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才教ダイアリー2024

宝とり鬼

投稿日:2024.09.27

 2学期になってから、1年生の体育は「宝とり鬼」の授業を行いました。宝とり鬼は、攻めと守りのチームに分かれ、制限時間内にとった宝が多いチームが勝つというものです。攻め側は、守り側にタッチをされずに宝をとり、守り側は宝をとられないように攻め側をタッチします。このように、シンプルなルールのもとで行われる宝とり鬼ですが、チームの作戦次第では、より多くの宝をとることも、とられる宝を最小限に抑えることもできます。個人の能力が発揮される場面もありますが、何よりもチームワークが重要となります。


 1年生は、まずはルールを覚えることから始め、作戦ボード(※コートが描かれていて、名前の書かれたマグネットをつけられるボード)を使って攻めや守りの作戦を考えたり、役割や配置を決めたりしていきました。それから、実践としてゲームをし、自分達が立てた作戦はどうだったのかを振り返る・・・授業はこのような流れでした。
 作戦を立てる時にはチーム内で多くの意見が飛び交いました。「○○作戦にしよう!」「△△作戦は?」と何とも微笑ましい作戦名を挙げてすんなり決まるチームもいれば、意見が食い違ったり、なかなかまとまらなかったりしたチームもありました。そういった場合には、少し時間をかけたり、ときには先生の力を借りたりしながら、チームのみんなが前向きに問題を解決できるよう、しっかり話し合いました。
 ゲームをした後の振り返りでは、「作戦通りにやったから勝てた!」「宝をたくさんとることができた!」「次はこの作戦でいこう!」「作戦通りにいかなかったけど楽しかった!」といった声が上がりました。私はこの言葉が聞けるだけで嬉しいです。


 体育の授業というと、体力や運動能力の向上というイメージがあるかと思いますが、活動の中でコミュニケーション能力やチームワーク力が大きく育つ授業でもあります。
 1年生にとっては今回で2度目のチームスポーツへの挑戦でした。1度目は全校生徒が赤白に分かれて挑んだ体育祭です。あの経験があるからこそ、この宝とり鬼でも「仲間と協力し、勝負にこだわる姿」をたくさん見せてくれました。
 まだまだ小さな体ではあるけれど、勝つためにどうすればよいかと子ども達なりに考え、懸命に取り組んでいました。これからもチームワークを大切に、1年生がどのような成長を遂げていくのかを楽しみにしています。


1学年 体育担当

さいきょう商店街を開きました

投稿日:2024.09.20

 2年生が生活科の学習の一環として行う「さいきょう商店街」では、廃品を利用して作った商品を自分たちで売ります。お客さんは1年生で、目指すは「売上第1位!」 そのためにどんな工夫をするのか、お店ごとに考えました。

「お客さんの好きなものを売る」
「でも、1年生の好きな物って、何だろう?」
「値段を安くしてたくさん買ってもらうのは?」
「でも、安いと売り上げは上がらないよね」
「じゃあ、高くする?」
「あんまり高いと、お客さんは買わないと思う」
「高くても"いい商品"なら、買ってくれるんじゃないかな?」・・・

 そこで、1年生に好きな物や好きな色、形、それから、値段などについてアンケートをとりました。それをもとに、「自分達のお店で何を売るか」「商品の色や模様はどうするか」「値段はどうするか」など、1年生の立場になって考えました。
 ほかにも、「お店の中を整頓して商品を分かりやすくする」「1年生に笑顔で優しく声をかける」「商品のいい所を言う」など、お店作りに活かす考えを仲間と出し合いました。

 商品が出来上がると、ラインナップを1年生に伝えるために、チラシを作りました。それから、1年生の教室に行って、おすすめの品を実際に見せる宣伝活動も行いました。商品に値段をつけ、お店の看板も作って準備は万端です。

 そして、迎えた当日。いよいよ、さいきょう商店街、開店。
 1年生が会場内に入ってくると、「いらっしゃいませ」とすぐに大きな声が響きました。
「いらっしゃいませ」
「いい商品がたくさんありますよ」
「こんな、おもしろいことができますよ」
 大きな声でお客さんに呼びかけ、たくさんの商品を売ろうと、一人ひとりが一生懸命に活動しました。
 机の上に所せましと並べられた商品は徐々に減っていき、遂に完売。
「やったー!全部売り切れた!」
 この時の子ども達の表情は、満足感に満ちていました。

 後日、売り上げの順位発表が行われました。1位のお店は、たったひとつです。1位になれなかった子たちは残念そうな表情を浮かべ、中には涙を流す子もいました。それを見て私は、子ども達が目標を意識しながら真剣に活動に取り組んできたことを改めて感じました。

