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才教ダイアリー

「学びをどう活かすか」

投稿日:2022.07.08

 7年生が楽しみにしていた宿泊研修が終わりました。2日間の校外学習の様子を見ていて、学習机に向かう勉強同様、多くの生徒がメモを取ったり写真を撮ったりして能動的な活動ができていたと感じました。
 しかし、今回の学びは、各施設の歴史や平和についてだけではありません。それ以外の部分も学ばなければいけない研修でした。外に出たことで、自分たちの現状を把握し、「今のままでは、将来良い生活を送っていくことができないかもしれない」と気付くこともあったでしょう。
 帰校後の解散式で、学年主任から「7年生の課題は周りが見えなくなってしまう」との話がありました。自分さえ良ければいい、自分達さえ良ければいい、という自己中心的な考えをもっている人はこの学年にはいないーーーそれはよく分かっています。
 とはいえ、仲間と一緒になってしまうと、ついつい周囲の状況が見えなくなってしまう場面があります。日頃できていないことが、場所を変えたからといってできるはずがありません。もう一度、自分の生活態度を見直し、自分自身を成長させていくための機会を得られた宿泊研修でした。


 さて、学校生活では色々な経験や体験がありますが、それらを日々の生活にどのように結び付けるかが重要です。
 今回の研修で見学させていただいた『富岡製糸場』が発展したのはなぜでしょうか。端的に言えば、お互いを理解し合い、良いところを取り入れ、働く人達が懸命に目的を達成させようと支え合いながら努力を続けたからです。
 学校生活では目標を設定することが多いですが、実際に達成させるための努力を続けていますか? なんとなく設定し、なんとなく進めていませんか?
 無言館で見た作品や紹介文の数々を思い出せば、「なんとなく生活する」ということが、どれほど贅沢なことか、私たちがどれほど恵まれた環境で暮らせているか、そのありがたさが身に迫ります。
 感じたこと、学んだことを日々の生活に落とし込んで考え、自分を成長させる行動を起こし、努力を続けていくことが大切です。


7年2組担任

富岡製糸場・操糸所を見学中の7年生

無言館「絵筆のベンチ」前で