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才教ダイアリー2024

生き抜く力 ~技術科がスタート~

投稿日:2024.07.12

 中学校に入学して初めて出会う教科が「技術科」です。
 小学校の図画工作科の工作分野の流れを汲む教科で、授業は主に技術室で行われます。
 本校に入学して数年、
「中学校課程に上がって初めてこの教室の存在を知った」という生徒もたくさんいます。


 今年は、「ペン立て」という教材からスタートしました。
 「両刃のこぎり」を使用して木材を切断します。
 この時間は、教室がのこぎりの動く音だけになります。
 生徒の目をみると、材料と「のこぎり」に集中しています。
 技能の差はありますが、教材に向かう気持ちは全員ハイレベルです。
 本校の生徒がもっている良さのひとつです。
「この良さを技術科でさらに伸ばしたい」
 これが、技術の授業に携わる私の思いです。



 技術科の授業は3年間で終了します。
 のこぎりもかなづちも、今後の生活で使用しない可能性はあります。
 でも、「何かあったとき」のことを考え、いろいろなアイデアと道具をつかって、懸命に考え、ピンチを切り抜けられる大人になってほしいと思うのです。
 本校で行っているSTEAM教育も、最終の目的は「生きる力」、「生き抜く力」の育成です。
 ですから、才教ならではの技術教育になれば、と計画を立てて実践しています。


 さあ、今日も、技術室に集まっている生徒は目を輝かせながら作品に向かっていますよ。
 試行錯誤の末にできあがった作品は、持ち帰ります。
 ぜひご覧いただき、感想もお願いいたします。


技術科担当

初めての遠足

投稿日:2024.07.05

 1年生にとっては、すべての行事が初めての経験になります。5月の終わりに行われた体育祭も初めてでした。体育祭が終わっても、楽しかった応援の熱気が冷めやらぬようで、応援歌や「フレー、フレー」や「いけーいけいけいけいけ白組」など、突然応援の声が教室でも聞こえてきます。そんな中、初めての遠足がありました。アルプス公園に行って、北側の山道を歩いた後、動物を見て、遊具で遊んで帰りました。朝から楽しみで少しテンションが高い様子でした。大騒ぎにならないか、約束を守れるか少し心配でしたが、事前に決めていた歩く時、動物を見る時、食べる時、遊ぶ時などの約束を確認して出発しました。
 北側の山の方からスタートして、1年生と2年生で2列になり、2年生がお手本となり歩きました。2年生と楽しく話をして歩きました。最大の難所と思われる養老坂という急な坂の山道は、1列になりました。「がんばれー」という声もところどころから聞こえ、お互いに応援し合いながら登ることができました。小鳥と小動物の森で動物を見ました。サル山では、飼育員さんから餌をもらう様子を見ることができ、かわいい子ザルを見つけて「かわいい。」と言って喜んでいました。オウムが「ハロー。」と答えてくれたこともうれしかったようです。お弁当を食べる時は、事前に決めた「たべおわってもごちそうさままではすわっている。」という約束を守り、みんながご飯を食べ終わるのを待っていたのが立派でした。お弁当を食べた後、遊具で遊びました。みんなで遊具で遊び、クラスの友達だけでなく、2年生や他のクラスの友達と一緒になって、楽しく遊んでいました。事前に約束したことを守り、友達と元気いっぱいに遊び、有意義な楽しい時間を過ごすことができました。

 遠足の作文より (※)
「ぼくは、たのしかったです。どうしてかというと、いろんなどうぶつを見ることができたからです。さるたちはたのしそうにあそんでいました。みんな、仲良しでした。くじゃくは、はねをきれいに広げていました。また見たいです。来年の遠足が楽しみです。」

「ぼくは、たのしかったです。どうしてかというと、おにいさん、おねえさん、くらすのおともだちといっしょにあるいてこうえんにいけたからです。おひるごはんもみんなとそとでたべたからおいしかったです。」

「ぼくは、たのしかったです。どうしてかというと、いろいろなものをアルプスこうえんで、みつけることができたからです。もりのなかにきらきらしたむしをみつけました。たぬきやオウムをみつけました。うれしかったです。おおきなはちのすをみつけました。」



 みんながたくさんの思い出ができたようです。一つの行事をやる度に、できることが増え、成長を感じます。これからも初めての行事やたくさんの経験をみんなで行い、たくさんの思い出を作りましょう。