 まとめの時間に、「さいきょう商店街を開いて良かったこと」について話し合いました。
「1年生が喜んでくれた。1年生の笑顔を見て、自分もうれしくなった」という意見が多く出て、売り上げを上げることだけにとどまらず、自分達の活動に価値を見出すことができた2年生です。
 また、世の中でお店を開いている人についても考えを発表しました。
「お金をかせぐことばかりを考えるのではなく、お客さんのために、お客さんに喜んでほしいと思っている」
「お客さんが喜んでくれて、自分もうれしい気持ちになるんだと思う」
他の職業にも話は広がり・・・
「お医者さんは、患者さんのために病気を治して、元気になってもらいたいと思って仕事をしている」
「警察官は、みんなに安全に暮らしてほしい、みんなを事件や事故から守りたいと思っているんだよね」
「パイロットは、お客さんが楽しく過ごせるようにしたい、お客さんの命を大切に、安全に乗せていきたいと思っている」

「世の中のお仕事をする人は、『人のため』『みんなのため』にやっているんだ」

 「さいきょう商店街」を開いた2年生は、1年生が喜んでくれたことで自分達も満足感を味わい、世の中の仕事のこと、仕事をしている人にも思いを馳せることができました。


2年生活科担当

発想力に感服

投稿日:2024.09.06

 算数・数学が大好きな生徒が集まって活動している数才クラス。今年初めて参加している生徒もいますが、今年で在籍5年目という大ベテランもいます。
 経験年数を問わず生徒たちがとても楽しみにしている活動に、「各々が作った問題の解き合いっこ」があります。「1人1問の作問」を夏休みの課題とし、2学期に入ったところで、作った問題を持ち寄り、みんなで解くというものです。
 "作問"と言っても、ただ問題を作ればいいというわけではありません。次のような条件を満たす必要があります。

1.必ず解ける問題であること
2.解説も作成すること
3.みんなが「解きたい!」と思うような魅力的な問題にすること

 集まった問題は、どれも個性豊かなものでした。
 夏休み中、嬉々として一生懸命考えている姿が容易に想像できるような、力作揃いです。
 ユーモアセンス抜群のもの、ルールがやたらと複雑なもの、設定が奇抜なもの、解くのにセンスが必要なものなど、生徒たちの作問の発想力に感心するばかりです。それに加え、解説もとても丁寧に、そしてわかりやすく書かれています。


R6 才教ダイアリ 写真② - コピー.jpg


数才クラス 生徒の作問(じゃんけんの表).jpg


 2つめの画像は、一番人気のあった問題です。日頃の宿題などで扱う問題集とは異なる問題の数々を、数才クラスの生徒たちは目を輝かせて解き始め、「これ面白い!」 「こんなこと、よく思いつくよね!」 「解けたー!すっきりした!」など、感想があふれ出て止まりません。夢中で解いて、あっという間に時間が過ぎていきました。

 予想を遥かに超える生徒たちの発想力。それらに触れることのできるこうした体験は、生徒にとっても、顧問の私にとっても、大変尊く幸せなものだと感じています。


数才クラス担当

2学期授業、本格スタート!

投稿日:2024.08.30

 31日間の夏期休業が終わり、2学期が始まりました。生徒に休み中の思い出を聞いてみると、「スイカを食べた」「お祭りに行った」「花火をした」などと話してくれました。提出された一人ひとりの宿題の中身を確認しながら、勉強にも遊びにも満喫できた休みを過ごせていたらいいなと感じました。

 始業式の翌日は模試(1~8年生)と総合テスト(9年生)がおこなわれました。試験監督を担当した8年生と9年生の教室は、それぞれとても良い雰囲気でした。
 8年生は試験前の挨拶時間が近づくと、誰が声をかけるわけでもなく、間際まで確認するのに使っていた教材をロッカーに片付け、黙って席につきました。1学期に比べてグッと落ち着いて成長した様子でした。
 9年生は各々が勝負の夏として夏休みを過ごしてきたのだろうと感じさせるようなキリッとした顔つきで、同じ空間にいる私にまで緊張感が伝わってきました。試験中も時間一杯粘り強く問題を解いている様子が印象的でした。

