」の練習期間と重なっていて生徒は忙しかったにもかかわらず、それぞれが発芽にかけた期待が大きな後押しにもなったのか、無事に全員のレタスが発芽してくれました。


~休み時間の観察や管理が勝負~
 中学校課程で、「生物の育成」は全教科のなかでこの単元だけです。
 朝、生徒は、理科室でレタスの観察をしてから授業に向かいます。そして、放課後になると、また観察や管理のために理科室を訪れます。リーフレタスのことを毎時の授業で扱うことはできないので、生徒にとっては、休み時間が管理の勝負どころになっています。給水用ペットボトル内の水の量や葉の様子を丁寧に見ては、せっせと記録を取っていく姿を何回も見ました。
 リーフレタスを見ている姿やまなざしに8年生のやさしさを感じ、私が大切にしたいと思う時間です。


~今年は調理実習解禁~
 ここ数年の実習では、収穫はしたものの、コロナ禍のためリーフレタスを使っての調理実習を中止していました。しかし、今年から再開の予定です。調理室をお借りして、ポトフ風の料理を作る計画・・・これも、生徒の楽しみです。「ミニ地産地消」だと思っています。


 学校園がなくても、工夫次第で、リーフレタスから植物の命を育てる大切さを学びとってくれたらと感じています。


技術科担当

発芽からしばらく。「レタス感」はまだない・・・かも(10/24)

上の写真からおよそ2週間後。すくすく成長中(11/9)

さいきょう祭を支える仲間たち

投稿日:2023.11.10

 今年も無事さいきょう祭を終えることができました。今年のテーマ「飛翔~Fry toward a dream~」のもと、ミュージカル、歌、劇、ダンス、合奏など様々な演目がありました。
 さて、この素晴らしいステージを裏から支える生徒たちがいます。『楽器係』といわれる文化委員会のメンバーです。楽器や大道具などの運搬・設置とシンプルな活動ではありますが、全14の演目、生徒350人以上の活動を支えるのはかなりの重責です。


 楽器係の仕事は、まず演目の内容を知ることから始まります。必要な道具を把握することはもちろんのこと、運ぶタイミング、演者の動き動き方などを繰り返しイメージします。事前に演目を見る機会がほとんどないので、担当の先生や仲間たちと話し合いながら、自分たちがどう動いたらいいかをシュミレーションします。
 次に、楽器や大道具の搬出入です。会場であるキッセイ文化会館へは、リハーサルから本番まで、日程にもよりますが最低でも2往復します。すべての物が、なくてはならない大切なものですが、単に「そのまま運べばいい」というものはほとんどありません。運びやすいように分解したり、毛布でくるみ養生して梱包したり、大きいものは声を掛け合いながら一緒に運びます。もちろん、何時も事故やケガなどに注意しながら、慎重に作業する必要があります。
 そして、ステージへの出し入れ。実際に会場のステージに立ってみて、舞台袖、舞台裏も含め自分たちのイメージしていた通りに動けるかを何度も確認します。思ったように動けない場合は、その都度様子を共有し、動きを見直す必要があります。ライトのあたらない、ステージ以外の場所できびきびと動く生徒たちの顔は、毎年真剣そのものです。


 このような活動は学校行事ではそう経験できることではありません。しかし、演目が無事終了した時の達成感は、ステージに立った生徒と同じくらいあります。自分たちの演目前後は特に忙しいですが、設営に関わる担当教員とも協力し、今年の楽器係の生徒たちも事故やケガなく、限られた時間でよく頑張ってくれました。
 こうした活動を見ていた後輩たちが、係の枠を超えて手伝う姿もみられました。陰で多くの仲間が支えていること、これはさいきょう祭、文化委員の活動に限った事ではありません。常に「共創」すること。この思いを忘れず、これからの活動をより充実したものにしてくれていったらいいなと思います。


音楽科・さいきょう祭担当

舞台袖で資料を見ながら打ち合わせをする楽器係

「全体をしっかり覆って」と楽器類をていねいに扱う 

てきぱき動いて楽器を所定の場所へ

支えてくれたあなたに 心から「ありがとう」

投稿日:2023.11.10

 このほど4年生は、さいきょう祭で合奏「クラッピングファンタジー第2番」、リコーダー奏「風になりたい」、合唱「どんなときも」を披露しました。リーダーを中心に学年で目標を定め、8月末より約2か月間練習に励んできました。キーワードは、「協力、楽しめる、合わせる、感謝」です。
【全体目標】
 音や気持ちをそろえ、協力して演奏しよう!
【クラッピング】
 お客様が楽しめるように演奏しよう!
【リコーダー奏】
 2パートの音をきれいに合わせよう!
【合唱】まわりの人に感謝の気持ちを伝えよう!