1年3組担任


※現在1年生は定型文を学んでおり、今回の作文は、そこでの学びを活かした文章になっています。

完成が楽しみ! 初めての焼き物

投稿日:2024.06.28

 令和5年度卒業記念品の陶芸窯。かなり大きく立派な灯油窯で、1度にたくさんの作品を焼成することができます。
 そこで美術科では、「陶芸ウィーク」という企画を立て、この1学期に全校生徒が陶芸を体験できる授業を行うことにしました。植木鉢などによく使われている、赤みがかったテラコッタ粘土を使い、まずはⅠ期(1~4年生)からスタートです。


 1年生のテーマは『ちいさな わたし』で、ミニサイズの自分と好きなものを組み合わせました。「あの時は小さかった自分も、こんなに大きくなったんだ」と、作品を見て過去を振り返る日が訪れそうです。
 2年生は『お好み焼き』。当然、料理のことではありません。動物やお菓子、乗り物や人形など、自分の「お好み」のものをつくろうということで、2年生のお気に入りがたくさん並びました。


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 3年生と4年生は、『オリジナル・プレート』と題して皿をつくりました。完成品は、長い間そのままの状態で大事に飾っておくことができる、と話すと、かなり気合を入れて製作に励んでいました。


 成形後は、しっかり乾燥させなくてはいけません。この待ち時間が、子どもたちにとって非常に長いようで・・・
「もう乾いたかな? もう焼けるかな?」と何度も聞かれました。
 約1か月の乾燥期間を経て、いよいよ焼成の工程へ。窯の温度を約800度まで上げ、その後、徐々に温度を落としていきます。最初の火入れから焼き上げまでにかかる時間は約8時間。そこから一日置き、完全に冷えてから窯の扉を開けました。


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 最初に取り組んだ作品としてはいいできあがり。なお、素焼きが終わった3・4年生の作品は、釉薬をかけて本焼きの予定です。
 少し残念だった点は、粘土同士を「なじませる」ことが難しく、焼いたら小さな部品がポロポロと落ちてしまったところでしょうか(陶芸用接着剤で復元済み)。 これから2回、3回と回数を重ねることで、子どもたちも陶芸に慣れてくるのではないかと感じています。


 本格的な陶芸の活動を授業で行えるようになったのも、卒業生のみなさんのおかげです。後輩のためにすばらしい設備をありがとうございました。
 図工美術科の指導者として今後の授業内容を考えることも、楽しみのひとつになりました。


1~4年図工科担当

こちらが焼成窯。火を入れていないときは、黄色いテープが張られています。

教育実習

投稿日:2024.06.22

 先週までの3週間。平成29年度に才教学園を卒業し、現在は信州大学理学部4年生の学生が教育実習を行っていました。
 9年2組をホームルームとし、教科は私が指導教員となって理科を主とした実習でした。


 はじめは中学校課程の様々な教科の授業を参観しながら、生徒たちが学習する様子を見てまわりました。
 2週目からは実習授業を行い、理科の実験やそのまとめなどを生徒と共に行いながら、経験を深めていった実習生。
 日誌には、授業を作る苦労を経験しつつ、自らが学び卒業した学校で実習することの安心感と、「生徒」ではなく「授業者」の立場から、この学校に対する見方をも深めている様子が綴られていました。


 そんな実習期間中、授業後に何人かの生徒から、
「楽しかった。(大学を)卒業したら、先生として戻ってきて教えてください!」
 嬉しい声をかけられ、大いに教職にやりがいを感じたようです。


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 卒業生が教育実習で母校・才教学園に帰ってきてくれること。
 自分が教わった先生たちに見守られながら、先生の卵として実習に取り組んでいること。
 職員室で先生たちと談笑したりしているのを見ること。
 とても感慨深いです。


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 かつて生徒だった子が、実習生とはいえ「先生」として教壇に立ち、日々研鑽を重ね、自らの夢に向かう姿に、私たち教職員もいい刺激を受け、身が引き締まる思いです。


理科担当

研究授業のようす(6月13日)

昼休みと放課後の学び

投稿日:2024.06.14

 体育祭が終わり、普段の生活が戻ってきた昼休みと放課後のグラウンドには、1~9年生がそれぞれのやりたいことに夢中で取り組む姿があります。


 そんな取り組みの中で、1番人気なものは球技です。
 小学生にはドッジボールが断トツです。グラウンドには複数のコートが用意され、高学年ともなれば先生が審判に入らずとも自分たちでジャッジをし、トラブルになることはありません。
 ルールを厳守する力や、集団の中で自然と誰かがリーダー的存在となり、集団を統括する力こそ、才教学園の強みです。


