1. ホーム
  2. 才教ダイアリー
  3. 2016年度
  4. 最高の涙

才教ダイアリー

最高の涙

投稿日:2016.07.15

 第12回体育祭、今年も最高の盛り上がりを見せました。毎年体育祭は小1から中3を赤、白2チームに分け、真剣勝負を繰り広げます。各チームを引っ張るのは、中3の応援団長、副応援団長、キャプテン、副キャプテンの4人です。私は今回白組の担当として、彼らの姿を見守ってきました。


 


毎年の見所である応援合戦。小1~中3まで200人が一糸乱れず行う応援は大迫力です。今年も非常に完成度の高いものでした。あれだけ複雑で完成度の高いものをどうやって作り上げているのかというと、実は教員はほとんど見守るだけで何もしていません。応援団長をはじめ、先ほど挙げた中3の4人が中心となり、200人を前にして指導します。


この4月に小学校に入学したばかりの小1の子達もいる中で、複雑な動きや、応援を教えていくことは大人でも容易なことではありません。4人は何度も何度も話し合いを重ね、応援を考え、替え歌の歌詞を考え、振り付けを考え、一つひとつ丁寧に教えていきます。


練習が進み大きな声を出し続ければ、応援団長ののども枯れます。そういうときは、副団長が代わって大きな声を出します。応援歌を教えるときには歌の上手なキャプテンが前に出て音を取ります。口下手な副キャプテンは自らが率先して声を出し、その背中で語ります。そうやって4人が協力して、互いを補いながら練習を重ねました。


本番は応援合戦も含め、どの競技も白熱の展開でした。4人が率いた白組も本当に頑張り、死力を尽くしましたが、念願の総合優勝を果たすことはできませんでした。閉会式が終わると、4人から、白組で共に闘った仲間たちに向けて講評を伝える時間があります。いつも口下手で背中で語る副キャプテン。彼は泣き崩れ、いつも以上にうまくしゃべれません。その姿にみんながもらい泣きをし、悔しさと大きな感動が入り交じる中、第12回体育祭が終了しました。


 


何はともあれ、最高の思い出と共に、子どもたちが大きく成長した体育祭でした。


 


 


中学校3年A組担任