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才教ダイアリー

助け合いの輪

投稿日:2015.01.23

 冬休みが終わり、3学期がスタートして教室に子ども達の楽しそうな笑い声が戻ってきました。
 3組のみんなには、冬休みに入る前に一つ大きな壁があったのです。それは、九九テストと漢字テストです。これに合格しないと、冬休み中も合格するまで学校に来てテストを受けるという試練がありました。
 
 みんなは合格しようと九九や漢字を必死に覚え、練習をして、九九も漢字も徐々に合格していきました。残り一人、二人とだんだん不合格者が減ってきました。そんな中、Aくんは九九をなかなか合格出来ずに、苦労していました。すると、3組の子ども達はそのAくんを合格させたいと毎日、毎休み時間に日替わりで誰かが、Aくんの練習に付き合ってあげているのです。
 
 自分は、合格して休み時間を自分のために使えるのに、その貴重な時間をAくんのために費やしていました。しかも、毎日誰かが交代で練習を手伝ってあげたり、早く覚えるコツを教えてあげたりしていました。まさに、3組に助け合いの輪が広がっていました。その光景を見て、私は助け合うことって素晴らしいなと改めて感じさせられました。友だちのために自分にできることを探して、協力してあげるというその優しさに私も感動してしまいました。また、Aくんも、みんなの優しさに答えようと来る日も来る日も練習をして、頑張りました。   
 
 そして、冬休みまであと一日という時、Aくんが見事合格しました。その瞬間、教室中に拍手が響き渡っていて、気付くとクラスの全員が手をおもいっきり叩いて、満面の笑みで喜んでいました。
 
 私は、誰かのために自分にできることを探して、その人のために行動するということは、そう簡単にはできないことだと思います。助けたいと思っても、自分の時間を割いて、実際に手助けをすることは難しいことです。それを簡単にできてしまう3組のみんなは本当に凄いなと思い、私もみんなから色々なことを教えてもらっている気がします。
 
 このクラスのみんなと過ごす時間はあと少しです。クラスみんなで助け合うこと、協力することを3学期も忘れずに、みんなで楽しく残りの日々を過ごしていきたいと思います。
 
小学2年3組 上原 由希奈