1. ホーム
  2. 才教ダイアリー
  3. 2017

才教ダイアリー2017

「本番1回目」

投稿日:2017.10.10

毎年この時期になると、学校全体に緊張感が漂っている。

なぜか。

 

それは、三大行事の一つである「さいきょう祭」があるからだ。

 

先週の水曜日には、校内リハーサルを行った。

いつもは学年ごとに音楽の時間を使って練習をしているが、校内リハーサルの日は、学校全体が1日かけてさいきょう祭の練習に終始する。

事前に組まれたスケジュールに従って順番に進められるリハーサルは、演目のタイム測定や完成度の確認目的として、校長先生や副校長先生の前で行う。

いわば、「本番1回目」だ。

 

演目を披露している子ども達からは、「見られている」という緊張がビシビシと伝わってくる。

その張り詰めた空気の中で、一人一人が全力を尽くしているのが分かる。

 

演目が終わった子どもたちの顔には、「まだまだだ。」という思いが見て取れた。

 

さいきょう祭本番まであと2週間。

日ごとに数を減らしていくカウントダウンボードをみながら、1022日に向けて、校内リハーサルで見つけた課題を克服し、更に高みを目指して練習する。

 

ひとつの演目にかかる数十分という舞台の裏側には、何か月もの練習があり、様々な人の協力がある。

私も舞台担当として失敗できないというプレッシャーがかかるが、子ども達と平成29年度のさいきょう祭を最高のものにしたい。

 

さいきょう祭 舞台係

特別な思いを込めた定期演奏会

投稿日:2017.10.06

吹奏楽部は9月16日(土)に定期演奏会を開きました。定期演奏会は毎年この時期に開いていて、フルート部から吹奏楽部に変わってから3回目となる演奏会でした。

当初は5名だった部員も、今や18名。元々あったフルートに、サックス、クラリネット、パーカッションの各パートが増え、演奏の機会も増えました。

今年度はコンクールや他校の吹奏楽部との演奏会に加え、地域の老人ホームへの訪問演奏などの活動を行っています。中でもこの定期演奏会は、曲目も多く、本校の吹奏楽部が自ら行うものであることから、部員たちの特別な思いが込められています。

 

同時期に数曲を並行して練習し、部員が率先して司会や練習計画を立て進めていくことは、1年目の部員にとってはもちろん、何度も定期演奏会を経験してきた8年生にとっても難しいものです。演奏自体も、全ての曲を突き詰めての練習は中々できません。 

それでも、「自分たちの納得いく演奏にしたい」という思いを胸に、限られた時間の中で葛藤や調整を図りながら練習が進められてきました。

 

当日は過去最多の90名近い方が足を運んで下さり、部員たちはほどよい緊張感の中で集中力を感じる演奏をし、本番ならではの「演奏する楽しさ」を感じたのではないかと思います。

ご来場の保護者のみなさんや在校生からは「一生懸命に演奏している姿を見て感動しました。」「きいていてワクワクした。」などの感想が聞かれました。数年にわたり吹奏楽部を見守ってくださっている保護者の方からは「どんどん上手になっているのが分かる。毎年楽しみ。」といった感想もいただきました。

部員たちもそうしたお客さんの反応は肌で感じていたようで、終演後はうれしさを全面に出し、笑顔でお客さんをお見送りしていました。

 

ただ、部員たちにとってはこの定期演奏会は一つの通過点でしかないようです。

演奏会が終わったあとの振り返りでは、課題や反省点が多く出されました。本番当日の過ごし方、毎日の練習態度や計画について、改めて気づいたことが多くありました。

ひたむきにパフォーマンスのレベルアップを求める雰囲気が生徒の中から生まれている姿をみて、顧問として頼もしさを感じています。

10月22日のさいきょう祭、そして1月のアンサンブルコンテストを控え、しばらく休まるときがない吹奏楽部ですが、今回の定期演奏会のような経験を、単発にではなく、継続して積み重ねていけることを願っています。

 

吹奏楽部 顧問

サックスアンサンブル

クラリネットアンサンブル

百聞は一見に如かず

投稿日:2017.10.03

 1年生の算数では、「ながさくらべ」「かさくらべ」「ひろさくらべ」など、何かを比べる単元がたくさん出てきます。どれも、2年生以降の『cm』『リットル』『面積』を学ぶ礎となる単元です。