 さいきょう祭が近づき、練習に熱が入るほど、表情が硬くなってしまい、緊張感が漂うようになっていました。


 私が感心したのは、そうした空気を払しょくするかの如く必死に練習し、楽曲のクオリティを高めていった子どもたちの集中力です。いつしか、私は確信しました。
「この集中力があればいける!!」


 現地リハーサルのあと、学年で「何のためにさいきょう祭をやるのか?」をもう一度真剣に考え、みんなの気持ちを揃えるための合言葉を「リラックス」「笑顔」「楽しむ」と決め、ゲネプロに臨みました。
 ゲネプロ後の練習では、校長先生より「『どんなときも』では、誰に感謝をするのだろうか?しっかりと思い浮かべて歌いましょう!」との話がありました。音楽科の先生の指導のもと、歌詞の意味を再度考えて、噛みしめるように歌うことを心がけました。そうすると、少しずつ、歌声が柔らかく温かいものに変わっていったのです。


 本番当日の練習では一人ひとりが「"ありがとう"を伝えたい人」をじっくり思い浮かべる時間を設け、心を落ち着かせて臨みました。
 「みんなで楽しもう!」と全員で確認し本気でステージに立った4年生。練習の時とは空気が一変し、本当にみんなで楽しく合奏、合唱をすることができました。その思いは、観覧に来られたお客様にも届いたことでしょう。特に保護者の皆様には、背景に流れた子どもたちの映像から感謝の思いが伝わったと思います。


 まだまだ未熟な一面もある4年生ですが、今回のさいきょう祭で、自分が楽しむこと、人が楽しむことの喜びを感じることができたと思います。その喜びをこれからの生活に生かし、他の人の気持ちを思いやれる人へと成長してⅡ期へとつなげていけるように、残り5か月を共に歩んでいきます。


4年2組担任

10/23、リハーサル後の「振り返り」

出番直前、意気込みをもってパシャリ

感謝の気持ちと共に本番のステージへ

1から創り上げた最高の舞台(3)

投稿日:2023.11.02

 極め付きが当日の朝です。
 舞台袖に準備に来た生徒が開口一番、「最初のレストランの場面で使いたいので、2年生が使う椅子を貸してください」
 一度も練習したことがない道具を本番一発勝負で使う、という信じられない提案でしたが、これも、より臨場感を出したいという気持ちの表れからでした。


 そして本番が始まりました。
 舞台で堂々と演じる生徒たち。舞台袖で大道具・小道具を準備する生徒たち。その道具をテキパキと舞台に出したり、撤収したりする生徒たち。指揮者なしで、舞台に合わせて音楽や効果音を奏でる生徒たち。背景転換をパソコンで巧みに操る生徒たち。舞台袖で音楽に合わせて手拍子や拍手をする生徒たち。8年生全員が一体となり、「SING~さいきょう祭Ver.~」を見事に演じ切りました。
 実は途中で、歌う演者の順番が入れ替わるというトラブルがあったのですが、舞台袖にいた我々は全く気が付きませんでした。それほどに何事もなかったかのように自然に舞台をつなげた演者たち、舞台袖の生徒や楽器隊の機転の利いた見事な対応力に、心から拍手を送りたいと思います。
 演目が終わり、会場からの盛大な拍手を一身に受け、達成感に満ち溢れた生徒たちの姿がとても頼もしく見えました。


 8年生の生徒たちには、自分たちの力で1からステージを創り上げることができたことに、自信と誇りを持ってほしいです。上手くいったこと、いかなかったこと、意見がぶつかり合ってつらい思いをしたこと、仲間と協力して乗り越えたこと、ここまで来るのに本当にいろいろなことがあったと思いますが、それら一つ一つの経験が、これからの8年生の生徒たちの人生の糧になるはずです。
 今後、学校を引っ張っていく立場になりますが、そのときに今回の経験をフルに活かしてほしいと思います。今後の8年生に、大いに期待します。


8学年担当

舞台袖も忙しく(10/23会場リハ)

コンサートシーン直前、先生からピンマイクをつけてもらう(10/23会場リハ)

舞台を支える大事な音楽

1から創り上げた最高の舞台(2)

