投稿日:2025.03.07
「令和6年度才教学園小学校・中学校卒業証書授与式」までの登校日数も10日です。
そして、「令和7年度長野県公立高等学校後期選抜学力検査」まで、いよいよ4日となりました。
廊下や教室には、先生方や後輩達からの合格を願った応援メッセージが所狭しと掲示されています。
時々、受検生はジーッとそれを眺め、小さく頷き、また勉強に戻る姿が見られます。
才教学園では、9年生の3学期に『入試対策テスト』という名称のテストが5回あり、最後の入試対策テストの結果も返却され、また、受検票も手にし、後期選抜に挑む受検生はワクワク・ドキドキの日々を送っています。
数日前ともなると、期待感より不安感に襲われることもあります。
それでも、仲間と共に、始業前・休み時間・放課後...と、"スキマ時間"を見つけては机に向かい、また、時として解法の分からない問題をお互いに知恵を出し合い答えにたどり着いていく姿を見ると、7年次から三年間担任をしてきた私にとっては、頼もしく感じます。
それは、才教学園が九年間を共にする小中一貫校だからこそで、そのチーム力は他校を圧倒しています。
この仲間だからこそ、良い意味でのライバル関係を構築し、切磋琢磨し合えています。
そんな姿を毎日見られるのが才教学園の良さであると感じる日々です。
『日々、薄紙を重ねるが如く』
『全員でなるんだ!なりたい 自分に!』
『咲かせよう! 受験(検)花!』
さぁ、顔晴れ! 受検生!
『日々、薄紙を重ねるが如く』生活してきたその成果を出し切れ!
そして、『全員でなるんだ!なりたい自分に!』を叶えよう!
3月21日には必ず、『咲かせよう!受験(検)花!』を!
桜満開の報せは、すぐそこまで来ています。
9学年主任・9年1組担任
投稿日:2025.02.28
いよいよ3月に突入。2024年度最後の月に入りました。
3月と言えば、やはり何といっても「卒業式」でしょう。
卒業生にとっては非常に感傷深い月となります。
在校生一同としては、そんな9年生に感謝を送る時期・・・
ということで、現在、6年生は『9年生を送る会』の練習に励んでいる最中です。
演目は、「合唱 カイト」と「リコーダー奏 春よ、来い」。
合唱は5、6年生合同となっています。
「先輩として、5年生を引っ張れるように頑張っていますよ」
音楽科の先生から、このように報告を受けています。
そして、リコーダー奏の方は、......現在苦戦中。
きっと、学年の持ち味とチームワークの良さで、しっかり仕上げてくれると信じています。
先輩方に6年生36人分の感謝の思いをしっかりと届けられるよう、一致団結して取り組んでいきます。
6学年主任
投稿日:2025.02.21
4年生の理科は、「雨水」に始まり、「蒸発」「温度による体積の変化」など、水に関する学習が圧倒的に多く、3学期にも「水のすがたと温度」について学習します。
『水を温めると、温度や様子はどうなるか?』という問いに対し、
「どんどん温度が上がって、100℃になったら、それ以上は上がらないと思う」
「100℃で沸騰する、と本で読んだことがある」
「ずっと温め続ければ、100℃より上がる」など、思い思いの予想が出されます。
また、「温めると体積が大きくなることを勉強したので、温めた後は水の量が増えていると思う」と誰かが予想すると、
「湯気が出てくるので、体積は減る」
「家で鍋でお湯を沸かしたとき、泡が出てくるのを見たことがある」など、これについても意見が出されました。
自分の体験から予想を立てる子、本で読んだ知識のある子、今まで学校で学んだことを根拠に考えを深める子など、さまざまです。予想が多岐にわたるほど実験のしがいがあるので、私は、なるべく多くの意見が集まるまで待ちます。
実際に実験すると、どの班でも97℃位で沸騰し、その後は何分熱しても温度が上がらないことや、沸騰させた後は水量が減ったことがわかりました。
『では、沸騰したときに出る湯気や泡の正体は?』と聞いてみると、
湯気=水、お湯、空気、水蒸気
泡=水蒸気、水、水の中の空気
このように見事に予想が分かれ、実験でその「正体」を突き止めることにしました。
◇水を沸騰させて、泡の正体を突き止める実験
実験の結果、温められた水は、水蒸気になったり、湯気になったり、また水蒸気になったりと、温度によって次々とすがたを変えることがわかりました。
このことを図に表しながら、みんなで確認していたときのこと。
Aくんが、「やっぱり、理科っておもしろいなあ!」とうれしそうに言ったのです。
私も、とてもうれしくなりました。