 

「ながさくらべ」の単元では、3本のうち、どのヒモが一番長いのかを予想する場面で、こんなやり取りがありました。

 

A「伸ばしてみたらいいんだよ、頭の中で。」

B「そんなの無理だよ、どうやるの?」

A「え、だから、びよーんって。頭の中でさ。」

B「できないよー!」

C「実際やんなきゃ分かんないよ。」

 

頭の中でやってみる(=思考する、想像する)というのは、実はたいへん高度なことで、これができる生物は人間だけだと考えられています。そして完全なゼロから思考するのは誰にも不可能で、元となる体験や知識が必要です。また、今現在までに頭の中にあるものによって、一人ひとり違う考えが出てきます。(この後、実際に子どもたちがヒモを伸ばしてみると、①のヒモが一番長いと分かりました。)

また、「かさくらべ」の単元では、太さや高さの違う3つの容器のうち、どの容器が一番かさが多いかを考えました。

 

A「こうやってくっつけると、高さが違うから分かるよ!」

B「え、でも横幅はこっちの方が広いよ。こっちが大きいんじゃない?」

C「違う入れ物に移して、あふれた方が多いんだよ。」

D「? 何言ってるのか、よく分かんない。」

E「それより、コップに何杯分か試してみようよ!」

 

ジュースに見立てた色水で色々な方法を試すと、子ども達は「おお~!」と大はしゃぎです。よく分かっていなかった子も、「そういうことかぁ」と呟きました。

2つの単元の後にやった「ひろさくらべ」では、折ったり、重ねたり、マス目にして考えたり‥‥色々なアイディアが飛び出しました。

 

そのような実体験を踏まえてから、問題集に取り組んでみます。すると…

「な~んだ、こんなことか。」「これ、みんなでやったよ!」と、すんなり解くことができました。

 

 『国語はしっかり黙読して、書いてあることから人物の気持ちを考えよう』、『算数の文章題は図で思い浮かべよう。単位や図形のきまりを覚えておこう』、『音楽ではリズムや情景を考えて、観られていると思って歌おう』‥‥大人は当たり前のように出来ることでも、子どもには非常に大変な作業です。普通の1年生が(上の学年でも同じですが)、問題集や教科書をいくら眺めていても、理解することが難しい場合もあります。 

多くのことを聞いても、自分のからだを使って確かめること、つまり、実際に見たり試したりして、「ああ、なるほど!」と納得するには及びません。仲間同士で発見や気付きを言語化し、成長し合う‥‥そんな小さな『感動体験』の積み重ねを、日々、大切にしてほしいと思います。 

1年3組担任

初めてのミュージカルにチャレンジ

投稿日:2017.09.29

6年生が今年のさいきょう祭で行う『放課後の時間割』。 

これはなんと7年前、今の高校3年生が行ったミュージカルと同じです。

 先日、クラスの子が

「私は、幼稚園の頃に見た『放課後の時間割』をはっきりと覚えています。」

と生活記録に書いてきました。

7年前というと、現6年生が才教学園に入学する前の年で、ずいぶん前のこと。なぜ覚えているのかと尋ねると、この生徒のお姉さんの演目を見に来た第7回さいきょう祭の中でも、とても面白く印象に残る作品だったからだそうです。

 

 リメイクということは、必ずオリジナルが誰かの記憶の中に残っているものですし、また思い出としてあたため熟成されることを考えると、作品としてのハードルは当然高くなるといえるでしょう。

 

そのハードルを越えようと『放課後の時間割』に取り組む今年の6年生には、今までのミュージカルを全面的に率いて下さった音楽の先生がついていません。つまり、子どもと学年職員、音楽専科が総力戦で創りあげる、新しい未知のミュージカルなのです。

そのため、子どもたちの組織も細分化し、幕ごとや、同じキャストをまとめた小集団から練習をスタートさせていきました。

 

集団だと普段はやや控えめに感じる6年生であるため、最初は配役のオーディションに人が集まるのか、ということから心配がありました。

しかし、今となると全く取り越し苦労だったと思うほど、「この座りながら話す場面は、立ってやっても良いですか?」との申し出や、「家にあった昔のDVDを見ながら、振り付けを紙におこしてきました!」とはにかむ笑顔、また「休みの日に会って楽器の練習をしよう!」と話す楽団など、初めてのミュージカルに全員が生き生きと向かっていく様子が見られます。

