1. ホーム
  2. 才教ダイアリー
  3. 2016年度
  4. 算数の楽しさ

才教ダイアリー

算数の楽しさ

投稿日:2016.11.25

 算数の授業で九九を学習してから、1組は「九九リレー」に夢中になりました。「九九リレー」とは、学級全体が座席の順番で、一から九の段(九から一の段)まで次々と唱えてタイムを縮める学習です。どの段のどの九九が自分に当たるのかわからないため、高い集中力が必要です。また、学級のチームワークも大切になります。誰かが間違えても周りの友達は教えずに静かにしています。(その人自身が落ち着いて正しい九九を唱えるまで待ちます。)次の人は、もらったバトンをしっかりと握り返すような気持ちで、九九をつないでいきました。丁寧にはっきりと唱えたり、タイムを挽回するためにリズミカルにフォローをしたりする姿が印象的でした。


上り九九の最高(最速)タイムは、56秒です。この記録を出した時は、全員が間違えずに一気に唱え上げることができました。九九は全部で99個あるので、一つ0.565656・・・秒で唱えたことになります。教室が活気と喜びに満ちた瞬間でした。今週からは、下り九九で挑戦を続けていきます。


 


九九の九の段を超えて、十の段、十一の段、十二の段と学習は進みました。そこで、「1+2+3+4+5+6+7+8+9+10 についてかけ算だけを使って考えて(かけ算だけで表して)、答えを求めよう。」と提示をしてみました。子ども達はまず、前から順々にたし算をして、答えが55であることを確認しました。しかし「かけ算だけで表す。」ということがとても難しいのです。ひたすら知恵を絞りますが、かけ算だけにはなりません。どうしてもたし算が入ってしまうのです。


何人かが黒板に考え方を書いて、みんなで考えました。数字と数字を曲線でつなぎ、式そのものを図のようにしていくと、「虹、虹です。」「レインボー!!」と声が上がりました。「わかった!!」と感じた瞬間でもあります。「先生、11です。11が5つあります。だから、11×5で、55です。」


 続けて、1+2+3+4+・・・・・+15+16+17+18について考え、次に、3+4+5+6+7+8+9+10+11+12について考えました。そのあとで、言葉の式・・・【ペアの数(レインボーの)】×【一番小さい数+一番大きい数】とまとめていきました。


 


また、「九九で、九の段の答えは、十の位の数と一の位の数をたすと、必ず9になっています。」という大発見の知らせが届いた日もありました。


9×1=9・・・・これはそのままで9


9×2=18・・・1+8=9


9×3=27・・・2+7=9


9×4=36・・・3+6=9


9×5=45・・・4+5=9


9×6=54・・・5+4=9


9×7=63・・・6+3=9


9×8=72・・・7+2=9


9×9=81・・・8+1=9


 確かに、全部、9になっています。周りの友達もびっくりして、「すごい、すごい。」と大喜びです。なぜそうなるのか、他にも不思議なきまりはないだろうか、などと考えると、楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。これからも、様々な発想につながっていくことでしょう。


 


子ども達の考えはとても柔軟で、驚かされることが多い毎日です。友達と一緒に様々な学習を積み重ねる中で、ますます「算数が楽しい」という気持ちがふくらんでいくようです。


 


小学校2年1組担任