投稿日:2023.07.21
<<前半のお話:目指せ!Ⅰ期のリーダー!!①
5月に縦割り班が決まり、7月の初めには七夕集会を企画しました。七夕集会では班ごとに短冊を書き、廊下の壁面に飾り付けを行いました。余った時間を使って、4年生企画のゲームも楽しみました。班のリーダー(ファーストステップリーダーとは違うメンバー)を中心に考えたゲーム、「フルーツバスケット」「イス取りゲーム」「宝探し」などで盛り上がりました。
「Ⅰ期のリーダーになる」という目標を達成するためには、さらに成長していかなければならない面もたくさんありますが、リーダーらしさを感じるひとコマがフロアのあちこちで見られる日々です。例えば、給食のあと、水道で洗った牛乳ビンの水滴を掃除している姿が見られたり、「廊下は歩こう!」と優しく下級生に声をかけたりしている立派な生徒がたくさんいます。
私は、ファーストステップリーダーとしての活動は、4年生を大きく成長させる場だと思っています。そして、下級生の面倒を見ることで、「相手意識をもつ」という、人格形成にとても大きな影響をもたらすものだとも考えています。
2学期以降も『さいきょう祭』『長野県フェスティバル』といった学年での活動とともに、「ファーストステップリーダー」としての様々な活動を通して、4年生がより成長し、Ⅱ期に進級していくことを期待しています。
4学年主任・4年1組担任
たて割り班の顔合わせ会(5月)
七夕集会(7月)
七夕集会後、ゲームは大盛り上がり(7月)
投稿日:2023.07.21
才教学園では1~4年生がⅠ期と呼ばれ、同じ制服で学校生活を送っています。私が担任している4年生は4月からⅠ期生のリーダーとなり、ファーストステップ会という組織を運営していくことになりました。コロナ禍の3年間において、その年の4年生の担任が工夫しながら進めてきたことではありますが、例えば、オンラインで集会を行ったり、手紙を送り合ったり、4年生が教室に行って交流したりと、リーダーとしての仕事を行ってきました。今年度からはコロナ禍も明け、全体で集合しての集会や交流会の実施も可能となりました。
しかし、振り返れば、まさにコロナ禍が始まった年に入学した現在の4年生は、ファーストステップ会をⅠ期生全体で集まって行ったことが一度もない世代。学年の目標に「Ⅰ期のリーダーになる!」を掲げて頑張ってきた1学期の活動の様子を紹介します。
4月。2クラスでそれぞれ選出された学級三役(学級長・副学級長・書記)、計6名が「ファーストステップリーダー」となりました。リーダーたちを中心に、『Ⅰ期の目標』と『1学期の目標』を考えて4年生全体に提案。出された意見を整理しながら決まった目標は、次のとおりです。
『Ⅰ期の目標』
○あいさつ・返事をひろげよう
○ていねいな言葉を使おう
○たくさんのことにちょうせんしよう
『1学期の目標』
○分かるまでがんばろう(勉強)
○ろう下を歩こう(学校生活)
○体育祭で友だちといっしょに
さい後まで全力でたたかおう(行事)
自分たちで目標を決めるという作業は大変でしたが、リーダーとしての自覚を感じられるスタートとなりました。目標が決まり、第1回ファーストステップ会でⅠ期生全体に目標を伝えるというとき。リーダー6人は、約160人の前で司会進行をしたり、目標を伝え説明したりしました。最初は緊張していたようですが、マイクなしで堂々と話している姿に、「さすがリーダー!」と感心させられました。
>>目指せ!Ⅰ期のリーダー!!②へ
第1回ファーストステップ会(4月)
たて割り班の顔合わせ会(5月)
投稿日:2023.07.14
小学1年生での生活科で、食育の学習を行いました。
①
まずは「食べ物の働き」について。
食べ物は働きによって黄色と赤色と緑色の3つの色に分けられます。(写真①)
黄色の食べ物には「体を動かすパワー」があること、
赤色の食べ物には「体をつくるパワー」があること、
緑色の食べ物には「体を守るパワー」があることを学びました。
お茶碗一杯のご飯で、4kmの距離を歩けるだけのエネルギーになるんだよ、と伝えると
子どもたちは「えー!!」「遠足で歩いたのと同じくらいだ!」と驚いていました。
どのクラスでも、その日の朝食を聞いてみました。
多くの子がバランスの良い朝ご飯を食べて登校していることが分かり安心しました。
子どもたちも、3色の食べ物を好き嫌いせず食べることが大切だと納得したようでした。
②
つぎは、箸の使い方について。
正しい箸の持ち方を伝えると、初めは「簡単、簡単!」と言っていた子も
「あれ?」と首を傾げたり「え、難しい!」と苦戦したり。
そのあとの小豆運び対決では、やはり
正しい持ち方をしている子がスイスイと上手に小豆をつまんでいました。
一度身に付いてしまうと、なかなか直せないものだからこそ、
今のうちに美しい所作を手に入れておきたいものです。
③
続いては、食事中のマナーと挨拶の意味について。
食事の前には、いつも「いただきます。」と挨拶をするけれど、
一体誰に向かって挨拶をしているのかな?