 

一人ひとりが、たった一言、たった一動作にも責任とこだわりを持ち、全員で良いものを創り上げようとする姿は頼もしく、学年目標である「積極的に自分で考え行動する」をまさに体現する風景だとその成長をうれしく眺める毎日です。

まだまだ、課題は山積みですが、今の6年生であれば、7年前とは一味違った新しい『放課後の時間割』を創りあげられると信じています。

 

今年のさいきょう祭で歌う全校合唱は、『みんなスター』です。

6年生58名がスターのように、キラキラと舞台上で輝く姿にご期待ください。

 

6年2組担任

「さんかく」が「三角形」になる瞬間

投稿日:2017.09.26

「算数が好き!」

クラスの子が笑顔でそう言います。

 

算数の学習で、新しい単元に入った時のことです。

「形をしらべよう」というその単元では、三角形や四角形の定義を学習します。

授業の始めに、大きさも形も違う図形を一人一個ずつ配り、

「これをグループに分けてもらいます。」と言うと

 

「かんたん、かんたん!」「もう分かっちゃった!」と

それぞれ自信満々に図形を黒板へ貼っていきました。

 

そうして分けられた、三角グループ、四角グループ、どちらでもないグループ。

しかし…

 

黒板に貼られた図形を見て、首を傾げはじめた子どもたち。

そして「直したいところがあります!」と手が挙がりました。

 

悩める子どもたちと、黒板の中を行ったり来たりする図形たち。

辺が4本あっても、角が丸くても「三角っぽい」ものは「さんかく」として、分別してきた子が少なくないのです。

 

それでも、意見を出し合う中で徐々に

「線が真っ直ぐじゃないと三角形とは言えません。」

「三角形は角がとがっています。」と、

図形の定義に近づいていきました。

 

「線が3つとも直線であり、その直線がつながっていて、角が3つあること」が三角形であるための条件だという結論に至った子どもたち。

 

だったら、これは三角形とは言えないはずだねと、

最後には全ての図形を正しくグループ分けすることができました。

 

そうして、最後の最後に、教科書にある定義を全員で確認しました。

 

 

わたしたち大人にとっての「当たり前」が、子どもたちにとっては全く新しい発見なのだと感じる場面が多々あります。子どもたちが、見つけて、驚いて、納得する瞬間を大切にしていきたいなと、改めて感じた1時間でした。

 

「3本の直線でかこまれた形」

 

教科書を開けば、一言で説明されているこの定義を

じっくりと自分たちの言葉で考えたこの1時間が、

子どもたちの中の「さんかく」を「三角形」へと変えていったはずです。

 

2年2組担任

成長の証

投稿日:2017.09.22

 来月に行われるさいきょう祭に向け、練習に熱が入っています。

5年生は合唱「魔法の笛」と合奏「ラ・バンバ」を演じます。元気のいい5年生にとって、リズムの速いラテン音楽はぴったりのものです。

しかし、全体で合わせるとなかなかそろいません。そこで、みんなそろって、体でリズムを感じて表現しながら息を合わせようとしています。また、合唱では歌以外にも物語を表現したいと思って練習を重ねています。そこで、もっと練習したいという子どもたちからの要望から、朝の短い時間や昼休みの10分・15分の練習時間の確保を大切にするために、次の時間を考えて動くようにしています。毎日家にリコーダーを持ち帰り、毎日練習している子もいます。

子どもたちが何気なく口ずさむ曲も、合唱曲の自分のパートであることが多くなってきました。校内リハーサルや現地リハーサルに向けて、これから曲の完成度とともに子どもたちの心の伸びがとても楽しみです。

そんな毎日を送っている中で、縦割り清掃の分担を確認したり清掃の仕方を確認したりする清掃会や避難訓練が行われました。このような場面で、背筋を伸ばして話をしている人をしっかり見るなど凡事が徹底され、忙しい中でもやるべきことをしっかりやれる姿を、成長の証だと感じています。