 休み明け3日目から、本格的に授業が始まりました。初回授業では自分の夏休みの出来事について英文を書いたり、友達同士で質問し合ったりする活動をおこないました。また相手に丁寧に依頼する表現としてCould you〜?を学び、ペアで依頼したりそれに応じたりするロールプレイングをおこないました。
 授業の中で「この表現は覚えておくと使える場面が結構あるから、ぜひ実際に使ってみましょう」と話すと、そのすぐ後に「先生、このフレーズはホントに便利。使えそうな場面が結構あるかも!」と声をかけにきてくれた生徒がいました。私が「覚えておくといいよ」と言った後、どんな場面で使えそうかな...と、早速そのことを考えてくれたんだなと嬉しく思いました。
 言語は、表現を知っているだけではもったいないです。ネイティブの先生との会話やオンライン英会話の授業など、試せる機会はたくさんあります。生徒のみなさん、ぜひ実際に使ってくださいね。

 まだまだ長かった休みモードから学校モードに切り替えていくのが難しい時期ですが、2学期は4ヶ月に渡る長丁場。たくさんのことを吸収して、一緒に学んでいきましょう。

「地域を知ること」から身につくものは

投稿日:2024.07.29

 1学期が終わりました。3年生は、社会・理科・書写・総合的な学習の時間・速読と新教科の学習が始まる学年でもあります。初めての教科をいかに意欲的に一生懸命学べるものにしていくか、教員として日々教材研究をしています。


 「総合的な学習の時間」の授業で、「私の住む所はこんな所」という学習を行いました。社会科で学校周辺や松本市の学習を進めていますが、総合学習での目的は2つあります。
 1つ目は、「自分の住んでいる地域に関心をもつこと」。3年生の住まいは、北は安曇野市、南は茅野市までと広範囲にわたります。自分の地元を知ることは多くの関心を引き出し、「友達はどんなところに住んでいるのかな。行ってみたいな」と興味も湧くでしょう。こうしたことは、今後の学習(4年生での「長野県フェスティバル」が集大成)に深く関わっていくはずです。ここ数年、3・4年生の担任をしてきた私は、このつながりを大事にしたいと考えています。
 2つ目は、「人前で発表する力を育てること」。2年前の才教ダイアリーでも触れましたが、本校でiPadが導入されて早3年、現在受け持つ3年生は入学時から当たり前のように機器に触れている世代です。5年生から参加するプレゼンテーションコンテストを見据え、デジタル化された発表力も積極的に身につけてほしいと思います。


 学習内容をまとめ、それを体現する場として、発表会を行いました。自分の住んでいる場所(市町村単位)の写真を撮り、それをスライドにして2~3分程度のスピーチを行う形式です。テーマは、「家の周りの様子」、「自分の好きな(または思い出の)場所やもの」、「自慢できるところ」。時間数にして5時間でしたが、準備から発表まで、とてもスムーズに進みました。私が想定していたよりもずっと、3年生はiPadの操作に慣れていたからです。発表内容を「スピーカーノート」に箇条書きできる生徒も多く、これからは文字入力も発展的に使えそうです。
 発表会では、一人ひとりの写真についてのエピソードに思わずクスっとしたり、自慢できる場所だという思いが伝わってきたり、それぞれの良さや魅力が発揮されていました。こうして人前で発信することで経験値が上がり、21世紀型スキルの1つであるクリエイティビティが育っていくと感じています。


3学年主任・3年1組担任

生き抜く力 ~技術科がスタート~

投稿日:2024.07.12

 中学校に入学して初めて出会う教科が「技術科」です。
 小学校の図画工作科の工作分野の流れを汲む教科で、授業は主に技術室で行われます。
 本校に入学して数年、
「中学校課程に上がって初めてこの教室の存在を知った」という生徒もたくさんいます。


 今年は、「ペン立て」という教材からスタートしました。
 「両刃のこぎり」を使用して木材を切断します。
 この時間は、教室がのこぎりの動く音だけになります。
 生徒の目をみると、材料と「のこぎり」に集中しています。
 技能の差はありますが、教材に向かう気持ちは全員ハイレベルです。
 本校の生徒がもっている良さのひとつです。
「この良さを技術科でさらに伸ばしたい」
 これが、技術の授業に携わる私の思いです。



 技術科の授業は3年間で終了します。
 のこぎりもかなづちも、今後の生活で使用しない可能性はあります。
 でも、「何かあったとき」のことを考え、いろいろなアイデアと道具をつかって、懸命に考え、ピンチを切り抜けられる大人になってほしいと思うのです。
 本校で行っているSTEAM教育も、最終の目的は「生きる力」、「生き抜く力」の育成です。
 ですから、才教ならではの技術教育になれば、と計画を立てて実践しています。


 さあ、今日も、技術室に集まっている生徒は目を輝かせながら作品に向かっていますよ。
 試行錯誤の末にできあがった作品は、持ち帰ります。
 ぜひご覧いただき、感想もお願いいたします。