「ご飯を作ってくれた人」「野菜を育ててくれた人」
「働いてくれているお家の人」「牛や豚を育ててくれる人」
「魚を取ってくれる人」「物を運んだり売ったりしてくれる人」
「野菜や動物たちの命」
話し合ってみると、自分たちのところにご飯が届くまでには
大勢の人が関わっていることが分かりました。人や命に感謝して、挨拶をしようと伝えました。
ご飯のエネルギーについて学習した日、
その日の給食で出たお茶碗一杯のご飯を、みんなでおにぎりにして食べました。
いつもは食べきれない子も、おにぎりにするとパクパクとおいしそうに口へ運んでいきます。
あるクラスでは、ご飯をおかわりするために長い行列ができるほど!
給食の時間が、みんなの心と体を育てる時間になりますように。
1学年担当
小豆はこび・・・じょうずにできるかな
自分で作ったおにぎり。いつもより食が進みました。
投稿日:2023.07.07
昨年度まで『English Camp』という名称で、ネイティブのスタッフとの英会話での活動が主だった8学年の宿泊行事。今年度より名称を改め、同じ活動場所でも内容を刷新し、初の試みとなった『乗鞍キャンプ』を、6月29日・30日に行いました。天候に恵まれなかったことは残念ですが、生徒は目標(*)を念頭に、日頃校内ではできない様々な活動に真剣に取り組むことができました。
(*)『乗鞍キャンプの目的』
❶2021年3月に環境省から日本第1号のゼロカーボンパークに登録された「乗鞍高原」で、『脱炭素化を目指し、サステナブルな観光地の先駆けとなる』、また、『2050年に向けて、排出する二酸化炭素ゼロの地域づくりを実現する』諸活動の一端を、実際に身をもって体験し、地球に住む者としての役割について考える一助とする。
❷各種のアクティビティを通して、チャレンジ精神・協調性・課題解決能力を養う。
❸集団生活を通して、規律・思い遣り・自律心・責任感等の公共の場での振る舞いを身に付け、集団の中での自らの役割を全うできる・協力することの大切さの能力を高める。
今回のさいきょうダイアリーでは、❶に関わる活動であった「白樺コースタークラフト製作」と「外来種植物等駆除作業」に焦点を当ててみたいと思います。
まずは「白樺コースター製作」。一人につき2個製作したのですが、1個は自分用(思い出用)に、もう1つは「コースターの売り上げの乗鞍高原内の整備協力金」になる販売用に製作しました。整備には当然費用がかかります。間伐された白樺を用いて整備協力金を捻出するという、まさに"sustainable"な活動の一端に触れることができました。
次に「外来種植物等駆除作業」です。高原を訪れる人の靴に付着して持ち込まれることの多い外来種植物の種。結果的に、本来自生している植物よりも繁茂してしまう現状が問題となっています。悪天候のため駆除作業はできませんでしたが、日頃から駆除作業をされている方の丁寧な説明を聞き、雨天の合間を縫って、外来植物の生えている場所の見学はできました。「外から持ち込まれてしまった植物を駆除し本来の豊かな自然を維持する」という、こちらも"sustainable"な活動でした。
1泊2日と短い行事でしたが、実際に体験し、地球に住む者としての役割について考える一助とすることができたと思います。
「SDGs」=「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」という地球人としての壮大な目標に向け、小さなことを"薄紙を重ねるが如く"コツコツと積み重ねていくこと。それこそが未来にこの美しい地球を残すための唯一の方法ではないでしょうか。 キャンプを終えた生徒達の表情は、どことなく逞しく、そして優しくなったように感じます。この仲間との生活も残すところ1年9ヶ月。卒業が日に日に近付いていますが、仲間との関係もずーっとずっと"sustainable"であって欲しいと思います。