投稿日:2023.11.02

 それでも、一方で「もっとこうした方がいい」というアドバイスもたくさんいただきました。特に、9年生からの言葉は、8年生にとって大変ありがたいものでした。しかし、いただいたアドバイスを具体的にどうやって劇中に創り込んでいくのか、どうやって2%の出来栄えから100%にするのか・・・。それを考えなければいけないディレクターの肩に、重圧がのしかかります。
 本番までの残り少ない貴重な時間を本当に生徒に託していいのだろうか、という不安は我々教員側も持っていましたが、『サポートに徹する』と決めた以上、見守るしかありません。


 そんな我々の心配をよそに、ここから8年生の怒涛の快進撃が始まりました。これまであちこちに向いていたベクトルが、ようやく一つの方向へと向いてきたのです。
 校内リハーサルが終了した後からゲネプロまでの10日間で、ありとあらゆる場面が見違えるほどバージョンアップされました。オープニングの歌の振り付けの変更から始まり、特に課題だった前半部分が大幅に改善され、よりわかりやすく、クスッと笑える場面も加えられるなど、この急激な変化に度肝を抜かれました。
 さらに、ゲネプロと本番の間のたった2日間、その限られた時間の中でも、よりよいものを創ろうとディレクターを中心に変更が加えられました。
 特に衝撃だったのは、前日練習の際の変更です。ディレクターが私に、A4サイズの裏紙を大量に欲しいと言ってきたので、ビラを配る場面(ちなみに暗転中のこの場面も改善されました)で予備として使うのかなと思いました。ところが、ムーンとレイラがクリスタル劇場を訪れた際の受付の場面で(この場面も登場人物が増え、セリフが加えられたことでとてもわかりやすく改善されました)、なんと受付の人がずっこけて、大量の紙を床にぶちまけるという場面が加えられました。教員主導であれば、本番前日にこのような変更は絶対にありえません。
 これ以外にも、ギャングのラジオ体操の場面や、レイラが歌う場面などでも大幅な変更が加えられました。度胸があるというか、怖いもの知らずというか。「自分たちの舞台をよりよくしたい!」という一心から飛び出るディレクターたちのアイデア、発想力、そしてそれに応えるディレクター以外の生徒たちの柔軟な対応力、どんどんと舞台が面白くなっていくのを目の当たりにして、それまでの不安が影も形もなくどこかに吹き飛び、一体どこまでブラッシュアップされるのだろうかと、ワクワクした気持ちでいっぱいになりました。


---(3)へつづく---

9年生からのアドバイスを聞く(10/13校内リハーサル)

本番前日。急遽変更が入り、打ち合わせをする8年生(10/28)

1から創り上げた最高の舞台(1)

投稿日:2023.11.02

 才教学園の3大行事のひとつである「さいきょう祭」が、10月29日にキッセイ文化ホールの大ホールで行われました。
 毎年8年生は、40分を超えるミュージカルや劇などの演目を披露するのがさいきょう祭の伝統となっています。例年、演目決めから脚本、演出、役決めのオーディションなど、その多くを教員主導で行ってきました。ところが、今年度の8年生は、それらすべてを生徒主導で行うことに決め、生徒にとっても我々教員にとっても過去にない経験、新たな挑戦となりました。


 1学期中頃、まずは生徒ディレクターを立候補で募りました。手を挙げた11名が中心となり、毎日のように放課後にミーティングを開き、演目をどうするか議論しました。
 演目が決定すると、キャスト選定のための作業、台本作成、・・・やるべきことは山ほどです。従来ならば、教員が作ったものを生徒が受け取り、教員の頭の中にある完成図に近づけるべく練習が始まるのですが、すべてを自分たちで1から創り上げていかなければいかないわけですから、それはそれは気の遠くなるような話です。
 2学期に入ると配役や曲なども決まり、衣装、大道具などの係活動も徐々に始まりました。9月末に台本の第1版が完成しましたが、演目の全体像が全く見えてこない状況に、我々教員は正直焦っていました。本当にこの調子で形になるものができるのか、と。
 しかし、ここは生徒たちの力を信じ、口を出したいのをぐっと堪えて見守ることにしました。