技術科担当

初めての遠足

投稿日:2024.07.05

 1年生にとっては、すべての行事が初めての経験になります。5月の終わりに行われた体育祭も初めてでした。体育祭が終わっても、楽しかった応援の熱気が冷めやらぬようで、応援歌や「フレー、フレー」や「いけーいけいけいけいけ白組」など、突然応援の声が教室でも聞こえてきます。そんな中、初めての遠足がありました。アルプス公園に行って、北側の山道を歩いた後、動物を見て、遊具で遊んで帰りました。朝から楽しみで少しテンションが高い様子でした。大騒ぎにならないか、約束を守れるか少し心配でしたが、事前に決めていた歩く時、動物を見る時、食べる時、遊ぶ時などの約束を確認して出発しました。
 北側の山の方からスタートして、1年生と2年生で2列になり、2年生がお手本となり歩きました。2年生と楽しく話をして歩きました。最大の難所と思われる養老坂という急な坂の山道は、1列になりました。「がんばれー」という声もところどころから聞こえ、お互いに応援し合いながら登ることができました。小鳥と小動物の森で動物を見ました。サル山では、飼育員さんから餌をもらう様子を見ることができ、かわいい子ザルを見つけて「かわいい。」と言って喜んでいました。オウムが「ハロー。」と答えてくれたこともうれしかったようです。お弁当を食べる時は、事前に決めた「たべおわってもごちそうさままではすわっている。」という約束を守り、みんながご飯を食べ終わるのを待っていたのが立派でした。お弁当を食べた後、遊具で遊びました。みんなで遊具で遊び、クラスの友達だけでなく、2年生や他のクラスの友達と一緒になって、楽しく遊んでいました。事前に約束したことを守り、友達と元気いっぱいに遊び、有意義な楽しい時間を過ごすことができました。

 遠足の作文より (※)
「ぼくは、たのしかったです。どうしてかというと、いろんなどうぶつを見ることができたからです。さるたちはたのしそうにあそんでいました。みんな、仲良しでした。くじゃくは、はねをきれいに広げていました。また見たいです。来年の遠足が楽しみです。」

「ぼくは、たのしかったです。どうしてかというと、おにいさん、おねえさん、くらすのおともだちといっしょにあるいてこうえんにいけたからです。おひるごはんもみんなとそとでたべたからおいしかったです。」

「ぼくは、たのしかったです。どうしてかというと、いろいろなものをアルプスこうえんで、みつけることができたからです。もりのなかにきらきらしたむしをみつけました。たぬきやオウムをみつけました。うれしかったです。おおきなはちのすをみつけました。」



 みんながたくさんの思い出ができたようです。一つの行事をやる度に、できることが増え、成長を感じます。これからも初めての行事やたくさんの経験をみんなで行い、たくさんの思い出を作りましょう。


1年3組担任


※現在1年生は定型文を学んでおり、今回の作文は、そこでの学びを活かした文章になっています。

完成が楽しみ! 初めての焼き物

投稿日:2024.06.28

 令和5年度卒業記念品の陶芸窯。かなり大きく立派な灯油窯で、1度にたくさんの作品を焼成することができます。
 そこで美術科では、「陶芸ウィーク」という企画を立て、この1学期に全校生徒が陶芸を体験できる授業を行うことにしました。植木鉢などによく使われている、赤みがかったテラコッタ粘土を使い、まずはⅠ期(1~4年生)からスタートです。


 1年生のテーマは『ちいさな わたし』で、ミニサイズの自分と好きなものを組み合わせました。「あの時は小さかった自分も、こんなに大きくなったんだ」と、作品を見て過去を振り返る日が訪れそうです。
 2年生は『お好み焼き』。当然、料理のことではありません。動物やお菓子、乗り物や人形など、自分の「お好み」のものをつくろうということで、2年生のお気に入りがたくさん並びました。


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 3年生と4年生は、『オリジナル・プレート』と題して皿をつくりました。完成品は、長い間そのままの状態で大事に飾っておくことができる、と話すと、かなり気合を入れて製作に励んでいました。


 成形後は、しっかり乾燥させなくてはいけません。この待ち時間が、子どもたちにとって非常に長いようで・・・
「もう乾いたかな? もう焼けるかな?」と何度も聞かれました。
 約1か月の乾燥期間を経て、いよいよ焼成の工程へ。窯の温度を約800度まで上げ、その後、徐々に温度を落としていきます。最初の火入れから焼き上げまでにかかる時間は約8時間。そこから一日置き、完全に冷えてから窯の扉を開けました。