そして、子どもたちがそんなふうに思える瞬間をたくさん持てるようにしたいと、改めて思いました。
次の課題は、『水を冷やすと、水の温度や様子はどうなるか』。
水を凍らせる実験は進め方が難しいのですが、みんながんばって取り組みました。そして、温めたときとは違い、水全体が完全に凍った後も冷やし続ければ、さらに温度が下がっていくことがわかったのでした。
◇水を冷やして凍らせる実験
実験には、班のメンバーの協力が欠かせません。時には仲間同士ぶつかるのも、実際に友達との関わりを通して体験できるからこそ。コロナ禍の頃には、叶わなかったことです。友達と様々な意見を出し合い、関わりあって学習できることの幸せを改めて感じました。
私たちの身近に存在し私たちの命をつなぐ大切な「水」について、社会科でも別の側面から学んでいる4年生。
これからも、「おもしろい!」「もっと知りたい!」という気持ちを多方面に枝分かれさせながら、生きる力につなげていってほしいと思います。
4年理科担当
学習内容を分かりやすくまとめた生徒のノート
投稿日:2025.02.11
5年生にとって、4月に始まった定期テストも今回が年度内最後となりました。
1学期はテスト勉強といっても何をしていいのかわからず、困惑している様子が多く見受けられましたが、今では範囲のテキスト問題を解いたり、友達と問題を出し合ったりしながら積極的に学習に取り組んでいます。朝読書の時間「先生、テストのための勉強をしてもいいですか」「このプリントをもう1枚ください」と声をかけてきて、努力している生徒が多くいます。
よく「受験は団体戦だ」と言われることがあります。日々の授業も同じことが言えるのではないでしょうか。
日頃から学習をする雰囲気を作って、全員が集中して授業に取り組むことができれば、目標を達成することができます。
そうした雰囲気が少しずつできていることに感心しています。
この努力を今後の学校生活でも続けて欲しいと思います。
5学年担任
投稿日:2025.02.07
「先生、授業がすごく楽しかったです!」
「この黒板、消すのがもったいない!」
授業後、このように声をかけてもらうことがありました。
その楽しさも、めいっぱい埋まった黒板も、
みんなが夢中で授業を受け、一生懸命考えた時間と意見の結晶です。
子ども達の心に残る充実した時間になったことを感じて、嬉しくなりました。
さて、6年国語の教科書にはあと、「大切にしたい言葉」という単元が残っています。
中学生になろうとしているみんなが、これから先、
自分の近くに置いておきたい言葉はどんな言葉か、書いて紹介するという単元です。
授業準備をしながらこの一年間を振り返っていると、
ふっと校長先生の言葉が心に浮かびました。
私も引率した6月の研修旅行。
震災遺構の大川小学校を訪れたその日、校長先生は、
「生きていれば必ず、生きることが辛いと感じる時、どん底を味わう時が来る。
その辛さに耐えきれず自ら命を絶つ人もいる。
もしそんな気持ちになった時には、私の言葉を思い出してほしい」と言って、
子ども達にこんな言葉を伝えました。
あなたがただそこにいるというだけで、
ただそれだけで笑顔になる人が、この世に一人でもいるのなら、
あなたには生きる価値がある。
災害によって奪われる命がある一方、2024年の自殺者数は20,268人。
そのうち小中高生は527人と過去最高の人数だったという痛ましい報せもありました。
たった一言で救われる命があるかもしれません。
あなたの近くには、どんな言葉が置いてあるでしょうか。
6学年国語担当
投稿日:2025.02.07
6年生にとって、「命」について考える機会が多い一年であったように思います。
研修旅行では、東北の被災地を訪れ、地震や津波によって奪われた多くの尊い命に思いを馳せました。
それを受けて、その後のSTEAM学習では、災害支援や避難所の設営について学んできました。
先日行われたプレゼンテーションの予選は、防災をテーマに、それぞれがこの一年間学んできたこと、そこから感じた課題や提案を発表するというものでした。
そしてこのほど、国語の授業では、最後の物語文である『海の命』の学習を終えたところです。
物語文の読解にあたっては、子どもたちの疑問から学びを深めることができるよう心がけてきました。
子どもたちは、私が想定していたよりも、ずっと深く物語を理解して核心に近づいていくので、いつも驚かされます。
子どもも大人も、生徒も教師も関係なく、私は、いち読者として、みんなの意見を聞くことが楽しみでなりません。
