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才教ダイアリー

「お客さんが喜んでくれてうれしい!」

投稿日:2020.09.08

 才教学園2年生の生活科の一大イベントといえば、「さいきょう商店街」です。


どのような行事かというと、廃品・廃材を利用した商品のお店を構え、お客さん(1年生や保護者のみなさん)を相手に、商品のやり取りをするというものです。


昨年度はお客さんとして参加していた2年生。今年はお店を運営する立場になることをみんな楽しみにしていた様子です。


 まず、どのようなお店を開きたいかを個々に考えることから始めて、グループ決め、商品づくり、値段の設定、1番のお客さんである1年生への宣伝など、お店を開く細かい準備を2ヶ月かけて行いました。そして、さいきょう商店街代表である校長先生との面談を経て、晴れて出店許可を得ることができました。


 ここまでさらりと述べてきましたが、実際の準備はとても大変です。子どもたち一人ひとりの「さいきょう商店街」のイメージがあったため、グループで活動するときには意見や思いをまとめるためにパワーを使いました。ただ、意見がぶつかり合うことは悪いことではなく、それぞれが譲ったり、中間案を採用したりと、話し合いの勉強にもなります。はじめは意見がぶつかったままになってしまったチームも、次第に折り合いのつけ方を学び、話し合いがスムーズになるなど、成長を見ることができました。


 


そしてやってきた9月2日の「さいきょう商店街」当日、始めは緊張する子が多かった様子でしたが、お客さんとのやり取りを通じて次第に緊張もほぐれ、次第に和気あいあいとした雰囲気になっていきました。


無事に全員商品を売り切ることができた後の振り返りでは、「1年生やお家の人が買い物を楽しんでくれてうれしかった。」「自分の商品を買ってもらえてうれしかった。」など、「お客さんが喜んでくれてうれしかった」という感想が多く見られました。


 お客さんが喜んでくれる、つまり人のために何かをすることができる。大きくとらえれば「世のため人のために尽くす高い志を持つ」という本校の教育目標が、このような場面でも子どもたちにしっかり根付いていることがわかり、子どもたちと関わる者として、私もうれしい限りです。


 


2年生 生活科担当