8学年主任・8年1組担任
(上)道路整備について話を聞く8年生、(下)整備された歩道
トレッキング後、乗鞍の自然についての説明を受ける
外来植物の除去は「根を残さないように土ごと」がポイント
投稿日:2023.06.30
昨年度11月に引き継ぎを行い、現9年生が取り仕切ってきた生徒会活動。初めは、なかなか上手くいかないことも多々ありましたが、ここまで経験を積み重ねてきて、堂々と多数の人の前で話したり、円滑に立案・準備・実行を進めたりを、委員長一同、自信を持って行うことができるようになってきました。
本部三役(生徒会長・副会長・書記)は、選挙によって誰がトップとなるかは定まりましたが、才教学園をより素晴らしい学校としていきたいという強い想いは、3人共通。お互いをリスペクトし合い、3人それぞれが演説の際に公約として掲げた内容を、3人で力を合わせて全て行っていこうと奮闘しています。本部の3人が主催する、新たに実行中の活動を紹介していきます。
①生徒会ディベート/会長 国広紅二
【『意見箱』で集約した意見について、生徒全体で多角的に考えて伝え合うことを通して、また、展開によっては実際に議題について実現させることを通して、一人ひとりの生徒が主体的に生徒会活動に参画する意識を持つ】ということを目的として、集団でのディベート大会を行う準備中です。第1回目の議題は『皆勤賞の設立は必要か』。来週の開催に先立って、まずは9年生でプレ実施を行いました。この活動では、9年生全員が他学年の教室に出向き、ファシリテーターとして会を進行させていきます。生徒の皆さんがどのような意見を戦わせるのか、楽しみです。
②ワールドギフト/副会長 田中壱
【全校生徒が、世界の貧困問題と、それを解決するためのボランティア活動について触れることで、世界の諸問題に対しての興味・関心を持つ】ことを目的とし、NPO法人ワールドギフトを通しての、貧困国等への衣類寄付活動を行っています。
多くのご家庭から、予想を超える量のたくさんの支援品が集まっており、梱包作業に追われています。この場を借りて、教員からもご協力に感謝申し上げます。こちらは7月7日(金)まで受け付けておりますので、不要となった衣類がございましたらぜひお持ちください。
③あいさつの花活動/書記 林美怜奈
【才教学園を、より挨拶に溢れた学校にすべく、全校が一丸となって取り組めるよう働きかける】ことを目的し、倫理委員会と連携して挨拶運動を行い、挨拶の清々しさや元気さにより花を咲かせていく『あいさつの木』を掲示して啓蒙を進めています。社会的にも年々『挨拶』が減っていっているように思います。まだまだ『あいさつの木』も満開には遠そうですが、少しずつ着実に、挨拶の質が向上していっています。全校生徒、教職員一同、共に頑張ってこの活動を更に盛り上げていきましょう!
この他にも、各委員会の取り組みを、全校生徒がより把握しやすくしようと始めた『生徒会広報』や、昨年度まではコロナ禍でなかなか執り行えなかった『たてわり活動』等、生徒が主体となって積極的に新しい取り組みを進めていることにたいへん感心しています。Ⅰ期生、Ⅱ期生の皆さんも、近い未来に『委員長や生徒会本部として何に取り組んでいこう?』と希望を抱いて、日々研鑽に励んでいってほしいと思います。
9学年主任・生徒会本部担当
9年生のディベート(上)、ワールドギフト用衣類の仕分けを行う三役(下)
朝の「あいさつの花活動」
生徒会三役。左から林さん(書記)、国広さん(会長)、田中くん(副会長)