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 最初に取り組んだ作品としてはいいできあがり。なお、素焼きが終わった3・4年生の作品は、釉薬をかけて本焼きの予定です。
 少し残念だった点は、粘土同士を「なじませる」ことが難しく、焼いたら小さな部品がポロポロと落ちてしまったところでしょうか(陶芸用接着剤で復元済み)。 これから2回、3回と回数を重ねることで、子どもたちも陶芸に慣れてくるのではないかと感じています。


 本格的な陶芸の活動を授業で行えるようになったのも、卒業生のみなさんのおかげです。後輩のためにすばらしい設備をありがとうございました。
 図工美術科の指導者として今後の授業内容を考えることも、楽しみのひとつになりました。


1~4年図工科担当

こちらが焼成窯。火を入れていないときは、黄色いテープが張られています。

教育実習

投稿日:2024.06.22

 先週までの3週間。平成29年度に才教学園を卒業し、現在は信州大学理学部4年生の学生が教育実習を行っていました。
 9年2組をホームルームとし、教科は私が指導教員となって理科を主とした実習でした。


 はじめは中学校課程の様々な教科の授業を参観しながら、生徒たちが学習する様子を見てまわりました。
 2週目からは実習授業を行い、理科の実験やそのまとめなどを生徒と共に行いながら、経験を深めていった実習生。
 日誌には、授業を作る苦労を経験しつつ、自らが学び卒業した学校で実習することの安心感と、「生徒」ではなく「授業者」の立場から、この学校に対する見方をも深めている様子が綴られていました。


 そんな実習期間中、授業後に何人かの生徒から、
「楽しかった。(大学を)卒業したら、先生として戻ってきて教えてください!」
 嬉しい声をかけられ、大いに教職にやりがいを感じたようです。


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 卒業生が教育実習で母校・才教学園に帰ってきてくれること。
 自分が教わった先生たちに見守られながら、先生の卵として実習に取り組んでいること。
 職員室で先生たちと談笑したりしているのを見ること。
 とても感慨深いです。


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 かつて生徒だった子が、実習生とはいえ「先生」として教壇に立ち、日々研鑽を重ね、自らの夢に向かう姿に、私たち教職員もいい刺激を受け、身が引き締まる思いです。


理科担当

研究授業のようす(6月13日)

昼休みと放課後の学び

投稿日:2024.06.14

 体育祭が終わり、普段の生活が戻ってきた昼休みと放課後のグラウンドには、1~9年生がそれぞれのやりたいことに夢中で取り組む姿があります。


 そんな取り組みの中で、1番人気なものは球技です。
 小学生にはドッジボールが断トツです。グラウンドには複数のコートが用意され、高学年ともなれば先生が審判に入らずとも自分たちでジャッジをし、トラブルになることはありません。
 ルールを厳守する力や、集団の中で自然と誰かがリーダー的存在となり、集団を統括する力こそ、才教学園の強みです。


 また、固定遊具でも様々な遊びが繰り広げられています。
 例えばジャングルジム。入学当初は頂上まで上るのもやっとだった生徒が、するするっと登り切って友だちと眺めを楽しんだり、速さを競ったりしています。はたまた、家や乗り物などに見立てたごっこ遊び、ジャングルジムを使ってオリジナルのルールを作って鬼ごっこをするなど、遊びを発展させる場にもなっています。
 タイヤでも、個人や少人数でぴょんぴょん飛び移るような単純な遊びから、段々と人数が増え、集団で陣取りジャンケンやバランスゲームになっていきます。大人の想像力では思いつかない、様々な遊びへと拡張されていっています。
 そして、鉄棒や渡り棒では必死にチャレンジする姿が光っています。このあたりは下級生が上級生の技に憧れたり、上級生が下級生を教え補助してあげたりと、学年の上下を問わず関わりが多い場で、がんばる一人ひとりに大小さまざまなドラマがあるなと感じます。継続的ながんばりのその先で目標を達成する経験が味わえるものでもあるので、ぜひ諦めずにチャレンジし続けてほしいと願っています。


Fotoram.io.png 放課後のグラウンドには他にも、フラフープ、たこあげ、おにごっこ、相撲、水たまりジャンプ、四葉のクローバー探し、虫探しなど、子どもたちにとっては数えきれないほどの楽しみや発見、さまざまなトキメキが、意図しないながらもいたるところに散らばっています。まさに、誰もがより主体的に自己を表現できる学びの場ですね。
 これからも仲間たちと昼休みや放課後を楽しく実りある時間にして、心身ともに成長してほしいです。


保健体育担当