投稿日:2024.05.22
大型連休明けから、体育祭の練習が本格的に始まりました。5年生全体では、「大玉運び」と「大綱引き」の2競技に6年生と一緒に出場します。
赤組・白組それぞれ、6年リーダーが中心となって進める競技練習。みんなの前に立ち、チームの団結力がより高まるように奮闘している6年生の姿はとても立派で、頼りになる存在です。しかし、頑張っているのはリーダーだけではありません。6年生の誰もが、お手本になる姿を見せてくれています。練習に臨む姿勢や話を聞く態度、きびきびとした動き、全体を見て正しく行動できる判断力など、どれをとっても「さすが先輩」だと思わせられる姿があります。
それと同じように、5年生も頑張っています! 担任の贔屓目‥‥ではなく、本当によく頑張っています。なんとか6年生に遅れないようについていっている感じではありますが、ここにこそ、才教学園の強みがあるのだと思います。
6年生は先輩として立派な姿を示し、「5年生にとって『越えられない壁』であれ!」と一生懸命取り組みます。いつでも範を示し、「ついて来い!」と5年生を正しい方向に導く。
5年生は、そんな先輩の姿に憧れ、学ぶ。そして、「自分たちは、あの先輩たちを超えるんだ!」と全力で頑張る。そんな、良い意味で競い合う雰囲気が、才教学園にはあります。現6年生も、昨年の先輩から多くを学んできたのでしょう。そして、だから、その先輩たちを越えようとしているのだということを感じます。
体育祭に向けての練習は、先輩と共に、同じ目標を目指して取り組める貴重な時間です。その中で多くのことを学び、自分たちの成長につなげてほしいと願っています。来年、自分たちが立派に後輩を導くことができるように。それが、才教の伝統を受け継ぐということです。
5年2組担任
大玉運び・赤組のミーティングの様子
こちらは白組
5・6年一緒の「大玉運び」
投稿日:2024.05.10
4月22日(月)から26日(金)、4泊5日の日程で9年生は中国・四国地方・神戸へと修学旅行へ行ってきました。5日間には日ごとテーマがあり、「防災を考える」というテーマの5日目(4/26)は神戸を訪れました。神戸といえば平成7年1月17日(火)、淡路島北部を震源とするマグニチュード7.3の「阪神・淡路大震災」が起きた地です。
この地震は阪神・淡路地方に甚大な被害をもたらしました。建物の倒壊や火災による被害、交通機関の麻痺などが起き、約6,400人が亡くなりました。経済的な損失も膨大で、復興には多くの時間と労力が必要でした。(内閣府HPから引用)
今回訪れた神戸港・メリケンパークの一角には、震災の爪痕がそのままの形で残されている「神戸港震災メモリアルパーク」があります。阪神・淡路大震災によって被災したメリケン波止場の一部(岸壁60m)をそのままの状態で保存し、見学できるように整備してあります。この公園には、港の被災の状況、復旧の過程などを記録した模型や映像、写真パネルなども展示され、震災のすさまじさを間近に見て、肌で感じることができます。(神戸公式観光サイトから引用)
また、メリケンパークからほど近くにある「人と防災未来センター」も見学してきました。こちらの施設は、阪神・淡路大震災の経験と教訓を継承し、防災・減災の実現のために必要な情報を発信している施設です。(人と防災未来センターパンフレットから引用)
関連施設を巡り、私の中で一番印象に残ったのは、最後の2日間に香川から淡路島、神戸を回り、帰りの新幹線に乗る新神戸駅まで送り届けてくださったバスガイドさんのお話です。
私たち2組一行が乗った1号車のガイドさんは、ご自身も住む家を失った一人でした。地震発生時は、出産準備のために入院されており、ご家族も一命を取りとめ無事だったと聞いて安堵するも、ご家族からの電話で被害の大きさを知って驚くと同時に、産まれたばかりの赤ちゃんを抱えて帰る家がないと聞かされました。
倒壊したご自宅へ戻ると、冷蔵庫の中身は飛び出し散乱し、テレビも5m以上離れた所へ飛ばされ、何から手をつけてよいのかが分からなかったそうです。電気もすぐには復旧せず、暖も取れない、水道も使えず衛生状況もよくない。赤ちゃんがいるにも関わらず、おむつもない状態で、被災した実家は頼れない。同級生やご近所の知り合いも亡くなり、「昨日までの日常が一変していた」・・・
1号車の生徒は、このように被災された方の生の声を聞く貴重な時間をいただきました。実際に被害に遭われた方にしか分からない心情が伝わり、私の胸にも込み上げてくるものがありました。お辛い経験をされたにも関わらず、私たちに当時のことを話してくださったガイドさんに感謝しています。
ここ松本市も断層が走り、地下ではプレート同士が衝突しています。プレートの境界付近にあるということは、地震や断層の活動が頻繁に起こっている地域の一部ということです。つまり、いつ同規模の地震が起きてもおかしくありません。日頃から災害に対する意識をもって、準備しておくことが大切です。
この記事に「人と防災未来センター」にあった資料、防災グッズチェックシート(PDF)を掲載しておきます。使い勝手の良いものだと思いますので、ぜひ確認してみてください。いざという時のためにしっかり備えておきたいですね。
何より実際に現地を訪れ、自分の目で見て、肌で感じること。そして、現地の方の話に耳を傾けること。その大切さに改めて気づかされた旅行でした。
9年2組担任
投稿日:2024.05.07
41名の子どもたちが、4年生の生活をスタートしました。4年生は、友だちとの関係がとても大切になってくる時期です。だからこそ、お互いを認め合い、競い合い、支え合う、最高の仲間になって欲しいと、一年間の目標に掲げました。
