1. ホーム
  2. 才教ダイアリー
  3. 2018年度
  4. ねずみがいなかったとしたら

才教ダイアリー

ねずみがいなかったとしたら

投稿日:2018.09.28

国語の時間に、「おおきなかぶ」の学習をしました。


初めて物語を読んだとき、子どもたちは


「かぶをおじいさんがひっぱって、おじいさんをおばあさんがひっぱって、おばあさんをまごがひっぱって・・・」と、一人ずつ増えていくことが面白いと言って、お話を楽しんでいました。


 


学習が終盤に差し掛かったころ、こんな質問をしてみました。


「どうして、かぶはぬけたんだろう?」


子どもたちはすぐに、自分の意見を発表し始めました。


「みんなで力を合わせたからだと思います。」


「みんなの心が一つになったからだと思います。」


さすがは、私のクラスの子どもたち。素敵な意見が出てきました。


 


そこですかさず、質問を重ねました。


「登場人物の中で、一番力が弱いのは誰だろう?」


すぐに手を挙げた子どもたちの答えは、


「ねずみです!」


 


……登場人物は3人と3匹。


おじいさん、おばあさん、まご、いぬ、ねこ、ねずみの順に登場します。


つまり、一番最後にやってきたねずみが、一番力が弱い。


「でも、ねずみがいなければかぶはぬけなかった。」


「小さな力でも、みんなの役に立つんだよ。」


「誰かが楽をしようとしたら、かぶは抜けなかったと思います。」


「全員が全部の力を出したんだよ。」


と、さらに学びが深まったようでした。


子どもたちと一緒に、ねずみに思いを馳せた1時間でした。


 


学習のまとめとして劇の発表をすることが決まると、子どもたちは3つのグループに分かれて、登場人物の動きや台詞を考えました。


どの役の人がどんなことを言うのか、どんな動きをするのか、グループごとにしっかり話し合い、懸命に練習をしていました。


本番は、なかなか抜けないおおきなかぶに苦戦する表情や、力を合わせて抜いた後にみんなで後ろに転ぶ場面を再現するなど、グループごとの工夫が見られる、とても楽しい発表になりました。


 


 


さて、さいきょう祭まで、ちょうど1か月。


大きな舞台を作るには、たとえ小さくても一人ひとりの力が欠かせません。


誰か一人でも手を抜けば、きっと成功しないでしょう。


みんなのこころを一つにして、精一杯練習に取り組みましょう。


 


1年1組担任