・なぜ、太一(主人公)の父親が命を落とすことになったのか
・太一の追い求めていた「夢」とはなにか
・父の死に関わった巨大なクエ(瀬の主)を、太一はなぜ殺さなかったのか
・一連の出来事を、太一が生涯だれにも話さなかったのはなぜか
子どもたちは、互いに意見を出し合う中で、自分なりの答えを見つけたり、疑問を解決したりしながら、物語を読み深めていきました。
下に、学習のまとめとして生徒が書いた感想を紹介します。
この作品に登場する父・与吉じいさ・太一は「海の恵みに感謝し、海と共に生きる漁師」として生きたのだと思った。「海の恵み」という父の言葉や「千匹に一匹でいい」という与吉じいさの言葉に影響を受けて育った太一は、海と共に生きる村一番の漁師となり、巨大なクエを殺さずに生かした。
クエを殺さなかった理由は、太一が「自分の欲望のために魚を殺す」ことができなかったから。瀬の主を死んだ父のように思うことで、海の命を守ったのかなと思った。太一がクエとの出来事を誰にも話さなかったのは、自分だけの大切な気持ちだからだと思う。太一自身はそう思っていないだろうけど、彼は父を超える立派な漁師になったと思った。
≫≫ 生きる価値(2) へ続きます
投稿日:2025.01.25
通学範囲の広い才教学園の生徒は、徒歩、電車、スクールバス、保護者の方の送迎で登校してきます。
朝8時を過ぎると、平田駅からのスクールバスが到着します。ここには、電車を利用してきた生徒が乗車しています。その後、塩尻や諏訪、豊科など、各方面を巡ってきたバスからも次々と生徒が降りてきて、保護者の送迎で到着した生徒たちも合流し、あいさつの声が響き渡ります。
元気なⅠ期生と、中学校課程の生徒、特に受験が迫っている9年生などは、「遅くまで勉強していたのかな・・・?」ともとれる眠そうなようすも。
7歳から15歳という、人生の中でも心身が急激に成長する時期の子どもたちが一緒にいて、年上の子たちは面倒見がよく、後輩に優しく接しています。
姉妹で仲良く登校するMさんたち。6年生のお姉さんはしっかり者で、妹ふたりは入学したときから余裕がありそうです。
9年のSさん。妹と登校するのもあと2か月となりました。
入学したときから同じスクールバスで登校している生徒たちは、本当になかよしです。学年の壁もなく、毎朝にこにこ談笑しながら校舎に入っていきます。
今朝の気温は1℃。この時期にしては、思いのほか暖かい朝ではありますが・・・おや、シャツだけの元気な「風の子」がいます! 教室にカバンを置いて、校庭でボール遊びを始めた生徒もいます。
昇降口から教室に向かう階段の前では、倫理委員会が挨拶運動中。
「おはようございます!」がこだまします。
さあ、今日も、いい一日になりますように。
登下校指導担当
投稿日:2025.01.17
この3学期は、生活面・学習面でしっかりと結果を残し、進級への助走を取る時期です。
才教学園の4年生は、Ⅰ期(1~4年生)の最年長。
その中でも、学級長はⅠ期リーダーとして、ファーストステップ会やたて割り活動の中心となる立場です。
先日、今年度最後の学級長を決める選挙を行ったのですが、1・2学期よりも多く、なんと6名の立候補がありました。
「1年生から3年生を引っ張っていけるよう精一杯がんばります」
「下級生のお手本となる姿を見せます」
「楽しく、けじめのあるクラスのリーダーになります」
それぞれが語る言葉から、ここまでの学校生活、行事を通して成長してきたことがうかがえました。
何度かの投票を繰り返し、学級長・副学級長が決まりました。
とはいえ、4年生一人ひとりがリーダーであることに変わりはなく、みんなで協力して学級長・副学級長を支えて活躍してくれると信じています。
そんな4年生にとって大切な「基礎力判定試験」が、2月半ばに行われます。
まぎれもなく、Ⅰ期4年間の総まとめとなる大事な試験。
当日に向け、計画を立てて総復習をしている最中です。
「何度も繰り返せるように計画を立てました」
こうした声も聞かれ、みんな真剣なまなざしで、1週目の計画に沿って学習を進めています。
積み重ねを大切にして、しっかりと学び抜いてくれるでしょう。
未熟な面も併せ持ってはいますが、4年生としての覚悟をもって3学期の活動に臨むことを、みんなで確認し合ったばかり。
「自分だけがよければいい」のではなく、「だれのため?」「何のため?」という意識で、一丸となってリーダーシップを発揮してくれることを期待しています。
みんなが「本物のリーダー」になっていく日々を、私も一緒に歩んでいきます!
