1. ホーム
  2. 才教ダイアリー
  3. 2016年度
  4. 日々の努力を積み重ねた成果

才教ダイアリー

日々の努力を積み重ねた成果

投稿日:2016.11.04

 10月30日、さいきょう祭当日。小学校6年生はミュージカル「ひょっこりひょうたん島~ライオン王国の巻~」と「卒音ステージ」を披露しました。


 無事、成功に終わった舞台。しかし、本番を迎えるまで、6年生はまさに「山あり谷あり」という言葉通り、苦難の連続に直面してきました。


 


プロジェクト立ち上げの1学期終盤、音楽科の先生から台本を渡されたとき、教室は「絶対に成功させるぞ!」「歴代最高のミュージカルを披露するぞ!」という意気込みにあふれていました。


「全力」「追求」「昇華」をキーワードにスタートしたミュージカルプロジェクト。1学期中に配役オーディションや係分担を決めた後、夏休み中に各自で個人練習をこなしました。


そして、本格始動をした2学期最初の立ち稽古は......散々たる結果でした。立ち位置が分からない、思ったよりも声が通らない、表情が固い等、演劇技術以前の問題が一気に露わになり、「こんなことでミュージカルを披露できるのだろうか」といった不安や疑問が渦巻いていました。


しかし、そこは力のある6年生。一致団結して真摯に練習に取り組み、日々成長していきました。その中には、確かな手ごたえを感じ始めた子ども達もいて、頼もしく思えました。


10月14日の校内リハーサルでは、はじめから終わりまで、なんとか通すことができたものの、更なる課題も見えてきました。それは、「殻を破り切れていない」ということ。台本通りの動きしかできない、自分のセリフがないときの動きや表情が乏しい...ミュージカルをする上では致命的な課題といえます。


それからの2週間は、とにかく努力を重ねました。朝はダンスや楽隊の練習に卒業音楽会の合唱、昼休みは配役グループごとに集まってのミーティングや練習に明け暮れる日々でした。時には、練習をしたくない、恥ずかしい等の思いを抱いた子もいましたが、苦しい期間をがむしゃらに走り抜けた6年生は、さらに団結して、作品をよくするために全力で追求し続けていました。


 


本番が終わりカーテンコールの際の大喝采。ここまで大きな評価を頂けたのはひとえに、子どもたちの努力の積み重ねがあったからこそです。次々と立ちはだかる壁を乗り越えた6年生のさいきょう祭・ミュージカルプロジェクトはこれで幕を閉じますが、課題が次々と現れるという状況は、これからの人生でも往々にして起こりえます。今回のさいきょう祭から学んだことを胸に、いつも努力で課題を乗り越えられる強い精神力を持ち続けてほしいと願っています。


  


小学校6学年主任