投稿日:2015.11.12
10月31日に開催された第11回さいきょう祭。毎年中学2年生は、さいきょう祭の中でもメインの演目ミュージカルを演じました。
今年の演目は映画公開50年となる名作「ザ・サウンド・オブ・ミュージック」。中2の皆さんの雰囲気にぴったりな演目なのですが、課題は日頃から積極的に前へ出ることが苦手な中2の皆さんの気質でした。
周囲の目を気にして発言を控えてしまったり、目立った行動をしないようにしてしまうのがこの学年。自分という人格を押しやって役になりきることは、彼らにとって至難の業だったに違いありません。
最初は恥ずかしがって、演技になっていませんでした。役の雰囲気は全くなく、普段の○○さんそのものが動いているという感じでした。しかし、徐々に役について真剣に考える子が現れ、その人物だったらこの場面はどう動くだろうか?どう反応するだろうか?と演技を変えていきました。やがて、そうした子に引きずられるように、役になりきろうという意識が広まっていきました。
最後の一週間は、場面ごとに頻繁に話し合う姿がありました。そして本番に向けて、どんどん魅力的な舞台へと磨かれていきました。
そして本番。中学2年生は、会場を巻き込み、素晴らしい「ザ・サウンド・オブ・ミュージック」の世界を創り上げました。多くの子が自分の殻を破って役を演じ、また全力で自分の役目を果たしました。会場からの手拍子や大きな拍手。全力で頑張るその姿だからこそ、観る人の心を揺さぶることができたのだと思います。全員が力を合わせて創り上げた、素晴らしい思い出の舞台となりました。
自分達がこんなにも堂々とミュージカルを演じきったことは、大きな自信になったと思います。殻を破ると、こんなにも世界が広がるのだという経験は、次の殻を破る大きな力となることでしょう。
もうじき生徒会も引き継ぐ中学2年生。さいきょう祭で大きく成長したみんなのこれからの活躍が楽しみです!
2年A組 担任