 あっという間に10月になり、校内リハーサルまで2週間を切った頃、あまり進んでいなかった大道具・小道具の作成が、急ピッチで始まりました。
 小道具のアイスクリームを、どうしたらおいしそうなチョコミント味に見えるか試行錯誤しながら作る姿。多目的室いっぱいに発泡スチロールの破片を散らし、無心に瓦礫の山を作成する姿。背景となる大きな絵を何枚も何枚も描く姿。
 ディレクター以外の生徒たちが、自分の役割を責任もって果たそうという姿が見えてきたのはこの頃からです。
 しかし、初版から変更が入った台本を、最初から最後まで通せたのがほんの数回。このような状態で校内リハーサルを迎えたので、生徒たちはよく頑張ってはいましたが、その出来栄えは散々なものでした。担任が「校内リハーサルはまだ2%の出来だ」と言い切ったほどです。見てくださった先生方や他学年の生徒からも、「わかりにくい」「セリフが棒読み」「途中で飽きた」など、厳しい意見がたくさん寄せられました。


---(2)へつづく---

細部にまでこだわった瓦礫の山

アイスの登場はほんの一瞬

子どもたちの視点で~町たんけん~

投稿日:2023.10.13

 2年生の生活科では、「町たんけん」というものがあります。学校のまわりにはどのような施設やお店があるのか、道路や交通のこと、自然の様子はどうなっているのかなどを、自分たちの足と目を使って調べに行きます。
 事前学習では、知っているお店や施設を出し合い、そこから、見てみたいことや、確かめたいことを決めているようでした。


 9月の最終週。ひなたでは、まだ暑さを感じる日に、元気いっぱいの子どもたちと才教学園の周辺を「たんけん」してきました。
 学校の前の道には車屋さん、つまり自動車販売店が多くあります。「かっこいい!」「窓が大きいね」など、思い思いの感想を声に出しながら、探検バッグに挟んだメモ用紙に書いていきます。生活科の先生が、「dどうして窓が大きいんだろうね?」という問いを投げかけると、「車がよく見えるから!」と、気づいたことを嬉しそうに発表していました。また、学校の東側を流れる田川では、川にかかる橋の名前をみんなで確かめました。私も毎日通っている橋ですが、子どもたちのおかげで新たな発見となりました。このようなときは、どんなことも新しい発見にしてしまう子どもたちの目が、少し羨ましくもなります。
 歩道に並ぶ「街路樹」にも、新たな発見がありました。歩いていると汗ばむ気候でしたが、街路樹が作る日陰のおかげで、しばらく涼むことができました。「日陰があってよかったね」「涼しいね」と、ここでもメモを取りながら話していました。いつも何気なく見ているだけの木にもこのように立派な役割があるのだと、改めて気づいた瞬間でした。
 このように、たくさんの新しい発見をして学校に帰ってきました。子どもたちと一緒に探検しながら歩く学校周辺は普段と一味違ったものに見え、子どもと同じ視点に立ってものごとを見る・考えることの大切さを、私自身が改めて実感した活動となりました。


 才教学園の子どもたちは広い地域から通ってきているため、いわゆる「学区」という感覚にはなじみがないかもしれません。しかし、今回の町探検をひとつのきっかけにして、今度は自分の住んでいる地域にも目を向けてみてほしいなと思います。
 学習を重ねた子どもたちなら、きっと、今まで以上の発見ができることでしょう!


2年1組担任

学校を出発!

涼しい日陰

「だれかのために がんばる喜び」(2)

投稿日:2023.10.06

 さいきょう商店街用に作った商品は、本当は自分たちが遊びたいほどでした。でも2年生は、「これは1年生に売るための商品だ」と、ぐっと我慢していました。その後、1年生に買ってもらうための工夫を考え宣伝し、商品の値段をつけて、いよいよ本番です。
 大きな声で呼びかけ、商品説明をしながら、1年生にたくさん買ってもらうことができました。すべてのお店で商品が完売し、大成功に大喜びの子どもたちでした。


 しかし、本当の喜びと学びは、この後訪れたのです。
 1年生から届いたお礼の写真と手紙を一つひとつ、子どもたちに読んで聞かせました。
 「一番お気に入りはリボンゴムです。お出かけにつけていきました」、「お気に入りはへびのおもちゃです。いつも抱きしめて寝ています」などなど・・・。
 それを聞いた2年生は、自分たちの商品で1年生がすごく喜んでくれたことを知り、本当に嬉しく幸せな気持ちになることができたのです。やってよかった!と心から思うことができました。


 最後に・・・。商品が完売したのは、実は、3年生が先輩として商品を全部買ってくれたこともあるのです。「3年生が来てくれて本当に良かった。嬉しかった」と言っていた2年生。きっと来年、この思いを生かすことができると信じています。
 これからも、子どもたちに素敵なたくさんの経験をさせてあげながら、大きく育てていきたいです。


2年2組担任

1年生から届いたメッセージ