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才教ダイアリー

朝の素敵な風景から   子どもたちの姿

投稿日:2017.06.13

 今年度が始まって2か月が経ちました。4月から、毎朝外に立って、子どもたちに「おはようございます。」と声を掛けています。すると今まで気がつかなかった、子どもたちの様子や姿を見ることができます。


 バスが到着すると、子どもたちが下りてきます。


少しでも早く学校に行きたくて、元気に走ってくる男の子。


次のバスで来る友だちを待っている女の子。


小さな妹の手を引き、一緒に歩いている8年生のお姉さん。


 そんな子どもたちと言葉を交わし、笑顔であいさつができる朝の時間は、私の楽しいひとときです。


 


 才教学園の子どもたちは、あいさつが良くできると言われます。でも、下を向いて通り過ぎてしまう子もいます。「あれ、おかしいな・・・。いつも元気なのに、何かあったかな。」と思うと、担任の先生に声を掛けておきます。マスクをしている子には、「風邪ひいたの?気をつけてね。」と話すと、「大丈夫です。ありがとうございます。」とこちらがお礼を言われ、うれしい気持ちになります。「しばらく休んでいたけれど、元気になったね。」「昨日の試合で大活躍したんだってね。よく頑張ったね。」「体育祭で、すごく成長したね。」など、担任のクラスを持たない私にとって、朝、子どもたちと言葉を交わせることは、本当にうれしいことです。


 ある1年生が、お母さんと離れるのが悲しくて、泣いてしまったことがありました。初めは、私が一緒に歩いて昇降口まで行っていたのですが、ある時、9年生の男子が手を繋いで連れて行ってくれました。泣きじゃくる男の子の手を取って、「大丈夫、大丈夫。」「さあ行こう、学校楽しいよ。」と声を掛けながら歩いてくれたのです。50センチ近くも背の違うお兄さんたちに手を引かれて歩く1年生。両方の手を繋いで、ゆっくりトコトコと歩いている3人の後姿。その光景は、微笑ましく、見ている私まで幸せな気持ちにさせてもらいました。


 グラウンドでは、子どもたちが朝から元気に遊んでいます。真ん中では、4年生対5年生のキックベースが行われています。どちらの学年も真剣です。「やったー!」「アウトだよ。」「ファール、ファール!」と、朝から本当に元気をもらいます。


 8:15分。子どもたちは自分たちで遊びをやめ、教室に入っていきます。みんなでボールを片づけて、笑いながら戻っていくのです。昇降口の方を見ると、遅刻しそうな子が一生懸命に走ってきます。「昨日は早かったのに・・・、ファイト!」と背中を見送ります。


 8:25分。今までの元気な声がウソのように、学校が静かになります。朝読書の始まりです。1年生から9年生まで、それぞれが自分で選んだ本を、集中して読んでいます。私も先ほどまでの楽しい気持ちと変わって、落ち着いた穏やかな気持ちにさせてもらっています。


 


朝の挨拶や遊びは、元気いっぱいに。そして教室に入ったら静かに集中。このメリハリと切り替えができるのも、才教生の素晴らしいところだと感心しています。


 これからも、この朝の光景は続いていくでしょう。


 そして、その中にいられる幸せを感じながら、私の一日も始まっていきます。ずっとずっと子どもたちと関わりながら、毎朝、見守っていきたいと思います。


                                        第Ⅰ期主任