53組担任

合奏の練習 打楽器パート

リコーダーパート

清掃会ー5年生以上は縦割り班で清掃を行います

「感動」を目指して

投稿日:2017.09.19

 早いもので、さいきょう祭まで残り1ヶ月となりました。各学年、今まで以上に練習に力が入っているのを感じます。

7年生は「ノンホイッスル・シンクロナイズド組体操」を披露します。組体操というと、ホイッスルを使って動きを合わせるもの、というイメージがあるかと思います。しかし、高みを目指し、自分たちで音楽を聞き、曲に合わせて動くことに挑戦します。これは、さいきょう祭が始まって以来、初めてのことです。

練習を始めたばかりの時は動きを覚えることで精一杯だった子どもたちも、今では動きが少しずつ揃うようになりました。できなかった技もできるようになり、子どもたちの成長を日々感じられます。子どもたち自身も技ができるようになったときが嬉しいようで、より一層練習に励みます。「完成が楽しみ。」「難しいけど全員で動きを合わせたい。」「見ている人たちを感動させたい。」と意気込んでいます。そういった姿を見るたびに、期待で胸が膨らみます。

私自身も、小学校時代に組体操を経験し、技が決まった時の拍手を聞いたときの喜び、終わった後に大きな達成感に包まれたことを今でも鮮明に覚えています。

 

 

「組体操をやってよかった。」

 

子どもたちがそう思えるように、一緒に頑張っていきたいと思います。

 

71組担任

最後のプール

投稿日:2017.09.15

 6月から始まった水泳の授業が無事に終わりました。どの学年の子ども達も「もっと水泳をやりたい!」「また早くやりたい。来年が待ち遠しい!」と口々に言う姿が印象的でした。たくさん泳いで疲れがあるかと思いきや、プールを後にして元気に学校に戻っていく姿は、いつもどことなく晴れやかですっきりとしていました。

 

 授業では、水泳教室の育成コースのように何百メートルも泳ぐ子もいれば、クロールや平泳ぎ、バタフライと自分たちに合った泳法を懸命に練習する子もいて、コース別ならではと感じる場面が多々ありました。

プール授業の全日程を終えた子どもたちの中には、「今まで泳げなかったけど、ビート板を使えば泳げるようになった!」「平泳ぎができるようになった!」と話してくれる子どもや、「来年はビート板無しで泳げるようになりたい。」「せっかく泳げるようになったから、家族とプールに行く時にしっかり泳ぎたい。」と、早くも目標や向上心を語ってくれる子どもがいました。

 体育科としては、授業で扱った種目を休み時間や休日に友達と実践してくれることはとても嬉しいものです。きっとプールのコーチも子どもたちのそういった姿を見て嬉しく感じるのではないでしょうか。

 また、来年プールの季節がやって来たら、成長した姿をコーチたちに見せてあげてほしいです。

 

Ⅱ・Ⅲ期体育科担当

「人のため」なんだ!

投稿日:2017.09.12

 毎年、小学2年生は、生活科の学習の一環として「さいきょう商店街」を開きます。廃品を利用して商品を作り、お店を開きます。お客さんは、1年生です。目指すは「売上第一位!」そのためにどんな工夫をするのか、お店ごとに考えます。「良い商品を作る。」「1年生の好みに合うような商品を作る。」「商品をたくさん作って、きれいに並べる。」「値段を安くして、たくさん売れるようにする。」「笑顔でお客さんを迎える。」「おすすめの商品を紹介する。」・・・。一生懸命に考え、それをお店作りに生かしていきます。

 

商品は、主に夏休み中に作りました。どの商品も一生懸命に作った力作ばかり。できた商品に値段をつけ、お店の看板を作り、準備は万端。

 

 そして迎えた当日。

「今日は楽しみ。」「たくさん売れるかな。」「なんか、ドキドキする。」

朝から、少し緊張ぎみでもあり、楽しみにしている子ども達の姿がありました。

いよいよ、さいきょう商店街、開店。

1年生が会場内に入ってきますが、なかなか大きな声を出せず、1年生が自分達のお店の前を素通りするのを、ただ、見守るだけの子ども達。

しかし、時間が経つにつれて、だんだんと声も出てきました。

「いらっしゃいませ。」「安いですよ。」「おもしろいですよ。」

大きな声で一生懸命にお客さんに呼びかけをする子。1年生に質問されて、商品の説明をする子。商品を整頓し、お客さんから見えやすいようにする子。たくさんの商品を売るために、それぞれが、自分なりに一生懸命に活動します。

そして、「全部売れました!」お店にあった商品が全部売れて誇らしげな子ども達の顔がありました。

 

