投稿日:2015.09.16
現在、中学3年生の体育ではプレルボールを行っています。
プレルボールとは、バレーボールとテニスを合わせたような競技で、ボールを繋ぐチームワークと各チームの戦略が重要になってきます。
初回の授業では、ルールに慣れることで精一杯で戦略を考える余裕もありませんでしたが、授業を重ねるごとに技術も上達していき、各チームが様々な戦略を練り始めました。
相手のフォーメーションの隙間を狙おうとするチームや、コートのギリギリを狙ってアタックをしようとするチームなど、各チームでよく話し合い、それぞれに合った戦略ができあがってきました。
先日、中学2年生と合同でプレルボールのリーグ戦を行いました。
上級生である以上、絶対に後輩には勝ちたいところです。
しかし、男子はその気負いが裏目に出たのか、いつもしないようなミスを連発してしまいます。
それもそのはず。みんな緊張からか雰囲気も暗く、声も出ずにいるのです。
せっかく考えた戦略も実行できません。2試合が終わって2年生に2敗をしてしまいました。
次のチームの試合の時です。試合が終わった3年生が集まり、懸命に応援をしています。
「もっと声出そうぜ!」「負けてもいいから楽しくやろう!」と。
それを受けて楽になったのか、そのチームは楽しそうにプレーをし、見事に勝つことができました。
自分たちのしたいプレーをしっかりとして。
女子は、3年生が意地を見せて全勝。
しかし、試合中には2年生のチームに向かってアドバイスを送ったり、2年生のプレーを讃えたりと、勝つことが目的ではなく、後輩と一緒に成長していこうという姿勢が見られました。
それは立派な最上級生の姿でした。
勝つことは嬉しいものですが、そこだけではなく、その運動を通して何を身につけられるのか、目標の自分に近づけるかどうかが大切なことであると思います。
学習カードに「みんなで楽しくプレーをする」と書いたチームが多い3年生。楽しめば声も出るし、自然と体も動きます。その目標を見失うことなく、これからの試合に取り組んで欲しいと思います。
中学3年A組 担任