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才教ダイアリー

まず、汗を出せ。

投稿日:2015.06.02

「まず、汗を出せ。」



 



5月は学校全体で、「無言清掃」を目標に掃除をしてきました。1年生でも、教室の黒板に「むごんせいそう」の掲示をして、真剣に掃除に取り組むよう指導してきました。



 



先日の全校朝礼では校長先生が「まず汗を出せ。汗のなかから知恵を出せ。それが出来ない者は去れ。」という松下幸之助さんの名言を取り上げて、掃除についてのお話をしてくださいました。不平不満を口にするのではない。置かれた場所で、自分に与えられた役割に責任を持ち、できることを精一杯やり抜くこと。それから、知恵を絞って、創意工夫をすること。それが出来ないならば才教学園に通っている意味はないとお話されました。



 



やるべきことを丁寧にやり、さらに、クラスや学校のために、自分にできることを見つける。それは、学校を良くするだけでなく、自分自身を成長させることでもあるのです。校長先生の言葉に応えるように、1年3組の教室では、良い変化が起こり始めています。



 



掃除の時間、2人組で雑巾がけをする際の「いち、に。いち、に。」という掛け声や、友だちにやり方を教える声が聞こえ、まだまだ無言清掃には至らないものの、ただ箒で掃いたり、雑巾がけをしたりするのではなく、教室を綺麗にするための掃除ができるようになってきました。床に汚れを見つければ、水拭きと乾拭きが交代で力強くこすり、綺麗に汚れが落ちると、喜んで掃除を続けます。「先生、こんなに汚れました!」と雑巾を広げて見せてくれた子に「雑巾が汚れた分だけ、教室が綺麗になったんだよね。」と声をかけると、ニコッと屈託のない笑顔が返ってきたのでした。



 



その子がある日、帰りの準備を済ませると、雑巾を持って私のところへやってきました。「先生、廊下に水がこぼれていたので拭いてきてもいいですか。」掃除の後の廊下や洗面台の近くには、バケツから垂れた水や、手を洗った後の水がこぼれていたのです。私がさらに感心したのは、それを聞いたクラスの子が「ぼくも。」「わたしも。」と次々に声をあげ、協力して廊下を綺麗にしていたことです。



 



入学から2ヶ月足らずで「汗を出す」ことの気持ちよさに気づき始めた1年生。これからの成長がますます楽しみになりました。



 



1年3組 担任