後日、「売上第一位」のお店の発表がありました。売り上げ一位のお店は、たった一店。一位になれなかった子は、「ちょっと、私達、失敗しちゃいました。」「〇〇が、良くなかったのかもしれない。」など、一位になれなかった原因を話す姿がありました。 

その後のまとめでは、「さいきょう商店街を開いて良かったこと」をみんなで出し合いました。

「大勢の人の前でも、大きな声で呼びかけすることができるようになった。」「1年生にしっかりと説明できた。」「商品つくりは大変だったけど、がんばってやれた。」いろいろな意見が出る中で、「1年生が喜んでくれた。それを見て、自分達もうれしくなった。」「自分の作った商品を買ってくれた1年生がうれしそうに友達と商品を見せ合っていて、自分もうれしくなった。」という、自分のことではなく、お客さんである1年生が喜んでくれたことによって、自分達がうれしくなったという意見がいくつも出てきました。

 

「そうだ。売り上げ一位にはなれなかったけれど、1年生がとても喜んでくれた。それを見て、自分達もうれしくなったんだ。」

それは、世の中のお店を開いている人にも話が及びました。

「お店を開いている人も、お金をたくさんもらうことばかりと考えているだけでなく、お客さんに喜んでもらうことを考えているんだ。」

「お客さんを笑顔にしたり、幸せにしたりしたいと思ってやっているんだと思う。」

「お客さんが喜んでもらうことによって、自分もいい気持ちになったり、うれしい気持ちになったりするんだ。」

「お客さんが喜んでくれると、また、買い物をしてくれるんだと思う。」

そして、他の職業にも広がりました。

「お医者さんは、患者さんの病気を治して、笑顔になってもらうためにやっていると思う。」

「お米や野菜を作っている人は、それを食べた人がおいしいと喜んでくれるためにやっていると思う。」

「それって、才教学園で言っている『人のため』と同じだ!」

思わずつぶやく子がいました。

 

売り上げ一位を目指して一生懸命に準備をしてきた子ども達。一生懸命に取り組んできたからこそ、1年生が喜んでくれ、それによって自分達も満足感を持った子ども達。そして、それを世の中の仕事のことにまで結び付けて考えることができた子ども達でした。

「人のため」という言葉を自分達で導き出した子ども達です。この経験がきっとこれからの生活にも生かされてくると思います。

 

21組担任

裁判傍聴から学んだこと

投稿日:2017.09.08

 9年生が社会科学習の一環として、7月11日と8月29日に長野地方裁判所松本支部で裁判傍聴をしてきました。目的は裁判や裁判所についての学習を深め、裁判員制度について興味関心を高めることと、裁判官・検察官・弁護士などの裁判に関わる職業について知ることにありました。

 傍聴した裁判は両日とも刑事裁判でした。9年生には、テレビドラマ等での検察官と弁護人の応酬が裁判のイメージだったようですが、実際にはずいぶん違ったようです。法廷は厳粛な雰囲気で、裁判は手続きに沿って淡々と進んでいきました。

みんなも緊張しながら、裁判を見守っていました。

その中で大切なことに気づいた生徒が何人かいました。次は感想文からの抜粋です。

 

***

「裁判長、弁護人、検察官が、どうしたら被告人がもう二度と罪を犯さないようにできるかを必死に考えていることに感銘を受けました。罪を犯したから刑を受けさせるのではなく、二度と罪を犯させないことを第一に考えて、裁判を進めていました。」

 

「弁護人の質問は厳しい言い方でしたが、被告人がどれほど反省し、二度と同じことを繰り返さないであろうことをアピールしていることに気づきました。検察官からも責めるような質問がありましたが、最終的には被告人に更生してほしいという思いが伝わってきました。裁判とは、罪を裁く場であるとともに、人を更生させる場であると思いました。」

 

「始めは被告人をすごく責めていたような感じでしたが、それはただ反省させるだけではなく、良い方向に立ち直らせてあげようとしている気がして、とても感動しました。」

***

 

 「罪を憎んで人を憎まず」という言葉があります。実際の裁判はまさに犯した罪は償わせても、犯した人には何とか立ち直ってほしいという願いを、弁護人はもちろん、裁判官も検察官も同じように持って行われているのです。そのことに1回の裁判傍聴で気づいた人が何人もいたことに驚きました。

 

社会科担当