 また、固定遊具でも様々な遊びが繰り広げられています。
 例えばジャングルジム。入学当初は頂上まで上るのもやっとだった生徒が、するするっと登り切って友だちと眺めを楽しんだり、速さを競ったりしています。はたまた、家や乗り物などに見立てたごっこ遊び、ジャングルジムを使ってオリジナルのルールを作って鬼ごっこをするなど、遊びを発展させる場にもなっています。
 タイヤでも、個人や少人数でぴょんぴょん飛び移るような単純な遊びから、段々と人数が増え、集団で陣取りジャンケンやバランスゲームになっていきます。大人の想像力では思いつかない、様々な遊びへと拡張されていっています。
 そして、鉄棒や渡り棒では必死にチャレンジする姿が光っています。このあたりは下級生が上級生の技に憧れたり、上級生が下級生を教え補助してあげたりと、学年の上下を問わず関わりが多い場で、がんばる一人ひとりに大小さまざまなドラマがあるなと感じます。継続的ながんばりのその先で目標を達成する経験が味わえるものでもあるので、ぜひ諦めずにチャレンジし続けてほしいと願っています。


Fotoram.io.png 放課後のグラウンドには他にも、フラフープ、たこあげ、おにごっこ、相撲、水たまりジャンプ、四葉のクローバー探し、虫探しなど、子どもたちにとっては数えきれないほどの楽しみや発見、さまざまなトキメキが、意図しないながらもいたるところに散らばっています。まさに、誰もがより主体的に自己を表現できる学びの場ですね。
 これからも仲間たちと昼休みや放課後を楽しく実りある時間にして、心身ともに成長してほしいです。


保健体育担当

才教学園が大切にしていること

投稿日:2024.06.07

去る5月26日に19回目の体育祭が行われた。
私がこの学校に着任して18回目の体育祭となったが、心に刻まれるものがあった。


勝負は白組が劣勢で、中盤戦まではとても勝ち目にならないほどの惨敗ぶりだった。
白組担当の私も、半ば優勝は諦めていたのが正直なところだった。
結果発表において一瞬耳を疑ったが、結果は白組の優勝となった。
勝負を半分諦めていた自分が恥ずかしかった。
勝負には勝ち負けがあるのは当たり前。
才教の体育祭は勝つことを目指して、全力で突き進むことを目標にしている。
その結果、生まれるものはなにか?
勝って歓喜の涙を流し、負けて悔し涙を流す。
それぞれの子ども達の心の揺らぎがとても大切なものであり、目的となる。
最後まで諦めなかった白組も、負けて悔し涙を流した赤組も、最高のプレゼントを体育祭を通して得られたのではないかと思う。
こんな経験を通してみんなが成長していくことが、才教学園に通う意義となるであろう。


2年生も最初の入場行進から立派だった。
思わず目頭が熱くなるほどの行進だった。
玉入れでは全力で戦い、赤組も白組もキャプテンを中心に作戦を立て、1年生をリードしてがんばった。
玉入れで勝った赤組の歓喜の姿、負けた白組の子どもの涙がとても尊く感じられた。
普段の生活では味わうことのできない、貴重な経験となったに違いない。
このように一つひとつの行事を通して、子ども達は成長していく。
そのためにも全力で真剣に取り組んでいき、その結果がどうであろうとも、その過程を通して行事を自分の糧にすることが、才教学園が大切にしていることなのである。


次はさいきょう祭が控えている。
そこでは、どんな「プレゼント」を皆がつかみ取っていくのか、今から楽しみである。
そのためにもしっかり前に向かって進んでいこう。
きっと君たちにとって、一生の宝物が待っているはずだ。


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2年3組担任

Ⅱ期最高学年としての体育祭

投稿日:2024.06.03

今年度も、大成功で終えた第19回体育祭。8学年は、『台風の目』、『応援合戦』、『大玉送り』、『大玉運び』といった、自学年が関わる競技に全力で取り組むとともに、『来年度、三大行事である体育祭の運営を担える能力を身に付ける』ことを主眼において臨んでいました。

8学年の学年目標は、『Leadership & Followership』。
今後、様々な場面で才教学園を引っ張っていけるよう、日々その方法を学んでいます。
体育祭には、その舞台裏を支える力がたくさん存在しています。
応援合戦を形作る応援団。
競技間の準備を迅速に行う用具係。
会場装飾やスプリント系競技で選手の誘導を担う装飾・誘導係。
得点計算や表彰作業を行う得点係。
競技の盛り上げや諸連絡を行う放送係。
才教学園の体育祭は、こうした実行委員会の働きによって成り立っています。