私自身、今最も大切な友人は、小学校3年生の時からの友だちです。つまり、いま出会っている友だちが、一生の友人となることだって十分にあることなのです。このことを子どもたちにも話しました。ただ仲間になるだけでなく、最高の仲間になって欲しいとの願いを込めて。
1組の授業で、課題が終わらない友だちが「あと2分ください」と声を上げると、すでに終わらせている子たちは、仲間のために静かに待っていてくれます。算数で解らない仲間がいれば、みんなが一生懸命に教えてあげています。とても小さなことですが、ここから仲間の絆が育っていくのだと思います。仲間のために自分は何ができるのか、どう接してあげればよいのか、それらを一年間かけて、みんなで学んでいきたいと思います。
才教学園では、1~4学年までを『Ⅰ期』と呼んでいて、そのリーダーが4年生です。つまり、4年生になれば誰もがリーダーとしての役割を果たすことになります。しかし、4年生になりさえすれば、自然にリーダーになれるというわけではありません。そのために、「最高のリーダーになろう!」を目標に入れました。ただのリーダーではなく、『最高』を目指して欲しいと思ったからです。
そのために、まず、自分の行動を振り返りました。その行動はリーダーとしてふさわしいかどうか、その言葉づかいはリーダーとして下級生に聞かせられるのか、などです。一人ひとりが、リーダーとして‥‥と考えることで、自分の姿を判断して欲しいです。
また、リーダーとしての活動を、できるだけ早く経験させてあげたいと考え、4月にファーストステップ会とたてわり交流会を行いました。
ファーストステップ会で発表するⅠ期の目標は、4年生全員で話し合って決めました。「笑顔になって欲しい」「あきらめずにチャレンジして欲しい」という4年生の、思い入れのある目標が立ちました。
たてわり交流会は1~3年生と一緒の活動で、自己紹介やフルーツバスケットをしました。4年生は班ごとに計画を立て、分担を決めて準備しました。そのうちのひとつが、1年生に送る桜のペンダントです。下級生のために、喜んでもらうために、一生懸命に話し合っていました。心を込めた甲斐あって、本番当日にはそれぞれの教室からとても楽しそうな笑い声が響いてきました。下級生たちが、「楽しかったあ!」「プレゼントありがとう!」と口々に話してくれて、4年生の誰もが、やって良かったという思いでいっぱいになりました。
このような経験を重ねていくことで、子どもたちは少しずつリーダーとして成長していきます。この一年間で4年生全員がどこまで成長していくのか、とてもとても楽しみです!
学校の主役は、子どもたち。子どもたち自身が学校生活を創っていけるように、教師はその傍らでしっかりと子どもたちを見守り、支えていきたいと思います。
4年1組担任・4学年主任
1~4年生全体の前で立派に司会を務めました(ファーストステップ会)
班ごとの活動は4年生も緊張気味…(たてわり交流会)
投稿日:2024.04.20
今年度も、元気いっぱいの1年生が入学してきました。早いもので、入学から2週間が経とうとしています。これまでの間に、1年生の子どもたちは、いろいろな『はじめて』を経験しました。
朝の準備の仕方や授業の心構え、ロッカーの使い方や道具のしまい方、登下校のバスの乗り方、給食の準備やそうじの仕方などなど・・・。入学当初は、慣れない環境に少し不安そうな様子も見られましたが、朝は、「おはようございます!」の大きな声も響くようになり、学校での生活のリズムもだんだんと身について、様々なことが少しずつスムーズにできるようになってきました。
その助けの1つとなったのが、2年生の1年生への関わりです。
1年生の昇降口では、朝早く登校した2年生が1年生をお出迎え。教室まで、一緒に寄り添ってくれます。そして、1年生の登校後の荷物の整理の手伝いをしてくれます。1年生の下駄箱の、靴のかかとを自主的に揃えてくれた2年生もいました。優しい2年生の子どもたちで、1年生は、毎朝、温かい気持ちでスタートすることができています。
見方を変えると、2年生は1年生のお陰で、力を伸ばす機会を得ていると言えるかも知れません。1年生が、自分たちがしてもらっていることを、1年後の1年生にしている姿を思い浮かべると、2年生の優しさが憧れとなって、1年生の中で育っていくのだと思います。
そして、行事はもちろん、毎日積み重ねる行動や活動、1時間1時間の授業こそが、「優しさ」などの心の力を育てる最も大切な時間だと思っています。学校という集団生活の中では、友だちとの触れ合いは日常的なことです。「助け合う気持ち」「いたわる気持ち」「他人の痛みを感じる気持ち」など、相手(友だち)に「やさしさ」をもつことが大切です。そして、お互いの違いや良さを認め合い、支えあう気持ちが大切です。
私たちの生活の中で、「助け合う、支え合う」場面は、数多くあります。そのとき、ためらわず、勇気をもって実行できる子どもであってほしいと願います。子どもたち一人一人が、この根っこの感情を育てていけるように、それぞれの子どもの良さを伸ばしながら、情意面の力を、一人ひとりの子どもにしっかりと身に付けさせたいと思います。
「すごい!」「楽しい!」
「おいしい!」「やりたい!」
「できた!」「分かった!」
子どもたちが、『はじめて』に出会う時、経験した時。
それらはどれも、子どもたちには新鮮に映り、楽しそうな、嬉しそうな顔と共に、目をキラキラと輝かせます。1年生にとって、この1年間は『はじめて』との出会いがいっぱいです。
そして、はじめてのことにチャレンジする連続で、学びもいっぱいです。子どもたちには、いつも心を「わくわく」させながら、失敗を恐れず、たくさんのことに挑戦して、心も体も大きく成長してほしいと思います。
1年1組担任
元気に音読しています
給食の時間