4年2組担任
新たに選出された正副学級長たち 「よろしくお願いします!」
毎日の学習計画を立て、いざ進級判定試験へ
投稿日:2024.12.24
長い2学期が終わり冬休みに入ったいま、Ⅰ期のフロアは静寂に包まれています。
2学期の終業式で校長先生が、「世のため、人のために働くこと」について話しました。誰かの役に立ったり、誰かを助けたりする人になってほしい、と。
私が受け持っている3年生にとって、内容はやや難しかったかもしれません。
教室に戻り、改めて内容を伝えました。
「ほかのひとに迷惑をかけないこと。ほかのひとを傷つけないこと。つまり"誰かのマイナス"にならないことを意識して生活しよう」
もう少し具体的に言うと、学級で取り組んでいることであれば、教室移動のときの態度や所作です。
年度当初、廊下や階段を広がって移動しがちだった3年生。特に階段では大きい学年の生徒とすれ違うことが危なく思えました。「上級生が下級生を待つのは当たり前」と、3年生からそんな雰囲気が漂っていたように感じられることがありました。また、そういったようすは、徒歩で出かけた近隣の校外学習でも・・・。
私は、「学校内では上級生の、それに、周辺に住んでいる人たちにとって迷惑な行動が見られるよ。自分さえ、自分たちさえよければ、それでいいのかな?」と問いかけ、学活や道徳の授業等でクラスとして考えました。
1学期からの取り組みで徐々に意識が高まり、「右側に寄ろう」「左の手すりはつかまないように」「よく見たら、階段の真ん中に点々があるから、それを目印にしたらいいんじゃない?」などと自分たちで声をかけ合えるようになりました。
学齢的に、まわりに迷惑をかけてしまったり、無意識に傷つけてしまったりすることもまだまだあります。でも、そこが成長のチャンスでもあります。そうしたところを見逃さず、きちんと自分の言動を振り返ることができるよう、私も指導していきます。
「世のため 人のために尽くす人」になるための土台を才教学園でしっかりと築き、それぞれの分野で羽ばたいてほしいです。
3年2組担任
2学期末のレク。楽しかったピラミッドじゃんけん(12月)
けん玉、励まし合ってがんばりました(12月)
学年集会(11月)
投稿日:2024.11.29
11月15日(金)、19日(火)、26日(火)の3日間を使い、3年生から9年生まで性教育の授業を行いました。
講師は助産師の石井美恵子先生。各学年に沿ったテーマで、パワーポイントや教具を用いて分かりやすく話してくださいました。
3年生 命の始まりから誕生
紙に空けた穴で「卵子の大きさ」を実際に見てみました。自分がその大きさから始まったことに驚き、お母さんのお腹の中で育つ過程に興味津々、講師からの質問には積極的に手が挙がりました。
4年生 こどもから大人に変わる体
二次性徴とはなにか。大人の体に成長してくると男女ともに二次性徴が現れますが、それには「個人差」というものがあり、早い人もいればのんびりな人もいて、自分のペースで大人の体になっていく、ということを学びました。
5年生 命の誕生
産まれたばかりの平均的な赤ちゃんと身長・体重が同じ人形を使い、赤ちゃんを抱っこしてみる体験をしました。
恐る恐る抱っこした生徒からは「重い!」「首がグラグラする!」「かわいい!」など色々な声が聞かれました。自分たちもこうやって抱っこしてもらい、「かわいいね、いい子だね」と声をかけてもらい、愛情を注がれながら育ったことが分かったと思います。
6年生 思春期の心と体の変化や悩み
「思春期」を迎え一人で悩んだり、心配事を抱えむ年頃。授業中にフォームのアンケートに回答し、それを集計してみると自分が感じていた「思春期の心や体の悩み」は、皆もまた同じように思っていたことを知りました。
7年生 色々な性の表現の仕方
「性別」は男と女しか存在しないが、男性の体を持っているが心は女性であったり、女性だけれど好きになる対象は男女両方であったり、自分の性は男とも女性とも言えなかったりと、性の表現の仕方はさまざま。それを否定すること、からかうことなどはしてはいけないことを学びました。
8年生 デートDVとは
「DV」と言う言葉は知っているが、それが「相手からの暴力や暴言」であることを知らない生徒もいました。
また、「デートDV」という言葉を知っている生徒は一人もおらず、付き合っている相手からの暴力や暴言のみならず、相手の自由やお金を奪うことを含めて「デートDV」と言い、やってはいけないこと、もしもやられたら「嫌だ、やめて」と言えることが大切で、公的な相談窓口もあることを学びました。
9年生 付き合うとはどういうことか
「付き合う」ことのその先に、いつか経験する可能性がある「性行為」と、それに伴って起こりうることや「性的同意」の必要性、また困った時の対処法を学びました。
今の自分にはまだ関係ないことかもしれませんが、とても大切なことを学ぶ時間となりました。
この性教育を通して学んだことが少しでも生徒の頭の片隅に残り、いつかどこかで役に立つことがあればいい、そんな思いで企画した性教育の授業でした。
養護教諭