用具係 - コピー.jpg 装飾係 - コピー.jpg


放送係 - コピー.jpg


9年生の指示を誰よりも忠実に聞いて実行し、後輩に規範を見せる『Followership』。
9年生の手が回らない時には代わりに指導を行い、『台風の目』では8年生一人ひとりが下級生を指導できる『Leadership』。
それぞれの係をまとめ上げたり、タイヤ取りで全身全霊を懸けたりする先輩の姿を目に焼き付けつつ、8年生はこの2つを身に付けようと、頑張ってきました。


「今のままでは後輩達への示しがつかないから、練習をしたい!」と、HRの時間を使って入場行進の練習を自発的に行い、担任としての贔屓目抜きに、素晴らしい行進に仕上げました。


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9年生を支え、後輩に規範を見せる8学年という立場なのだ・・・。
そういった心構えで体育祭に臨んでいるうちに、自分達の組が『勝ちたい』というだけの想いではなく、自分達の組を『勝たせたい』という想いから発せられる8年生の言動を、私は随所で感じるようになりました。


台風の目、チーム編成会議 - コピー.jpg 台風の目1 - コピー.jpg


台風の目2 - コピー.jpg


体育祭終了後の解散式にて、「来年度、"我こそはキャプテンや応援団長、実行委員内の長に就き、体育祭を引っ張るぞ!"という人は?」と聞くと、学年の8割程の生徒が、真っ直ぐな眼差しとともに挙手をしてくれました。


8学年赤組キャプテンと - コピー.jpg 8学年白組キャプテンと - コピー.jpg


今から、来年度の体育祭や生徒会の引き継ぎが、とても楽しみです。


8学年主任

体育祭の練習から学ぶ自立

投稿日:2024.05.24

 才教学園の三大行事のひとつ、体育祭が明後日に迫りました。2年生になって最初の大きな行事になります。才教学園の体育祭は、勝負にこだわることに特徴があります。我々教員も赤組と白組に分かれて、生徒達ともに練習から真剣に取り組んでいます。各種目に見どころがあり、上級生が闘志むき出しで戦う姿を見ることも毎年楽しみにしています。

 さて、2年生は、入学したばかりの1年生と一緒にかけっこや玉入れの練習に励む日々。去年は2年生の姿を見て、それをお手本として練習に取り組んでいましたが、今年は自分たちがお手本となって1年生を引っ張る立場です。
 1年生によい姿を見せようと奮闘する2年生のみんな。その頑張りが自分たちの成長にもつながってきています。
 一番成長を感じるのは、指示がなくても自分たちで考えて行動できることが多くなったことです。先生に言われなくても、次を考えて行動できる力がつきました。こういった力は、通常の授業の時よりも、体育祭のような学校行事の時に伸びやすいように感じます。そしてその力が日常にも生かされています。


時計を見て、着替えができるかどうか判断すること。
配布物があったら気付いた人が率先して配ること。
空いた時間を有効に使うこと。
給食の準備や掃除を工夫して行うこと・・・など。


 2年生になって一段と自分たちで考えてできる行動が多くなりました。ちょっとしたことから育っていく自立の心。体育祭を通じて、さらに成長する2年生の姿を楽しみにしています。
 そして明後日の体育祭、元気いっぱいの2年生が躍動する姿にご期待ください!


2年2組担任・2学年主任

赤組 大玉送り(体育祭練習より)

白組 玉入れ(同)

伝統を受け継ぐ

投稿日:2024.05.22

 大型連休明けから、体育祭の練習が本格的に始まりました。5年生全体では、「大玉運び」と「大綱引き」の2競技に6年生と一緒に出場します。
 赤組・白組それぞれ、6年リーダーが中心となって進める競技練習。みんなの前に立ち、チームの団結力がより高まるように奮闘している6年生の姿はとても立派で、頼りになる存在です。しかし、頑張っているのはリーダーだけではありません。6年生の誰もが、お手本になる姿を見せてくれています。練習に臨む姿勢や話を聞く態度、きびきびとした動き、全体を見て正しく行動できる判断力など、どれをとっても「さすが先輩」だと思わせられる姿があります。


 それと同じように、5年生も頑張っています! 担任の贔屓目‥‥ではなく、本当によく頑張っています。なんとか6年生に遅れないようについていっている感じではありますが、ここにこそ、才教学園の強みがあるのだと思います。
 6年生は先輩として立派な姿を示し、「5年生にとって『越えられない壁』であれ!」と一生懸命取り組みます。いつでも範を示し、「ついて来い!」と5年生を正しい方向に導く。
 5年生は、そんな先輩の姿に憧れ、学ぶ。そして、「自分たちは、あの先輩たちを超えるんだ!」と全力で頑張る。そんな、良い意味で競い合う雰囲気が、才教学園にはあります。現6年生も、昨年の先輩から多くを学んできたのでしょう。そして、だから、その先輩たちを越えようとしているのだということを感じます。


 体育祭に向けての練習は、先輩と共に、同じ目標を目指して取り組める貴重な時間です。その中で多くのことを学び、自分たちの成長につなげてほしいと願っています。来年、自分たちが立派に後輩を導くことができるように。それが、才教の伝統を受け継ぐということです。


5年2組担任


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大玉運び・赤組のミーティングの様子

こちらは白組

5・6年一緒の「大玉運び」

震災の教訓を学ぶ

投稿日:2024.05.10

 4月22日(月)から26日(金)、4泊5日の日程で9年生は中国・四国地方・神戸へと修学旅行へ行ってきました。5日間には日ごとテーマがあり、「防災を考える」というテーマの5日目(4/26)は神戸を訪れました。神戸といえば平成7年1月17日(火)、淡路島北部を震源とするマグニチュード7.3の「阪神・淡路大震災」が起きた地です。
 この地震は阪神・淡路地方に甚大な被害をもたらしました。建物の倒壊や火災による被害、交通機関の麻痺などが起き、約6,400人が亡くなりました。経済的な損失も膨大で、復興には多くの時間と労力が必要でした。(内閣府HPから引用)


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今回訪れた神戸港・メリケンパークの一角には、震災の爪痕がそのままの形で残されている「神戸港震災メモリアルパーク」があります。阪神・淡路大震災によって被災したメリケン波止場の一部(岸壁60m)をそのままの状態で保存し、見学できるように整備してあります。この公園には、港の被災の状況、復旧の過程などを記録した模型や映像、写真パネルなども展示され、震災のすさまじさを間近に見て、肌で感じることができます。(神戸公式観光サイトから引用)


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 また、メリケンパークからほど近くにある「人と防災未来センター」も見学してきました。こちらの施設は、阪神・淡路大震災の経験と教訓を継承し、防災・減災の実現のために必要な情報を発信している施設です。(人と防災未来センターパンフレットから引用)


 関連施設を巡り、私の中で一番印象に残ったのは、最後の2日間に香川から淡路島、神戸を回り、帰りの新幹線に乗る新神戸駅まで送り届けてくださったバスガイドさんのお話です。
 私たち2組一行が乗った1号車のガイドさんは、ご自身も住む家を失った一人でした。地震発生時は、出産準備のために入院されており、ご家族も一命を取りとめ無事だったと聞いて安堵するも、ご家族からの電話で被害の大きさを知って驚くと同時に、産まれたばかりの赤ちゃんを抱えて帰る家がないと聞かされました。
 倒壊したご自宅へ戻ると、冷蔵庫の中身は飛び出し散乱し、テレビも5m以上離れた所へ飛ばされ、何から手をつけてよいのかが分からなかったそうです。電気もすぐには復旧せず、暖も取れない、水道も使えず衛生状況もよくない。赤ちゃんがいるにも関わらず、おむつもない状態で、被災した実家は頼れない。同級生やご近所の知り合いも亡くなり、「昨日までの日常が一変していた」・・・
 1号車の生徒は、このように被災された方の生の声を聞く貴重な時間をいただきました。実際に被害に遭われた方にしか分からない心情が伝わり、私の胸にも込み上げてくるものがありました。お辛い経験をされたにも関わらず、私たちに当時のことを話してくださったガイドさんに感謝しています。


 ここ松本市も断層が走り、地下ではプレート同士が衝突しています。プレートの境界付近にあるということは、地震や断層の活動が頻繁に起こっている地域の一部ということです。つまり、いつ同規模の地震が起きてもおかしくありません。日頃から災害に対する意識をもって、準備しておくことが大切です。
 この記事に「人と防災未来センター」にあった資料、防災グッズチェックシート(PDF)を掲載しておきます。使い勝手の良いものだと思いますので、ぜひ確認してみてください。いざという時のためにしっかり備えておきたいですね。


 何より実際に現地を訪れ、自分の目で見て、肌で感じること。そして、現地の方の話に耳を傾けること。その大切さに改めて気づかされた旅行でした。


9年2組担任